気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

新たな仲間のガルパンプラモデル事始め その2

2021年10月16日 | ガールズ&パンツァー

 S氏の質問はこうであった。「公式のプラモデル、ぎょーさん売ってますけど、例のブラッツの不評の部分とかは改善されてるんですか?作っても劇中車にならへんとか、部品が足りなくて他から持ってこなアカンとか、そういうのは星野さんたちが作っておられた頃から変わってきているんですか?」と。

 それについては「いやー、どうだろうな・・・」と明快に答えられなかった。大勢としては企業努力がなされて以前よりはマシになってきている部分もみられるが、抜本的に改善されているかと問われれば、肯定には消極的にならざるを得ないからである。
 例えば、プラッツの公式キットは周知のように旧シリーズから現在の新シリーズにリニューアルされているが、新シリーズになってもキット内容は変わらないケースが多い。一部のキットでパーツの差し替えを行なってより劇中車仕様に作れるように配慮されているものの、ズバリで劇中車になる、というケースは殆ど見当たらない。

 公式キットにはファインモールドも参加しており、知波単学園の戦車については元がファインモールドの3Dデータであるのでほぼズバリで劇中車に作れるが、サンダース大付属高校のM4シャーマンや聖グロリアーナ女学院のチャーチルのほうはタミヤからのOEMでキットもそのままなので、ガルパン劇中車との相違点は常につきまとっていた。M3中戦車は後にプラッツに扱いが移ってリニューアルされたが、中身は変わっていなかったので、タミヤの元キットを買うのと本質的には変わりがない。

 そういう現状のうえに、海外の各メーカーから新規に開発されたキットがどんどん出てきて、一部は公式キット化されている。それらのほうがキットの出来も良く、劇中車に近いので製作も容易になってきていると思う。さらに適応キットが各メーカーから次々と新製品で出ている現在においては、適応キットのほうが魅力的に見えたりする。
 タミヤも頑張っておられるけれど、海外メーカーの怒涛の新製品開発攻勢にはとてもかなわない。国際市場にて衰微と減退を繰り返す日本企業の姿が、模型メーカーにも及んでいる情勢を象徴しているような気がしなくもない。

 そうした事柄を述べると、S氏は何度も頷き、三、四の質問を挟んでは私の返答をメモに記し、とにかく熱心に情報収集に打ち込むのであった。そのうえで、こう話しかけてきた。
「やっぱしですね、初心者のボクとしては、プラッツの公式プラモデルを最初に買うよりは、作り易いと言われるこっち(上図)のタミヤのプラモデルを買っていったほうがええんですかね?」

 私がかつてそうであったから、この質問に対しては明確に「それでええと思います。作り易いし、費用的にも安く済む場合が多いので」と答えた。相手は大きく頷いた。

 

 S氏は続いて海外メーカーの製品の陳列(上図)を見て「こっちも色々とぎょーさん出てますねえ、良さげなプラモデルがあったら買って作るのはええですかね?」と問いかけてきた。

 最近は海外メーカーの製品も新しくなるたびに初心者向けを意識してか、作り易いように配慮を重ねている傾向がみえてきているので、品によってはタミヤと大して変わらないレベルのキットもある、お好みで自由に選んでゆけば良い、思ったよりも難しかったなら、それも経験なので、自分でこれを作りたいと思った品を買って楽しむのが一番だと思う、という旨の事を話した。

 話しながら、ガルパンのプラモデルは以前よりも色々と「進化」しているのは間違いない、と考えた。プラッツ発の公式キットの大半も元はドラゴンなどの海外メーカーの製品であるので、初心者レベルであってもタミヤに安直に流れることなく、新製品も増えてきている海外メーカーのキットに意欲的にチャレンジするのも良いだろうと思う。

 今は、とにかく新製品がドンドン出てきているためにガルパンプラモデルの世界も広がってきている。車種によっては幾つもキットが出ていて、ある意味羨ましい状況である。私が製作していた頃は、とにかく選択肢が限られていたなあ、と思い出す。今のほうが制作の環境としても格段に良くなっていると感じる事が多々ある。

 なので、私がS氏の立場だったなら、幅広くキットの情報を集めてチェックし、公式キットやタミヤ製品にこだわることなく、自由自在に好きなように選んで作ってゆくであろう。難しいキットに当たったならば、よき修行の機会と捉えて何とか完成させる方向へと向かって努力するのが私の性分なので、プラッツ製品に関しても周囲の評価は気にせずにドンドン作っていたわけである。

 そのような私の制作の数々の流れをS氏もブログで全部読んでいるわけだから、私の説明が全部理解出来るようで、キット一つ一つの情報についてもいちいち頷きながらメモをとっていた。今回は下見を兼ねた見学であったので、キットの購入はしなかったが、「別にどうしても買いたいものがあるので・・・」と言ってきた。  (続く)

 

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