ラストのステップ11にて砲塔を車体にセットします。
砲塔をセットして、塗装前の組み立てを完了しました。
塗装を行ないました。車体カラーはミスターカラーの39番のダークイエロー、履帯は28番の黒鉄色で、それぞれ吹き付け塗装しました。履帯がしばらく保管しているうちに反ったり曲がったりしているのが不安でした。モデルカステンの履帯パーツは柔だと聞いていましたが、事実、変形しやすいのかもしれません。
なので、履帯は上図のようにテープであちこち留めて固定して、瞬間接着剤で強引にくっつけました。転輪は鋼製転輪でゴム部分が無いので、車体色と同一のままです。
車外装備品類もいつものように塗り分けました。金属部分は28番の黒鉄色で、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
背面に予備転輪を取り付けました。モデルカステンのガルパンデカールセットから適当なサイズのデカールを3枚調達し、作中車の描写に合わせて貼り付けました。同時並行で排気管をマスキングして42番のマガホニーで塗りました。
デカールは、車体の左右側面と背面に貼りました。車外装備品類は、位置的にデカールの上に付くので、まずデカールを貼っておいたわけです。
車体左側面の車外装備品3点、斧、ハンマー、クランクロッドを取り付けました。クランクロッドは作中車にあわせて御覧のように校章マークの上に取り付けました。
車体右側面の車外装備品4点、鶴嘴、ワイヤーカッター、パール、シャベルを取り付けました。シャベルは作中車にあわせて御覧のように校章マークの上に取り付けました。
最後の仕上げはつや消しクリアの吹き付けでした。薄く吹いておくだけで、塗膜やデカールが保護膜に覆われて長持ちするようになります。
以上で、BC自由学園チームのオチキスH39軽戦車がコミック「フェイズエリカのこぼれ話」仕様にて完成しました。製作期間は、2022年2月13日から17日までと、3月8日の計6日間でした。組み立てに4日、塗装および塗装後の組み立てに1日を要しました。
今回はグンゼ産業の古いキット、中身はエレールの製品を使用しました。本来の履帯はベルト式であったらしいのですが無くなっていて、代わりにモデルカステンの連結式履帯パーツと金属製起動輪のパーツが添えられている個体でした。それで初めてモデルカステンの連結式履帯パーツを組みました。組み立てそのものはうまく進みましたが、接着後に反ったり曲がったりして、かねてサークルの知人たちに「モデルカステンの履帯は柔だ、デリケートだ」と教えられていた通りの状態になりましたが、強引に取り付けて事なきを得ています。
履帯以外は、ほぼストレート組みで、車外装備品の一部の取り付け位置を作中車に合わせて変更するだけで済みました。オチキスH39軽戦車の適応キットは他にブロンコモデルの品が知られていますが、パーツ割が細かくて作業量も多いと聞きます。その意味では今回のエレールの品のほうが作り易いと言えるでしょう。