映画「RIDE LIKE A GIRL」
監督 レイチェル・グリフィス
オーストラリア競馬界最高峰のレース、メルボルンカップを女性騎手として初めて制した
ミシェル・ペインの半生を描く伝記ドラマ。
競馬一家に生まれた彼女がさまざまな困難を乗り越え、栄冠を目指して努力を重ねていく。
10人兄妹の末娘として生まれたミシェル・ペインは生後間もなく母を亡くすが、残された家族と
助け合いながら育つ。
ペイン家は調教師の父(サム・ニール)、そして兄妹のほとんどが騎手という競馬一家で、ミシェルも
思春期を迎えるころには騎手を目指すように。
やがてデビューを飾るミシェル(テリーサ・パーマー)だったが、落馬によって騎手生命にも関わる
大けがを負ってしまう。
(yahoo映画)
映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」
大島新監督が、高い志を抱きながらも党や派閥に翻弄(ほんろう)される
政治家の17年間を追ったドキュメンタリー。
2019年の国会で統計不正を質したことからSNS上で“統計王子”の愛称で
呼ばれた衆議院議員・小川淳也に2003年の初出馬から取材し、高潔な
政治思想があっても党利党益に貢献しないために出世できないジレンマや、
背水の陣となった選挙戦などをカメラが捉える。
2003年10月、当時32歳の小川淳也は第43回衆議院議員選挙に民主党(当時)
から初出馬。地盤・看板・カバンなしで選挙戦を戦ったものの落選。
2005年に初当選を果たす。無私で真摯(しんし)な姿勢には、リベラルと保守
の双方の論客から期待を寄せられた。しかし、党利党益に貢献できないと出世
もままならない。2012年からの安倍政権下では我慢の日々が続き、苦悩を抱え
ながら2017年の衆議院議員総選挙に挑んでいく。
映画「WAVES」
監督 トレイ・エドワード・シュルツ
何不自由ない生活を送っていたエリート高校生のタイラーとその妹エミリーの
喪失と再生の物語。
プレイリスト映画と宣伝されている通り、監督が好きな楽曲を元に脚本が書かれ
ていて、音楽がそのままストーリーテリングの役割も果たしている。
ミュージカル映画とも異なっていて、新たな映画のジャンルと言ってよさそう。
映像は、思春期特有の揺れ動く感情を表現するかのようなサイケデリックな色彩が
鮮やかで鮮烈。
物語の構造が、タイラーの転落人生の第一部と、エミリーの再生物語の第二部が
対比構造になっているのがいい。
エミリーがタイラーのことで負った傷を乗り越えて、壊れかけた家族の絆を取り戻し
新たな一歩を踏み出すのを見て、さわやかな余韻が残った。
(Yahoo映画レビューより)
映画「ハリエット」
・女性監督ケイシー・レモンズ
・ミュージカル女優シンシア・エリボが主演を務め、主題歌も担当。
第92回(2020)アカデミー賞では主演女優賞と主題歌賞にノミネートされた。
・アフリカ系アメリカ人女性として初めて新20ドル紙幣に採用された
ハリエット・タブマンは、19~20世紀のアメリカに実在した女性だ。
彼女はもともと奴隷として生まれ育ったが、あることをきっかけに奴隷
たちを解放する運動家として活躍するようになった。その英雄的な行動
と実績から、当時は古代の聖人になぞらえ“黒人たちのモーゼ”と呼ばれていた。
・アメリカの奴隷制度の歴史が分かる映画だ。