DVD 『蛇にピアス』
監督 蜷川幸雄 原作 金原ひとみ
吉高由里子(ルイ)高良健吾(アマ) ARATA(シバ)
刺青、ボディピアス、SM。ダークなテーマでありながら女性読者に圧倒的な支持を受けた
金原ひとみのデビュー作にして芥川賞受賞作を、演劇界の鬼才・蜷川幸雄が映画化した。
心の穴を埋めるために、ピアス、刺青で身体改造するヒロイン、ルイを全身全霊で
演じたのは、映画初主演となる吉高由里子。
みずみずしい存在感をアピールしていた彼女が、本作ではピアスや刺青だけでなく
激しいSEX描写が要求されるハードな役を、弱冠19歳ながら見事に演じ切っている。
渋谷を徘徊する19歳の少女ルイは、クラブで知り合ったアマの蛇みたいに割れた舌
(=スプリットタン)に心を奪われる。
後日、アマに連れて行かれた妖しげな店で、全身に刺青を施し、顔じゅうにピアス
のある店長のシバに、舌ピアスをあけてもらう。少しずつ穴を拡張しスプリットタンに
するつもりだ。その日以来、彫り師のシバに強い憧れを抱いたルイ。
2008年の話題作、金原ひとみの芥川賞受賞作を蜷川幸雄が映画化した。
原作を読んでいないので映画としてのみ素直に観る事が出来る。
先ず吉高由里子は新人女優ながらピアスや刺青、激しいSEX描写のハードな役を
演じていて女優魂が感じられる。後半の酒や薬に溺れて病的に痩せていく所まで
リアルにハマれれば凄絶な凄みが出せたかもしれないのが惜しまれる。
高良健吾のスプリットタンや顔じゅうにピアスの ARATA も特殊メイクなのか
実際に開けたのか不自然さを感じさせない仕上がりのメイクで不気味な存在感
を感じさせる。
渋谷で出会った若い二人が体に痛みを感じるような刺青やピアス果てはスプリットタン
等を求めていく一方で、一緒に暮らしながらお互いに相手の本名も仕事先も何も知らずに
いたことを相手が居なくなってから最後に気付く。
青春の何かを求めるヒリヒリするような一瞬と世紀末のような現代に必死に生きる
若者の姿を感じさせる作品だった。改めて原作を読んでみたいと思った。
監督 蜷川幸雄 原作 金原ひとみ
吉高由里子(ルイ)高良健吾(アマ) ARATA(シバ)
刺青、ボディピアス、SM。ダークなテーマでありながら女性読者に圧倒的な支持を受けた
金原ひとみのデビュー作にして芥川賞受賞作を、演劇界の鬼才・蜷川幸雄が映画化した。
心の穴を埋めるために、ピアス、刺青で身体改造するヒロイン、ルイを全身全霊で
演じたのは、映画初主演となる吉高由里子。
みずみずしい存在感をアピールしていた彼女が、本作ではピアスや刺青だけでなく
激しいSEX描写が要求されるハードな役を、弱冠19歳ながら見事に演じ切っている。
渋谷を徘徊する19歳の少女ルイは、クラブで知り合ったアマの蛇みたいに割れた舌
(=スプリットタン)に心を奪われる。
後日、アマに連れて行かれた妖しげな店で、全身に刺青を施し、顔じゅうにピアス
のある店長のシバに、舌ピアスをあけてもらう。少しずつ穴を拡張しスプリットタンに
するつもりだ。その日以来、彫り師のシバに強い憧れを抱いたルイ。
2008年の話題作、金原ひとみの芥川賞受賞作を蜷川幸雄が映画化した。
原作を読んでいないので映画としてのみ素直に観る事が出来る。
先ず吉高由里子は新人女優ながらピアスや刺青、激しいSEX描写のハードな役を
演じていて女優魂が感じられる。後半の酒や薬に溺れて病的に痩せていく所まで
リアルにハマれれば凄絶な凄みが出せたかもしれないのが惜しまれる。
高良健吾のスプリットタンや顔じゅうにピアスの ARATA も特殊メイクなのか
実際に開けたのか不自然さを感じさせない仕上がりのメイクで不気味な存在感
を感じさせる。
渋谷で出会った若い二人が体に痛みを感じるような刺青やピアス果てはスプリットタン
等を求めていく一方で、一緒に暮らしながらお互いに相手の本名も仕事先も何も知らずに
いたことを相手が居なくなってから最後に気付く。
青春の何かを求めるヒリヒリするような一瞬と世紀末のような現代に必死に生きる
若者の姿を感じさせる作品だった。改めて原作を読んでみたいと思った。