中仙道15 1日目
中山道歩きもいよいよ今回でFinal、今日から3日間かけて中山道の終着点京都三条大橋を目指します。
前回、前々回は初日鉄旅で英気を養った後2日目からの歩き旅でしたが、今回残りの距離を考えると3日間必要なため初日からの歩き旅となります。順調に出発点である醒ヶ井駅に行けるかと思いきや、東海道新幹線のLED掲示版に東海道線が橋梁に車両が衝突した影響で運転見合わせと!場所を確認すると岐阜と名古屋の間だったので大丈夫かな?と米原駅で新幹線を降り駅のアナウンスを聞くと乗るはずだった在来線が運休、醒ヶ井行は30分後の列車の電車という事なので駅周辺で時間をつぶしましたが結局それも遅れて予定から40分遅れで醒ヶ井駅へ到着しました。
半年ぶりの醒井、前回の旅で地蔵川沿いの道がとても趣が有ったので予定ではこの醒井宿の町並みを少し散策してからの出発と思いましたが時間が無い、暗くなってからの歩き旅は危険なので早速中山道を進みます。
ところでJR駅の名前は「醒ヶ井」ですが宿場町としては「醒井宿」、なぜ駅名には「ケ」がついているのかは不明です。某webサイトによると「サメガイ」と読む際わかりやすいように表記したという事が真相らしいと書かれていました。確かにケが無いと「サメイ」「サトイ」とかいろいろ読めてしまいそうです。
醒井宿を抜けてすぐ廃屋?といった佇まいの(失礼!)建物が、ここは地元では有名な近江牛のお肉屋さんらしくしっかり営業中です、中のショーケースにはお肉が並んでいました。歩き旅で生肉を買うわけにもいかないのでこのまま進みます、もしいつか車旅でこの辺に来ることが有ればこのお店でお肉を買ってBBQも有りかもしれません。この旅は歩き旅なので4日分の荷物を背負っての旅です、このような時に備えての小型ストーブやコッヘルを仕込んで置く余裕は有りません、出発前に計ったらリュックの重さは7.8kg有りました。
先に進むとここもチェック済みの「虹鱒料理おたべ」が、ここは虹鱒料理で有名なお店で虹鱒のお刺身が頂けます、ちょうどいい時間帯ですが本日定休日、わかってはいましたが残念。
北陸自動車道の下を潜ると「久禮の一里塚跡」が現れました、塚というよりも跡という事で石造りの碑が鎮座しておりました。
ここを過ぎると番場宿に入っていきます。
番場宿本陣跡の碑は住宅の花壇の中にひっそりと置かれていました。
番場宿を過ぎると危惧していた峠越え、最近熊の出没もよくニュースになっているので人里を離れるのが少し不安ですが、ここはその山を抜けると直ぐに彦根ですし左は高速なので大丈夫でしょうと進みますが、右側に広がる田園の先の山のふもとにはずっとバリケードが設置されています、熊とは言わないまでも猪とかは出没しそうです。この旅最後の?ちょいきつめの上りが続きます、11月というのに気温も高めで汗をかきながら磨針峠を進みます、峠越えは舗装されていない山道よりもこのような道路化された舗装路の峠が地味にきついです、ちょうど下りに差し掛かった辺りで5~6人の歩き人とすれ違いました。旅人?といった様子で無い人も2人くらい、どこ行く?散歩?寄合?
峠を下るといよいよ本格的に滋賀といった感じで、有名なフジテックのエレベーターテスト棟が見えてきました、ここは米原駅からも見えますし新幹線に乗っていれば目につくあれです、手前には東海道新幹線700系が小さく写っていますが写真では小さすぎて判別不能。
磨針峠を下りると鳥居本宿、何やら歴史のある建物があり「赤玉神教丸」と書かれています、赤玉と言えば昔よくお世話になっていた富山の「廣貫堂赤玉はら薬」ですがこちらは滋賀の老舗有川薬局、ちょっと寄っていきたいところですが閉まっています、今日は祭日なのでお休みのようです残念。
少し進むと鳥居本宿本陣跡、
と横道の向こうになんやら趣のある建物が、鳥居本駅の駅舎はとても歴史のある佇まいのいい駅舎でどうやら登録有形文化財にも指定されている建物だそうです。こういう建物は大事に残したいものです。
中に入ってもドームのような作りがとても立派なモダンな駅舎でした。
鳥居本駅を過ぎると江戸へ118里、京都へ18里の看板が、旅もいよいよ終盤です。
午後1時を過ぎたところで丁度いいところにお蕎麦さんが、と思ったら準備中の看板が、よく見ると「本日分のお蕎麦は完売となりました」の看板が、残念。
当初の予定ではランチは本宮宿のCafeでと思っていましたが、電車遅れもあり40分近い遅れが出ているためここでランチを取ると目的地に行く前に日が暮れそうなので泣く泣くスルーして先を急ぎます。本宮宿入り口の少し脇にあるビリオン珈琲店でこんなものとか、
(ビリオン珈琲webサイトより)
こんな素敵なランチをと考えていましたが、暗くなってからの歩き旅は危険なので。
(ビリオン珈琲webサイトより)
結果、前々日に買ったものの食べきれずリュックに入れて持ってきたクロワッサンが昼食になりました。
この旅はこんな感じで昼食を飛ばすことが多い旅でした。
滋賀に入ってこのような看板が増えた気がします、「子供が走る看板」これはおそらく飛び出し注意の喚起看板かと思いますがほぼこのデザインです。
調べてみると「飛び出し坊や」というキャラクター?だそうで「誕生したのは今から50年前の1973年。
車の普及により全国で事故が増え続けたため、「こどもの交通安全」の願いを込めた「飛び出し坊や」が東近江市で生まれました」という事らしいです。
滋賀に入ってから感じるのは狭い道でも車がとてもスピード出す事、これは前回の旅で岐阜から滋賀へ入るとき感じましたが岐阜は安全運転、滋賀では熱い運転と感じました。でも道も狭いので車同士のすれ違いや、人が歩いていたりすると十分距離を取ってスピードダウンしてくれます。後に、南下するとまた様子が違ってきます。
石畑一里塚の里
とは?
石畑一里塚を過ぎると愛知川宿へ入っていきます。
すでに17時前で日も随分と傾いてきましたが今日の目的地はこの先の五箇荘、五箇荘駅のそばには中澤酒造が有りちょっと試飲していきたいところですが営業は17時まで、そしてそもそも今日は祭日なので開いていないと思います、今日はことごとくお店に恵まれませんが時間的に急げば予定より1本前の電車に乗れそう(1時間に1本)なので少しペースを速めます、昼間にお店に恵まれなかった分宿泊地の彦根でその埋め合わせをするつもりです。
愛知川を越えて渡る橋の隣の鉄橋をカラフルな車両が走っていました、このあとこの近江鉄道に乗って彦根へと向かいます。
愛知川を越え中山道から折れて駅を目指します、どうやら間に合いそうです。
かなり薄暗くなってきましたが発車時刻の5分前に五箇荘駅に到着、本日の歩行距離は27.11kmでした。
今日からの2日間は彦根のホテルをベースにしての歩き旅となります、よって明日はホテルに荷物を置いて身軽に歩くことができるので今日よりも随分と楽できるはず。
昼が乏しかった分、彦根に行って豪華ディナー?を頂いて英気を養います。
本日の歩行距離