木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 453 松井秀喜

2006-11-29 | 感情ストレス
松井秀喜 復活への125日 昨晩のNHKで放映されたNYの松井秀喜選手の骨折からの復活を見た方は多いだろう。

治療家としての目で見た感想を述べる。まず、骨折に関しては、受傷直後のレントゲンを見ていないので推測と柔道整復師として臨床的経験から判断すると、3週間後にはギブスを除去し、リハビリを行ってもいいと思った。

骨癒合は3週間くらいで安定するので、ギブスを除去し理学療法や手技を使った可動域訓練を積極的に行う回復が早い。ギブス長期的な固定は関節の拘縮をまねく。関節拘縮のため可動域の改善が遅れる。手技を使うところが味噌である。そういう意味では日本の「ほねつぎ」(柔道整復師)は伝統的にすぐれた技術を持っている。

バットを両手で振っていいかの判断をDrは、松井選手の痛みを基準にしていた。この痛みは骨折の痛みではなく、関節の拘縮があるための痛みであり、関節拘縮で可動域が制限され、制限範囲を超える動きで痛みが出ていたようである。

この痛みに対して適切なアドバイスがあれば、松井選手も「不安」「恐れ」という感情はぬぐえたと思う。「痛み=振ってはいけない」このアドバイスでは「不安」「恐れ」は払拭できない。更に心理的な痛みが増強し、不安との戦いも始まった。

ここからが松井選手の超一流のプロたる所以である。気持ちを切り替えてフォームの改造に取り組み、徐々に調子を取り戻してきた。バッティングで振りができるとバッティング時の不安は解消されるが、守備での不安は感情レベルで残るだろう。

ケガをしたときの松井選手の守備をみていたが、ぎこちないスライディングで体が硬くなっていたように思える。過去にスライディングキャッチや守備に対しての不安が潜在的にあったのではないかとも思える。

125日間長いか短いかはなんともいえないが、骨折の治療法やリハビリ方法の選択肢は幾つかあるが選べるものは限られてしまうことが残念だ。来期も活躍して、ファンを感動させてもらうことに期待したい。

拳骨