中山道11 1日目
5月の旅の続きは今年のうちにと考え、雪が降る前にということで11月末の街道旅となりました。
前回の目的地である奈良井宿からのスタートです。
前回奈良井宿到着後に電車で木曽福島まで行ったのですが、その時奈良井駅を過ぎてすぐ大きな木製の橋があるのが見えたのでまずはそこから攻めてみます。
「木曽の大橋」という橋で「美しい総檜造りの太鼓橋は、橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさ」だそうです。
奈良井宿の街道に戻り先ずは日野百草本舗でお買い物、前回の旅で物色しましてはみがき粉「百草はみがき」の小さいサイズを購入したのですが今回はしっかり普通サイズの百草はみがき、日野百草丸(国内産オウバク配合)とティーバックタイプの入浴剤を購入しました。
本当は粉の入浴剤も欲しかったのですが、このお店には無かったので明日通る道の駅にある日野百草本舗木曽市場店で探すことにします。
山越え前にエネルギー補給ということで駒屋で五平餅を頂きました、こちらの五平餅は丸くて3種類のたれを楽しめました。
一般的に五平餅は小判型で串に刺さった姿を連想しますが(前回食べた店はそうだった)ここの五平餅は丸く串に刺さっていないもので朝一出来立てで美味しかった。
私が店に来たときはまだ開店準備中、奈良井は朝から雨だったらしく「雨でお客さん来ないよね」とのんびり開店準備をされていた所を急がせてしまったようです。
この日の奈良井は朝から雨が降ったりやんだり、早朝はかなり本降りだったそうですが私が着いた時から時々パラっと降る程度で今回の難関山越えにも支障のない程度の雨でした。
奈良井からさきは鳥居峠越えとなりますが、事前調査ではコースは整備されていてスニーカーでも大丈夫とあったので、本格的な山靴は持参せずライトなトレッキングシューズで来ましたが正解でした。
石を敷き詰めた街道は雨の中ちょっと滑りやすいですが、水はけがよいのか落ち葉に救われたのか石の敷いていない山道もぬかるむことなく歩くことができました。
峠の上には休憩場所(トイレ付)も有ってしばし休憩、ふうーっと一息つくと息が白い、寒いのか湿度が高いのか?
峠を降り始めると、とても幻想的な風景がお出迎え、鳥居峠のトチノキ群という場所には何本ものトチの木や山肌に苔が生えてとても美しい風景をかもし出していました。
鳥居峠の後半でやっと太陽が顔を出しました、今日これから雨の心配はなさそうです。
鳥居峠を下ると藪原宿なのでここで昼食とします、荻野屋さんは蕎麦の名店、とても古い建物が旅情を擽ります。
注文したのは鴨せいろ、地元にも美味しい蕎麦屋が沢山あり行きつけの蕎麦屋でも鴨汁蕎麦は定番ですが、ここの蕎麦はより細身でお上品な蕎麦でした。
お蕎麦を頂いている間にストーブのそばで靴を乾かしてくれていました、
何というやさしいお心遣い。
荻野屋を出発して靴を履き替え、
通常舗装路を延々と歩くときはリーボックのDMX MAXでないと踵をやられてしまうので山道以外はこれを愛用しています。
暫く進むと藪原一理塚、何故かそこにはSLが鎮座していました。
この旅では多くの静態保存されたSLを見かけます、地元にはD51も含め観光列車として現役で活躍するSLがありますが眠っている機関車が全国にはまだまだあるようです。
山を下りると中山道は暫く国道歩きとなります、関東圏ではこれが一番きつい工程(ただの街中や町はずれの車が行きかう国道沿いを延々と歩くので気が滅入る)ですが木曽では飽きさせません、川のせせらぎに太陽の光が反射してとてもいい感じ。
巴が淵のすぐ上には鉄橋があり、ちょうどいい具合に電車が通過していきました。
いよいよ宮ノ越宿に入ります、ここでは本陣が公開されており中を見学することができます、のちに資料を見るとこの建物は貴重なものだそうです。
「明治16年2月に旧中山道宮ノ越宿は大火にあい、90軒の家が燃えています。この大火で本陣の主屋部分が焼失しますが、客殿部分は焼失を免れました。
木曽11宿の中でたった1宿残されたこの客殿部分の再生工事が終了し、平成28年4月15日(金)より一般公開されています。」
とのことでした。
宮ノ越の次は今日の目的地の木曽福島へ向かいます。
木曽路はほぼ一本道、そこに川が流れ道を作り線路を敷くということで行程では線路や川沿いを歩くことが多く列車によく遭遇します、山はすでに雪化粧となっていて冬の到来を予感させます。
暫く進むと道沿いにこのような標識が、信じて進むと何やら怪しい雰囲気に、
川に掛かった半分崩壊しかけ?の橋を渡って
何とか普通の道に戻ったのも束の間でこのような標識にも遭遇、でもここ木曽路は中山道歩き旅の人たちにとても優しい道です。
いよいよ今日の目的地木曽福島に入ります、ここには関所跡があり見学して外に出てみると猿が塀の上を歩いていました。
福島は大きな町でした、塩尻以降では一番大きいのでは?特急が停まる駅でもあるのでそう言うことなのでしょうきっと。
その中にも一部古い町並みが残る区間も少しながら残されていました。
今日は峠越えも有ったのでもう少し短い工程でも良かったのですがここを選んだのは交通の便が良いこと、特急が停まるので列車の本数が多いのです。
木曽福島からは16:25の特急しなので宿のある上諏訪に戻ることにします。
本日の歩行データ
奈良井駅-木曽福島
距離:23.36Km
時間:6:30 (休憩含む)
歩数:39100