中仙道 前 1日目
中仙道14、の前に前回から恒例となった鉄旅、今回は長良川鉄道です。
名古屋駅で新幹線から高山本線に乗り換えですが、アプリで見ると乗り換え時間が短いと判断するのか在来線が出てきます。しかしよく調べると6分乗り換えで「特急ひだ」が有り乗り換え可能な気がしますが名古屋駅は大きいイメージがあったので乗り換えできるのか?降りてみると新幹線コンコースからダイレクトに在来線への乗り換え口があり、難なくひだ3号に乗り継ぐことができました。ひだは2020年に名古屋に来た時に見かけた車両とは全く違う新型車両のハイブリッドカーになっていたのに驚き!列車はゆっくりと後ろ向きに走り出します、電光掲示板に映る電力回路の推移が面白くてしばらく眺めます。
岐阜に到着すると進行方向を切り替えて今度は前向きの走行となります、そう高山線は岐阜駅でスイッチバックするので距離の短い名古屋-岐阜区間だけは後ろ向きに走るのです、そうこうしているうちに目的地の美濃太田駅に到着しました、ここから長良川鉄道に乗り換えます。
美濃太田では少々時間が有るので構内をぶらぶらしていると売店に見慣れないパンを見つけました「たくマヨパン」、その名の通り沢庵とマヨネーズが入ったパンのようです。ご当地パンは大好物なので1個購入、サラダパンなる物はTVなどでも拝見していましたがこれは見たことない、旅のどこかで頂くことにします。
長良川鉄道のホームへ行き1日乗車券を購入すると既に何人もの方が乗車していました、みな地元民でなく長良川鉄道に乗りに来たといった感じのひとたちばかり。
空いている席に座り旅の始まりです。
関富岡駅では園児たちのお散歩、みな手を振ってお見送りをしてくれました。
やがて路線は長良川沿いを進みます、渓流の景色に癒されながら「 ゆら〜り眺めて清流列車1号」の旅を楽しみます。
郡上八幡へ到着、既に気温は上がっていて今日は5月ですが30度以上の予報が出ています。
郡上八幡駅の売店を物色したのちに歩きで市街へ、途中喫茶店の前の側溝の蓋の下に何や赤い色が見えました、近づいていくとコンクリートの蓋で閉ざされた側溝の一部が網状の蓋になっているのですがその下に錦鯉が、きれいな水が閉ざされた小川を流れているみたいです。
少し歩くとお団子屋さんの前に中学生くらいの子たちが大勢団子を頬張っています、何か学校行事のようで「やなか水のこみち」は写生をする子供たちで賑わっていました。
郡上八幡旧庁舎記念館を素通りして「いがわ小径」へ、ここは細い路地に小川が流れていてそのわきを散歩できる隠れスポット、学生や外国人で賑わっていた通りを抜けると殆ど誰もいない静かな空間が広がっていました。澄んだ小川に錦鯉が優雅に泳いでいる姿を眺めながらの散歩は癒されます。
小川散歩を終えて先ほどスルーした郡上八幡旧庁舎記念館へ、記念館前にはテントが張ってあり先生らしき人たちが、先ほどの学生たちの引率でしょう。記念館内は売店になっていてニッキ玉が気になりました。記念館横には吉田川の渓谷が有り、橋の上は外国人、下は学生たちで大賑わいでした。
そろそろお昼時、ランチをできるお店を見つけながらの町散歩、川北には歴史のありそうなおみせがちらほらあり平野商店はその昔は立派な酒蔵だったそうで、今は酒屋さんです。
郡上八幡博覧館を目指そうと歩き出しましたが、そろそろおなかも空いて来たので川沿いにあって雰囲気もいい感じの「そばの平甚 本店」で自然薯そばを頂きました、自家製手打ちではありませんが(後に調べると自家製麺とあります、切る行程だけ機械なのか?地元の蕎麦屋の麺切り包丁を使った麺とは明らかに形状が違うので)これはこれで美味しいお蕎麦でした。
昼食後に気になっていたお店に逆戻り、と言ってもほとんど蕎麦屋の前といった感じの「桜間見屋」さんへ、ここは先ほど気になっていたニッキ玉の製造元、缶入りが欲しかったですが量が多いしでかい、バックパッカーの私としてはなるべく荷物は増やしたくないので袋入りの「肉桂玉」のほうを購入しました。
もう一軒気になっていたお店を目指しますがここも近い。桜間見屋さんの横の路地を入ってすぐにある「お抹茶処宗祇庵」、ここで和甘味を頂くことにします。店に入ると客は私一人、いくら平日でもこんないい雰囲気のお店に誰も来ていないだなんてもったいない、川を眺められる席に座り水まんじゅうと冷やし抹茶を頂きます、ゆっくりとした時間が流れます。
さて、十分に満喫した郡上八幡をあとにして次に向かうのはうだつのあがる美濃市。
美濃市駅ではなく梅山駅で降りてうだつのあがる町並みを目指します、こちらの駅の方が町に近いのです。
多くの観光客で賑わっていた郡上八幡とうって変わってうだつのあがる町並みは殆ど歩いている人がおらずお休みの店舗もちらほら。とりあえずと町を散歩しているとNHKのカメラに出くわしました、カメラマンともう一人の計2名だけで建物を撮影していたので何かの情報番組でしょうかね?
町には幾つかのCaféが有りチェック済みでしたが「とみや」さんが開いていたのでアイスコーヒーを頂きました、地味に暑い日なのでひと時の休息です、とても雰囲気のいいお店でした。
美濃市駅から美濃太田駅行の列車を待っていたら来る途中に見かけた何やらにぎやかなラッピング電車がやってきました、「GJ8マン」と書かれたそのキャラクターはこの土地に何のゆかりもない、でも郡上八幡が大好きだったさくらももこさんが勝手に作ったキャラクターだそうです。先日TARAKOさんがご逝去されたことも有り、一人貸し切り状態で発車した列車に乗っているのは何か特別な時間でした。
早めに本日の宿泊施設のある岐阜駅に戻りチェックインし休む暇もなく出発。
本日は長良川の鵜飼いの船を予約しています、岐阜駅からバスで材木町バス停まで行き泉屋さんで予約しておいたお弁当を受け取り、
船着き場から乗車、残念ながら今日は風が強い(と言ってもそれほど強風ではない)ので鵜飼船との並走は無く岸に接岸した状態で通過する鵜飼船の様子を見る形態だそうです、少し残念ですがもっと強くなると中止となるそうなのでまあよかったとしましょう。
まだスタートには時間が有るので鮎お弁当を頬張りながら待機、気合入れて泉屋さんの鮎弁当を準備しましたが同じ船に乗り合いの方々は地元の方なのかコンビニおにぎり、スーパーの弁当、そして外国人さんたちはサンドイッチと私だけ気合の入りようが異なっていました、けど美味しかったです。鵜飼スタート待ちの間、踊り子さんたちを乗せた船が行ったり来たりして持て余した時間を飽きさせないような演出が有りました。
鵜飼船とは少々距離が有るので迫力のあるとまではいきませんが、何艘もの鵜飼船が鵜飼の様子を見せてくれました、カメラを構えていたことも有り鮎が取れた様子は確認できませんでしたが貴重な体験でした、帰りに乗ったタクシーの運転手が今が一番いい時期(実はシーズンが始まったばかり)、夏になると暑いし川の臭いが強くなってあまり快適な鵜飼鑑賞は出来ませんよと言っていました。
本日は郡上八幡からの鵜飼いと、とっても充実した一日でしたが明日から本番の中山道です。
宿に帰って明日に備えます。
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