映画「怪物」第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞
脚本・坂元裕二、監督・是枝裕和、音楽・坂本龍一、
早織(安藤サクラ)、保利(永山瑛太・瑛太)、湊(黒川想矢)、依里(柊木陽太)、
校長(田中裕子)
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー・早織(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師・保利(永山瑛太(瑛太))、そして無邪気な子供たち・湊(黒川想矢)と(柊木陽太)。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した……。
※以下、ネタバレを含みます。
怪物というタイトルから怪物探しの物語を予想していたが大いに裏切られた。
怪物と思っていた相手は怪物では無かった、人の一面だけを見たり周りの不確かな噂話を信じ込んだりして心の中に怪物を育て上げているのは自分なのかもしれない。
怪物探しをして誰かを悪者にした方が分かりやすく楽なのだ、それこそが自分の視点からみた“怪物”を作り上げてしまうという証拠なのだ。
さすがカンヌの脚本賞を取った作品だと思った、クィア・パルム賞の視点もしっかり描かれている。