食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

水産物の平均輸送距離は米国・東海岸からと同じ約11,000km/魚を大事にしない日本人R2-12

2013年04月10日 | 高級魚・ファストフィッシュ
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魚を大事にしない日本人シリーズ R2-12
ROUND2 好きな魚や高級魚ばかり食べていると枯渇する
Part2 水産物フードマイレージの異常さ
水産物の平均輸送距離は米国・東海岸からと同じ約11,000km

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日本のフードマイレージ9,002億t・kmのうち、約75%がトウモロコシ等の穀物と大豆の油糧種子が占めます。残り25%のうちの半分が、野菜果物・水産物・畜産物です。野菜果物が約500億t・km、水産物は畜産物とほぼ同じ程度の350億t・kmです。穀物等の値が大き過ぎて、どうしても水産物・その他が少なく見えます。

しかし水産物は全食料のフードマイレージの1/30といえども、相当な数値に変わりありません。水産物の350億t・kmを日本の輸入量321万トン(2003年)で割ると、平均輸送距離は約11,000kmです。直線距離なら、アメリカ東海岸辺りでしょうか。飽くまで換算値と見るなら、毎年、ニューヨークから水産物だけで321万トンも搬送していることと同じです。1日1万トンを空輸あるいは船舶輸送している換算です。

水産物は近隣の中国や東南アジアからの輸入が多くても、一方でかなりの量がアメリカ・カナダ・EU・チリなどから、鮭鱒(さけます)・鱈(たら)・鮃(ひらめ)・海胆(うに)・魚粉などが地球を半周して来るのでフードマイレージは高くなってしまいます。次号からの2回は、どんな魚がどれだけの距離を掛けて輸送されてくるかご案内します。スーパーや回転寿司店は、いかに“インターナショナル”かが分かります。

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