BLOWING WIND・風のふくまま

風の吹くまま気まぐれな日々     
  明日も良い日になりますように。

映画「ロスト・フライト」

2023-12-16 21:21:04 | 映画

映画「ロスト・フライト」

監督:ジャン=フランソワ・リシェ

ジェラルド・バトラー ブロディ・トランス/ジェラルド・バトラー、

マイク・コルター ルイス・ガスパール/マイク・コルター、

ヨーソン・アン サミュエル・デレ/ヨーソン・アン

最大の特徴は、航空機パニックと脱出サバイバルのハイブリッド。“コントロールを失った航空機”だけでも1本の映画ができるところを、そこへさらに島でのサバイバルをのっけ、さらにゲリラの包囲網からの脱出も加えてくる……!過酷な状況に絶望的な展開が重なり、日常のストレスをぶっ飛ばしてくれる。

主演はジェラルド・バトラーである、今回は一転して「ごく普通のパイロット」という設定に。主人公の機長・トランスは元英空軍所属であり、退役後は大手航空会社に勤めていた。

普通というからには、その自慢のアクションは封印して……いるわけがない。極限状況では、真っ先に死地に切り込み、自らの命を賭して乗員・乗客を守ろうと奮戦するのである。(映画。Com)

ハラハラ・ドキドキのてんこ盛り、大いに楽しんでください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「理想郷」

2023-12-09 13:57:54 | 映画

映画「理想郷」

2022年・第37回ゴヤ賞で主要9部門を受賞するなど、世界各国で数々の映画賞を受賞。

第35回東京国際映画祭では「ザ・ビースト」のタイトルで上映され、東京グランプリ(最優秀作品賞)、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞を受賞。

監督:ロドリゴ・ソロゴイェン

ドゥニ・メノーシェ アントワーヌ:ドゥニ・メノーシェ マリナ・フォイス オルガ:マリナ・フォイス

理想郷」は、1997年に終の棲家を求めてスペインの小村に移住したオランダ人夫婦を襲った悪夢のような事件を基にしたフィクション。原題の「As bestas」は「獣たち」の意。

スペインのガリシア州には野生の馬に刻印を施す慣わしがある。屈強な男たちが荒馬を力で捻じ伏せる。その行為は何を意味するのか。

知性と野性、教養と無学、よそ者と地元民、寛容と不寛容、理想と現実、豊かさに対する認識の差違。6年を費やした脚本と光と影を対比させる撮影で世に蔓延る醜行を焙り出す。

日本でも全国の僻地(?)に原発や風力発電が作られてきたり、小さな町に再開発の名の下に立派な道路や商業施設が出来てきた。映画の中のスペインの田舎の話がこれらの出来事の理由を明かしてくれている様に感じた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「ゴジラ−1.0」

2023-12-01 16:23:19 | 映画

映画「ゴジラ−1.0」

日本が生んだ特撮怪獣映画の「ゴジラ」の生誕70周年記念作品、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをはじめ「永遠の0」「寄生獣」など数々の話題作を生み出してきた山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけた。

主演・神木隆之介、ヒロイン・浜辺美波

今回のゴジラ映画は、戦中から終戦直後にかけての日本を舞台としている。1954年に公開され、同時代を舞台とした初代『ゴジラ』に年代設定は近い。ゴジラの描写も、原点回帰ともいえる、純粋に人々に恐怖を与える怪獣として描かれている。

舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。

元特攻隊員・敷島(神木龍之介)を主人公にし、空襲で廃墟と化した東京で出会った女性(浜辺美波)と彼女が保護していた幼子の3人で疑似家族として暮らす。戦争で仲間を死なせた自責の念や戦後期の生活の苦しさ、超強力な怪獣に対峙する恐怖や不安などが描かれる。(映画。Com)

彼は物語の後半、命を捨ててゴジラを倒すことを決意するが、「命を捨てる」ということについては最終的に考えを改める。この命の価値をめぐる議論は、映画を通したメインテーマの一つだ。戦前・戦中の、多くの人々の命を軽く扱いながら誰も責任を取らない国の姿勢を、登場人物たちは事あるごとに非難する。そして国への対抗意識から、対ゴジラ作戦を行う際も、命を大切にしようと主張する。ゴジラとの戦いは、戦前の軍国主義体制と決別し、新たな日本の基盤をつくるための戦いでもある。この映画でのゴジラとの戦いから受ける印象は、作中でしつこいぐらい強調されている戦後日本の新たな希望の勝利ではない。むしろ戦前の日本に対する未練を引きずった男たちの敗者復活戦なのだ。対ゴジラ作戦に関わるのは、見事に男性しかいない。(藤崎剛人・埼玉工業大学非常勤講師、批評家)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする