映画「さらば愛しきアウトロー 」 監督:デビッド・ロウリー。
長年にわたり活躍してきた名優ロバート・レッドフォードが俳優引退作と公言している最後の主演作。
1980年代初頭からアメリカ各地で銀行強盗を繰り広げ、それによる逮捕と脱獄を繰り返した実在の人物フォレスト・タッカーを描いた。強盗といいながらも、発砲もしなければ暴力も振るわないという紳士的で風変わりな犯行スタイルを貫いた主人公タッカーをレッドフォードが演じ、タッカーを追う刑事ジョン・ハント役をケイシー・アフレックが担当。
R・レッドフォードが演じる実在の銀行強盗フォレスト・タッカーは、十代から老境に至るまで16回もの強盗、逮捕、脱獄を繰り返した筋金入りのアウトローである。拳銃をチラ見させ、誰ひとり傷つけず、柔和な笑みを浮かべながら、冷静沈着に現ナマを奪う。被害者たる銀行員たちが異口同音に「紳士的だった」「とても幸せそうにみえた」と語るのが印象的だ。
追手の刑事ジョン・ハント(ケイシー・アフレック)もいつしかタッカーに友情にも似た奇妙な親近感を抱き始めるが、いっぽうで逮捕のきっかけとなるタッカーの娘の証言からは、この男の抱えるダークサイド、〝無慈悲な人でなし〟の側面も垣間見える。しかし、映画はタッカーの内面の闇にはあえて踏み込まない。「楽に生きたい」ではなく「楽しくなりたい」がためという独自の犯罪哲学を遵守し、嬉々としてアウトロー人生を全うしたこの破天荒な男の軌跡を軽妙洒脱なタッチで浮き彫りにするのだ。(映画.com 高崎俊夫)
長年にわたり活躍してきた名優ロバート・レッドフォードが俳優引退作と公言している最後の主演作。
1980年代初頭からアメリカ各地で銀行強盗を繰り広げ、それによる逮捕と脱獄を繰り返した実在の人物フォレスト・タッカーを描いた。強盗といいながらも、発砲もしなければ暴力も振るわないという紳士的で風変わりな犯行スタイルを貫いた主人公タッカーをレッドフォードが演じ、タッカーを追う刑事ジョン・ハント役をケイシー・アフレックが担当。
R・レッドフォードが演じる実在の銀行強盗フォレスト・タッカーは、十代から老境に至るまで16回もの強盗、逮捕、脱獄を繰り返した筋金入りのアウトローである。拳銃をチラ見させ、誰ひとり傷つけず、柔和な笑みを浮かべながら、冷静沈着に現ナマを奪う。被害者たる銀行員たちが異口同音に「紳士的だった」「とても幸せそうにみえた」と語るのが印象的だ。
追手の刑事ジョン・ハント(ケイシー・アフレック)もいつしかタッカーに友情にも似た奇妙な親近感を抱き始めるが、いっぽうで逮捕のきっかけとなるタッカーの娘の証言からは、この男の抱えるダークサイド、〝無慈悲な人でなし〟の側面も垣間見える。しかし、映画はタッカーの内面の闇にはあえて踏み込まない。「楽に生きたい」ではなく「楽しくなりたい」がためという独自の犯罪哲学を遵守し、嬉々としてアウトロー人生を全うしたこの破天荒な男の軌跡を軽妙洒脱なタッチで浮き彫りにするのだ。(映画.com 高崎俊夫)
映画「パリ、嘘つきな恋」
フランスの人気コメディアン、フランク・デュボスクが監督デビューを果たし、脚本・主演も務めた。フロランス役にアレクサンドラ・ラミー。
プレイボーイのビジネスマンが思わぬ嘘をついたことから始まる恋の行方を描き、フランスで200万人を動員するヒットとなったラブストーリー。
パリの大手シューズ代理店に勤めるジョスランは、女性との一時的な関係を繰り返す軽薄なプレイボーイ。ある日、他界した母の家に残されていた母の車椅子に座っていた彼は、偶然その場を訪ねてきた美女ジュリーの気を引くため、自分は車椅子生活を送っていると嘘をついてしまう。そんな彼に、ジュリーは姉のフロランスを紹介する。フロランスは以前事故に遭い車椅子で暮らしているが、バイオリニストとして世界を飛び回りながら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍していた。魅力的なフロランスに惹かれていくジョスランだったが、最初の嘘を引きずったまま、なかなか真実を打ち明けることができず……。
フランスの人気コメディアン、フランク・デュボスクが監督デビューを果たし、脚本・主演も務めた。フロランス役にアレクサンドラ・ラミー。
プレイボーイのビジネスマンが思わぬ嘘をついたことから始まる恋の行方を描き、フランスで200万人を動員するヒットとなったラブストーリー。
パリの大手シューズ代理店に勤めるジョスランは、女性との一時的な関係を繰り返す軽薄なプレイボーイ。ある日、他界した母の家に残されていた母の車椅子に座っていた彼は、偶然その場を訪ねてきた美女ジュリーの気を引くため、自分は車椅子生活を送っていると嘘をついてしまう。そんな彼に、ジュリーは姉のフロランスを紹介する。フロランスは以前事故に遭い車椅子で暮らしているが、バイオリニストとして世界を飛び回りながら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍していた。魅力的なフロランスに惹かれていくジョスランだったが、最初の嘘を引きずったまま、なかなか真実を打ち明けることができず……。
映画「ビューティフル・ボーイ」第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)
監督はベルギー出身のフェリックス・バン・ヒュルーニンゲン。
父デビッドとドラッグ依存症だった息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のノンフィクションを原作に、家族の愛と再生を描いたドラマ。スティーブ・カレルとティモシー・シャラメが父子を演じる。
もし、自分や家族がドラッグ依存症になってしまったら……? 一見すると、心に突き刺さる重厚なテーマをはらんだ本作だが、その“本質”は全てを包み込む“愛”の尊さ。闘いの日々に、父と息子の“思い出”や“葛藤”が混ざり合い、単なる実話の映画化にとどまらない良質な「父子のドラマ」に仕上がっている。フラッシュバックする過去の温かな日々と、心身がむしばまれていく現在の苦闘……時系列を巧みに組み替え、「8年」という年月の重さを「父から息子への愛」「息子から父への思い」の観点で構成した斬新でエモーショナルな物語は、見る者の心を強く揺さぶるだろう。
身も心もボロボロに崩れていく息子を支え抜き、文字通り「共に生きた」父の愛に驚かされ、胸を打たれるだろう。どんなに振り回され、裏切られても見捨てない――。「子どもだから」なんて言葉では表現できない、“本当の愛の形”が、この映画には宿っている。
更生を試みるたび、禁断症状に屈してドラッグに再び手を出してしまうニック。彼の心のよりどころは、どんな時もデヴィッドだけだった。父と息子として、互いの最大の「理解者」として――8年という時間の中で、2人の結びつきが「再生」へと歩みを進める“つえ”になっていくさまに、心が洗われる。
息子役がシャラメであることは重要だ。ボロボロに堕ちていきながらも、彼はやはり美しい。外見だけでなく、魂の底にある「純粋な美しさ」を感じさせるから、観客も父親と一緒になって彼の再生を信じ、裏切られ、落胆を繰り返す。苦しみは簡単に終わらない。劇的な解決も劇中では訪れない。ただ、彼がいま状況を抜け出し、成功しているという事実だけが救いだ。父親役のスティーヴ・カレルも実にいい。これまでにないほど抑制を効かせた芝居が心に沁みる。
それにしても「問題は“ドラッグ”じゃない。ドラッグは(抱えている)“問題”から逃げる手段なんだ」というセリフにハッとさせられる。アルコールやそのほかの依存症も、根っこは同じだろう。「問題」に気づき、向き合ったときがようやく一歩。ニックにとっての「問題」は、良き場所だったはずの「家庭」にもあった。解決法は結局、当事者にしかないが、周囲が辛抱強く待てば、いつか本人に必ず届く。だってこれは実話なのだから。どんな親子にも、この映画は必要なのかもしれない。(映画.com 中村千晶)
監督はベルギー出身のフェリックス・バン・ヒュルーニンゲン。
父デビッドとドラッグ依存症だった息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のノンフィクションを原作に、家族の愛と再生を描いたドラマ。スティーブ・カレルとティモシー・シャラメが父子を演じる。
もし、自分や家族がドラッグ依存症になってしまったら……? 一見すると、心に突き刺さる重厚なテーマをはらんだ本作だが、その“本質”は全てを包み込む“愛”の尊さ。闘いの日々に、父と息子の“思い出”や“葛藤”が混ざり合い、単なる実話の映画化にとどまらない良質な「父子のドラマ」に仕上がっている。フラッシュバックする過去の温かな日々と、心身がむしばまれていく現在の苦闘……時系列を巧みに組み替え、「8年」という年月の重さを「父から息子への愛」「息子から父への思い」の観点で構成した斬新でエモーショナルな物語は、見る者の心を強く揺さぶるだろう。
身も心もボロボロに崩れていく息子を支え抜き、文字通り「共に生きた」父の愛に驚かされ、胸を打たれるだろう。どんなに振り回され、裏切られても見捨てない――。「子どもだから」なんて言葉では表現できない、“本当の愛の形”が、この映画には宿っている。
更生を試みるたび、禁断症状に屈してドラッグに再び手を出してしまうニック。彼の心のよりどころは、どんな時もデヴィッドだけだった。父と息子として、互いの最大の「理解者」として――8年という時間の中で、2人の結びつきが「再生」へと歩みを進める“つえ”になっていくさまに、心が洗われる。
息子役がシャラメであることは重要だ。ボロボロに堕ちていきながらも、彼はやはり美しい。外見だけでなく、魂の底にある「純粋な美しさ」を感じさせるから、観客も父親と一緒になって彼の再生を信じ、裏切られ、落胆を繰り返す。苦しみは簡単に終わらない。劇的な解決も劇中では訪れない。ただ、彼がいま状況を抜け出し、成功しているという事実だけが救いだ。父親役のスティーヴ・カレルも実にいい。これまでにないほど抑制を効かせた芝居が心に沁みる。
それにしても「問題は“ドラッグ”じゃない。ドラッグは(抱えている)“問題”から逃げる手段なんだ」というセリフにハッとさせられる。アルコールやそのほかの依存症も、根っこは同じだろう。「問題」に気づき、向き合ったときがようやく一歩。ニックにとっての「問題」は、良き場所だったはずの「家庭」にもあった。解決法は結局、当事者にしかないが、周囲が辛抱強く待てば、いつか本人に必ず届く。だってこれは実話なのだから。どんな親子にも、この映画は必要なのかもしれない。(映画.com 中村千晶)
映画「バイス」第91回アカデミー賞で作品賞ほか8部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
監督アダム・マッケイ、これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきたクリスチャン・ベールが、今作でも体重を20キロ増力し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニーを熱演した。妻リン役にエイミー・アダムス、ラムズフェルド役にスティーブ・カレル、ブッシュ役にサム・ロックウェルとアカデミー賞常連の豪華キャストが共演。
ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。
1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが……。
稀代の悪徳政治家を、変化球の演出で相対化した喜劇監督アダム・マッケイの矜持 (映画.com 高森郁哉)
まず、タイトルが巧い。「vice」は、「vice president(副大統領)」のように役職の前に付く場合は「副;代理」を意味するが、単独の名詞としては「悪徳;悪玉;欠陥」といったネガティブな意味。本作の主人公、ディック・チェイニーに備わる複数の属性を一語で表している。
クリスチャン・ベールが20キロもの増量と特殊メイク、圧巻の演技力で体現した。ラムズフェルド役のスティーブ・カレル、ブッシュ役のサム・ロックウェル、パウエル国務長官役のタイラー・ペリーなど、他の米首脳に扮する面々も思わず吹き出すほどの再現度だ。
本作は、ブッシュを影で操りイラク権益で私腹を肥やしたチェイニーを、憎むべき絶対悪として糾弾する映画ではない。むしろベールの熱演とマッケイの自在な演出により、複雑で繊細で好感さえ覚えてしまうキャラクターになっているのが皮肉でもある。稀代の悪徳政治家を喜劇の手法で相対化する試みは、物事の見方が一面的になりがちな現代への問題提起であり、怒りや憎しみではなく知性とユーモアで真っ当な世界を取り戻す戦いなのだ。
監督アダム・マッケイ、これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきたクリスチャン・ベールが、今作でも体重を20キロ増力し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニーを熱演した。妻リン役にエイミー・アダムス、ラムズフェルド役にスティーブ・カレル、ブッシュ役にサム・ロックウェルとアカデミー賞常連の豪華キャストが共演。
ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。
1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが……。
稀代の悪徳政治家を、変化球の演出で相対化した喜劇監督アダム・マッケイの矜持 (映画.com 高森郁哉)
まず、タイトルが巧い。「vice」は、「vice president(副大統領)」のように役職の前に付く場合は「副;代理」を意味するが、単独の名詞としては「悪徳;悪玉;欠陥」といったネガティブな意味。本作の主人公、ディック・チェイニーに備わる複数の属性を一語で表している。
クリスチャン・ベールが20キロもの増量と特殊メイク、圧巻の演技力で体現した。ラムズフェルド役のスティーブ・カレル、ブッシュ役のサム・ロックウェル、パウエル国務長官役のタイラー・ペリーなど、他の米首脳に扮する面々も思わず吹き出すほどの再現度だ。
本作は、ブッシュを影で操りイラク権益で私腹を肥やしたチェイニーを、憎むべき絶対悪として糾弾する映画ではない。むしろベールの熱演とマッケイの自在な演出により、複雑で繊細で好感さえ覚えてしまうキャラクターになっているのが皮肉でもある。稀代の悪徳政治家を喜劇の手法で相対化する試みは、物事の見方が一面的になりがちな現代への問題提起であり、怒りや憎しみではなく知性とユーモアで真っ当な世界を取り戻す戦いなのだ。
映画「運び屋」
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに主演、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。
脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンク。イーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。
事業に失敗した園芸家が、ひょんなことからコカインの運び屋になると言う、実話を元にしたストーリー。
かつてはハードなアクションでならしたイーストウッドも、さすがに爺さんになりました。しかし、相変わらずの存在感を示しています。麻薬カルテルのメンバーや麻薬捜査官とのやりとりの中にもかつてのダーティーハリーシリーズで見せたウィットを感じさせ、そして犯罪映画なのだけど嫌味なく家族の再生を織り込む手腕は流石です。この渋さを感じるには、観る側も人生の年輪が必要かもしれないです。
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに主演、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。
脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンク。イーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。
事業に失敗した園芸家が、ひょんなことからコカインの運び屋になると言う、実話を元にしたストーリー。
かつてはハードなアクションでならしたイーストウッドも、さすがに爺さんになりました。しかし、相変わらずの存在感を示しています。麻薬カルテルのメンバーや麻薬捜査官とのやりとりの中にもかつてのダーティーハリーシリーズで見せたウィットを感じさせ、そして犯罪映画なのだけど嫌味なく家族の再生を織り込む手腕は流石です。この渋さを感じるには、観る側も人生の年輪が必要かもしれないです。
人生はトランペット(2015年製作の映画)Zivot je truba/Life Is a Trumpet
製作国:イギリス、クロアチア、スロベニア、セルビアモンテネグロ
監督:アントニオ・ヌイチ
舞台はクロアチア、ザグレブ。トランペット奏者のブラは親からの仕送りで生活する身の上(あくまでもおおらかに)。
そんな彼が結婚することになり、親から大金を譲り受けるが、家族の間に金銭をめぐるトラブルが発生し……。
ブラ夫妻が明るくて、呑気なようでしっかりもの。独特なノリが異国情緒なハートウォーミングコメディ。
クロアチア映画はもちろん初めて。
細かいことは気にしない、トラブルなんてきにしない、能天気な様で明るく自然体の生き方、クロアチアの人って皆こんな風なのかな?
製作国:イギリス、クロアチア、スロベニア、セルビアモンテネグロ
監督:アントニオ・ヌイチ
舞台はクロアチア、ザグレブ。トランペット奏者のブラは親からの仕送りで生活する身の上(あくまでもおおらかに)。
そんな彼が結婚することになり、親から大金を譲り受けるが、家族の間に金銭をめぐるトラブルが発生し……。
ブラ夫妻が明るくて、呑気なようでしっかりもの。独特なノリが異国情緒なハートウォーミングコメディ。
クロアチア映画はもちろん初めて。
細かいことは気にしない、トラブルなんてきにしない、能天気な様で明るく自然体の生き方、クロアチアの人って皆こんな風なのかな?