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青師団高校 ベルデハⅡ軽戦車 作ります !!  その2

2022年07月19日 | ガルパン模型制作記

 車体の仮組みチェックが完了したので、足回りのパーツを構築することにしました。スペインから送っていただいた概要資料にて、ベルデハⅡの基本設計はソ連のT-26軽戦車を参考にしており、特に足回りはほぼT-26のコピーであったとする記述に接したので、手持ちのジャンクパーツにあった上図のT-26軽戦車の車輪類を活用することにしました。
 上図のパーツはホビーボスかカムスのパーツと思われますが、二年ほど前にサークルでのジャンクパーツ譲渡交換会にて車輪と履帯と砲身だけを貰ってきたなかのパーツなので、元製品は分かりません。

 

 とりあえず改造して組んでみました。T-26軽戦車の転輪はダブルですが、ベルデハⅡではこれをシングルに変更してサスペンションはドイツ系の部品を参考にしてオリジナルで作ったとの記述があり、それにしたがって上図のように転輪はシングルとし、これを繋ぐサスペンションのパーツは形が良く似た38(t)戦車のパーツを改造して転用しました。

 そのために外見上は似せただけのモドキになりますが、今回の製作にはジャンクパーツの活用と消費という副目的もありましたので、モドキ程度で良いのだと割り切りました。
 細けえことはいいんだよ、と乱暴には言いませんが、下手の横好きが無謀にも自作でチャレンジする以上、100パーセントの完全精密再現というのは最初から無理に決まっています。外観がそれらしく見えれば成功だろう、と考えています。

 

 さて、起動輪です。実車ではT-26軽戦車のそれをディスク型に改造して付けたそうです。ジャンクパーツにあった上図のT-26軽戦車の起動輪パーツは、外側は6本スポーク付きですが、内側はベルデハⅡのによく似たディスク型になっています。これを活用することにしました。

 

 つまり、上図のように内側のパーツを裏返して外側にセットすると、外観はベルデハⅡの起動輪にほぼ似てくるのです。これで行くことにしましたが、誘導輪のほうはサイズ的にピッタリなものがジャンクパーツに見つからず、5本スポークという点で同じM3中戦車用の上図の緑色のパーツを転用することにしました。サイズはやや大き目になりますが、厳格に実車を再現するわけではなく、いかにもベルデハⅡらしく仕上がれば充分だ、と考えていたので、多少の妥協は仕方がないものと割り切りました。

 

 結果として、足回りは上図のようなモドキのパーツ群でまとまり、外見上を八割ほど似せればまあ良いだろう、との結論に落ち着きました。履帯もT-26軽戦車用のパーツを便宜上使用するので、転輪と起動輪が同じT-26軽戦車のパーツであるほうが良い、という事情もありました。

 

 プラ板でカットして構成した車体側面パーツの上に仮置きしてみました。

 

 原案図と比較してみた図です。原案図の上部転輪を4個から3個に訂正して赤線で描き入れていますが、この上部転輪はジャンクパーツにピッタリのものが見つからず、サイズがほぼ同じⅡ号戦車用の上部転輪をドラゴンのパーツで使用することにしました。

 

 足回りのパーツがとりあえず揃ったところで、車体の組み立てに移りました。プラ板をカットしたパーツを順に貼り合わせてゆきました。今回は1ミリ厚のプラ板を使用しましたが、これは以前に聖グロリアーナ女学院のガイ・フォークスチームのハリー・ホプキンス軽戦車を自作した際に、複雑な車体形状をプラ板で構築しやすいように0.4ミリ厚の薄いものを使用したところ、接着乾燥後にプラ板が各所の張力に耐えられずに各部が歪んだり反ったりしてしまった経緯を反省しての選択でした。

 なので、今回は1ミリ厚の頑丈なプラ板を使用するとともに、各所の補強や支持材を組み込む事、変に歪んだりしないように接着箇所をバランスよく配分する事、などを心がけました。上図のように、左右の側面板を底面板に貼りつけた後に内部に隔壁のように補強を兼ねる支持板パーツを組み入れました。

 

 今回の自作のヤマ場の一つであった、エンジンフードの製作にとりかかりました。赤線であらかじめパネルラインを引いてありますが、劇中車はその中央が通気グリルになっています。 

 

 劇中車のワンシーンを御覧下さい。赤枠内に示すように、エンジンフードの中央が縦二列の通気グリルになっているのが看取出来ます。

 

 現存する実車の昔の記録写真でも、その縦二列の通気グリルの形状がよく分かります。劇中車がこれをモデルにしているわけですから、再現製作もこれに合わせます。

 

 0.3ミリ厚の薄いプラ板を細かく板状にカットして切り揃えて、下から重ねて貼ってフィン状に作りました。一列に12枚が並ぶ点、外側の三ヶ所のヒンジ、も合わせました。下手の横好きの製作ですから雑な仕上がりですが、完璧に作ることを目指しているわけではないので、個人的にはこの程度で充分、満足でした。  (続く)

 

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