カテゴリー欄の「goo映画レビュー」から見ることが出来るようになりました。
いつの間にか163件ものレビュー記事を書いていたようで
少しづつ見直して映画を思い出しています。
デンジャラス・ラン
2012年/アメリカ
見事な心理戦
tatsujiiさん
男性
総合 85点
ストーリー 85点
キャスト 90点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 80点
マットとフロストを追い詰める武装軍団は何者なのか、彼らはどこから情報を得てマット達の逃亡先を探知しているのか、そもそもフロストは何故彼らに命を狙われているのか。
フロストを連行しての逃亡中もマットはフロストを助けなければならないが、フロストはあらゆる手をつくしてマットからも逃亡を図る、もちろんマットを殺してでも逃げようとするのだ。2重・3重に謎と疑惑が絡み合いCIA本部さえも信頼できる相手とは言えない状況に追い込まれるマット、果たしてマットは無事に任務を終えられるのか・・・
ケープタウンの街を舞台に市街地での逃亡と追跡、激しいカーチェイス、敵味方入り乱れての銃撃戦、更にはマットとフロストの心理戦と全編に緊張感が溢れ緩むことがない。
デンゼル・ワシントンは「トレーニング・デイ」と同じような悪役のシチュエーションが良く似合うようだ、今回も新人CIAのマットを子供扱いする心理戦が見事で大物ぶりを楽しそうに演じている。
最強のふたり
2011年/フランス
爽やかで心地よい。
tatsujiiさん
男性
総合 90点
ストーリー 90点
キャスト 95点
演出 85点
ビジュアル 85点
音楽 85点
事故で首から下が麻痺した大富豪フィリップ、もうひとりはスラム街出身で無職の黒人青年ドリス、歳も趣味も性格も、育ってきた環境もまったく違う2人が出会い男の友情が生まれる。
夜寝付けずに呼吸が苦しくなったフィリップを車椅子に乗せて深夜のパリを散歩するドリス、自分ならその方が気晴らしになりよく眠れそうだと思っての行動だろう。
車イスごと後ろから乗り込めるバンタイプの車もフィリップは荷物じゃないんだと、使ってなかったマセラッティの助手席に載せてパリの街をブッ飛ばす。
介護の事など何一つ知らなくても障害者に同情するのでなく、同じ人間として付き合う爽やかさが心地よい。
障害者と介助者、大富豪と無職の黒人青年、養女と養父、スラム街の低所得者、ゲイ、などなど、いろんなテーマがさりげなく取り上げられているが重過ぎもせずユーモアとエスプリを効かせたサラリとした語り口で後味も良い、もう一度見直したくなる作品だ。
プロメテウス
2012年/アメリカ
既視感たっぷり
tatsujiiさん
男性
総合 65点
ストーリー 65点
キャスト 65点
演出 65点
ビジュアル 65点
音楽 65点
リドリー・スコット監督というと「エイリアン」を思い出すが、映画を見ると「エイリアン」シリーズで見てきた既視感たっぷりのストーリーとシーンが展開する、シガニー・ウィーバーがどこかに出てくるのを期待してしまう程だったし、むしろ彼女を重要な役柄で出すべきだとさえ思った。
「スターウォーズ」のように物語の時系列と作品製作の順序を変えて見せる手法のように「エイリアン」誕生の前日譚と思えた、エンディングでは続編が作られる事を予告しているようであった。さて、続編が来たら見にいくのかな。
ローマ法王の休日
2011年/イタリア=フランス
意外な結末
tatsujiiさん
男性
総合 70点
ストーリー 65点
キャスト 70点
演出 60点
ビジュアル 60点
音楽 60点
信心深く修行を重ねてきたカトリックの枢機卿と言えどもローマ法王という重責には
皆が尻込みするようで一人の人間として共感できる。
ヘップバーンの「ローマの休日」では休日を王女の身分から離れて楽しく過ごしたが
最後には王女の立場を自覚して王室に戻ったのだが、街に逃げ出したローマ法王が
選んだ結末は意外なものだった。
生まれながらに王室の地位を継ぐ運命に有る人や、名門・名家を継ぐ人たちの重圧も
いかばかりか、ましてや途中からそのような重責を任されるプレッシャーは想像もつかない。
庶民である有り難さを感じざるを得ない。
おおかみこどもの雨と雪
2012年/日本
皆な違っていてもそのままで良い
tatsujiiさん
男性
総合 85点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 90点
ビジュアル 85点
音楽 80点
愛した男は実はおおかみ男だった、有り得ない物語の始まりとほのぼのとした動画や美しい背景を見ていると子供向けにも見えるが物語が進む間に大人向けのアニメなのだと気がつかされる。
おおかみの姿は一つの表現の仕方であっていろんな物に置き換えて考えられる、
現れる姿・形を始めから全て受け入れまったく気にもしないという愛情が描かれているのだ。
母親の子育て、子供の成長と親離れという普遍的な物語の中に、人間は一人一人皆な違っていてもそのままで良い、すべてを受け入れようという物語に思え感動した。
ダークナイト ライジング
2012年/アメリカ
シリーズ完結編と言われるが
tatsujiiさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 70点
ビジュアル 80点
音楽 75点
2008年の「ダークナイト ジョーカー」ではジョーカー役のヒース・レジャーが鬼気迫る迫力の演技で主役を喰ってしまい話題になった。
今回の作品はアン・ハサウェイ演じるセクシーなキャットウーマンも登場する、ゴッサム・シティを死の恐怖と闇の支配を狙う悪役が意外な展開をする、シリーズ完結編と言われるが次回作も有りそうな・・・、この辺りは見てのお楽しみということで・・・。
The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛
2011年/フランス=イギリス
引き裂かれた愛
tatsujiiさん
男性
総合 85点
ストーリー 90点
キャスト 90点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 80点
誰もが知るビルマの民主化運動に半生を捧げたアウンサンスーチーの物語りだが
映画では彼女の揺るぎない信念を支える夫と二人の息子との家族の愛情を中心に描かれていて
民主化運動の為には愛する夫や息子達にも会えないという選択をせざるを得ない引き裂かれた愛に
女性の鑑賞者が多い映画館ですすり泣く声も聞こえる、終映後には久しぶりに拍手を聴いた。
崖っぷちの男
2011年/アメリカ
サム・ワーシントンの人気だけ
tatsujiiさん
男性
総合 65点
ストーリー 60点
キャスト 65点
演出 60点
ビジュアル 60点
音楽 60点
ビルの庇に立ち飛び降りようとする男の駆け引きだけで2時間近くを引っ張るのはかなり無理が有る。
主人公の弟とその彼女が重要な仕事を任されるが、ど素人の上に緊張感がまるで無い超お気楽コンビ、果たして大役が務まるのか。
なんと最後は家族揃って大団円とは、「アバター」のサム・ワーシントンの人気だけで作ってしまったB級作品だ。
アメイジング・スパイダーマン
2012年/アメリカ
IMAX3Dの迫力の映像。
tatsujiiさん
男性
総合 75点
ストーリー 70点
キャスト 70点
演出 70点
ビジュアル 80点
音楽 75点
IMAX3D画面は期待通りマンハッタンのビル群を俯瞰する奥行きのある画面や、思わずのけぞる程に眼前に飛び出してくる迫力の映像で楽しめる、音響は座席まで振動する程の大迫力だ。
アンドリュー・ガーフィールドはともかくとしてエマ・ストーンの高校生役はかなりキツイ。
蜘蛛に噛まれて蜘蛛の遺伝子が体内に入ったスパイダーマン、一方はトカゲの再生能力を遺伝子に取り入れた為ダイナソーに変身する、コミックが原作だけに誠に解りやすい因果関係だ。
コミックならではの解りやす過ぎがストーリーの奥行を無くしている、IMAX3Dの画面の迫力で楽しめた。
幸せへのキセキ
2012年/アメリカ
キャスティングの良さでとても楽しめた。
tatsujiiさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 75点
音楽 75点
マット・デイモンは、「ボーン・シリーズ」のマッチョな役とは異なり
妻を亡くし二人の子供と共に悲しみにくれる父親の役。
スカーレット・ヨハンソンもスッピンに近いナチュラルメイクで動物園の飼育係を
ワイルドに演じる、主演二人のいつもの役どころと違うところが面白い。
二人の子供たちがとても良い、特に娘のロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズ
がとても可愛くて達者な演技を見せる。
息子のディランが最後に告白する相手の美少女リリーのエル・ファニングは「スーパー・エイト」
でも超可愛かったが、益々可愛さが増してきたようだ。
有り得なさそうで実話に基づく映画だが、キャスティングの良さでとても楽しめた。
ソウル・サーファー
2011年/アメリカ
不屈の意思
tatsujiiさん
男性
総合 90点
ストーリー 90点
キャスト 90点
演出 90点
ビジュアル 90点
音楽 90点
水中からの映像など美しいサーフシーン、プロサーファーのテクニックの素晴らしさもさる事ながら、サメに襲われて片腕を失っても不屈の意思でサーファーとして復活し競技にも出場する、素晴らしい彼女の生き方に感動する。
海が好きな人はもちろん、困難にメゲそうな方にも必見の映画です。
星の旅人たち
2010年/アメリカ=スペイン
聖地巡礼
tatsujiiさん
男性
総合 75点
ストーリー 70点
キャスト 75点
演出 70点
ビジュアル 75点
音楽 70点
息子ダニエルの突然の死を受け入れられない思いの父親のトムはあまり上手く
いってなかった息子との間だったが、彼が何を考えて旅に出たのかを知りたいと思い
息子が歩こうとしていた聖地巡礼の旅を引き継ぎ自分で歩くことを決意する。
突然に息子を失った憤りなのか道中で友も作らずかたくなに歩き続けるムだった。
そんなトムにも長い道中でやがて話し相手の連れが出来、仲間が出来て
トムが巡礼の旅に出た動機を知るようにもなる。
聖地巡礼の800キロ、2ヶ月もの徒歩の旅は肉体的にも過酷な旅だが
世界各地からの巡礼者と話会い助け合って歩き続ける間に、ゆっくりと自分を見つめ直す
自分探しの旅になるようだ。
スペイン北部の美しい景色と共に歩きつづけるロードムービーだが、息子が遭難した程の過酷さは画面では感じなかった、
トムがひたすら歩き続けるがあまりにタフ過ぎて肉体の限界も感じさせず
歩き通してしまったのも、淡々としすぎた感じが有る。
息子との思い出や、もっと上手く息子と接していれば、という情緒的な思いも伝わりにくかった。
面白い題材だが少し残念な気もする。
君への誓い
2012年/アメリカ
献身的な愛
tatsujiiさん
男性
総合 75点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 70点
ビジュアル 70点
音楽 70点
実話に基づいた映画との事で、交通事故で記憶を失った妻ペイジに記憶を取り戻そうと
誠実な努力を続ける夫レオ。
ペイジの記憶は戻らないがレオの誠実さと献身的な愛は切々と彼女の胸に伝わる。
こんなにも愛してくれるレオとの記憶を失ったなら
これから二人で新しい思い出を作り上げて行けば良い
二人の新しい愛の物語が始まるのだ。
映画の最後に二人の子供に恵まれ幸せそうながレオとペイジが紹介されるが
ペイジの記憶は戻らないままだと言う。
幸せの教室
2011年/アメリカ
ほのぼの
tatsujiiさん
男性
総合 70点
ストーリー 70点
キャスト 75点
演出 70点
ビジュアル 65点
音楽 65点
スーパーで誇りを持って働いていたラリーだが、いとも簡単にリストラされる
学歴が無いことがハンデになっていると言われ一念発起して短大へ通う。
スピーチと経済学などの講座を受けるなかなか真面目で熱心な学生だ、通学は燃費の良い
スクーターに替えるあたりも今どきだ。
日本では学歴というと有名大学を出る事が大事なようだが、映画では学校で何を学んだか
が大事で、それが社会的にも認められているようだ。なのでラリーが熱心に学んだ経済学や
スピーチ術は今後彼の武器になるのだ。
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツという豪華共演だが、丁々発止と演技を競演する
というより、どこかほのぼのした映画だ。
他にも、製作・監督・脚本・主演を務めた『幸せの教室』にトム・ハンクスの家族出演
という情報もあり、なるほど家族的なほのぼのした映画になるのも分かる気がする。