塗装作業に入りました。下地をサーフェイサーで作り、続いてクレオスのミスターカラーの69番のグランプリホワイトを吹き付けました。ISU-152はIS-2と同じく車輪が鋼製でタイヤゴム部分がありませんので、その塗り分けが不要で楽です。
ベルト式履帯をはめ込みました。
車外装備品類を塗りました。スコップなどの金属部分は28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
ノコギリの金属部分も28番の黒鉄色で塗りました。
クリーニングロッドを取り付けました。
予備履帯を28番の黒鉄色で塗りました。
車体側面の装備品は、校章マークのデカールを作中車に合わせて貼った後に取り付けました。上図は左側面です。
右側面の校章マークは前寄りに位置しています。鶴嘴の位置も、作中車に合わせて再現しました。
キットにはパーツが見当たらなかったアンテナもプラ棒で再現しました。
最後に砲身の取り外しが自在であることを確かめ、いったん取り外した状態でつや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。
以上で、コミック「プラウダ戦記」プラウダ高校チームのISU-152が完成しました。製作日数は、2022年7月3日から7日までと8月18日の6日間で、組み立てに約5日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。イタレリ発の古いズベズダ製品を使用したため、パーツ数は最低限で組み立ては楽でした。ガルパン仕様への工作ポイントも幾つかありましたが、いずれも簡単な改造や修正で済みました。大きな車輌のわりには楽に作れたという気がします。
今回の車輌は、ガルパンのアニメ、コミックを通じてプラウダ高校チームにおける唯一の砲塔固定の自走砲であるという点でなかなかに面白いテーマでした。モデルのソ連軍は第二次大戦中に多くの自走砲を開発し運用していましたが、ガルパンのアニメ版ではなぜか顧みられることがなく、コミック「プラウダ戦記」にて初めてISU-152が出てきた形です。アニメ版の製作側がソ連の自走砲をあまり好まなかったからでしょうか。