甲府城山手門郭を見終えて駅に戻りました。次に乗る列車の時刻が近づきましたので、甲府駅の中央本線ホームに移動しました。程なくしてやってきた12時45分発の普通列車に乗って、東へと向かいました。
7分後の12時52分、石和温泉駅で降りました。次の聖地スポットは石和温泉地区に3つあります。いずれも原作コミック第13巻の第72話にて各務原姉妹が桜めぐりの途中で立ち寄った場所です。
石和温泉駅の駅舎と南口ロータリーです。昔、甲府の歴史観光団体に参加していた頃、団体の事務局長さんが石和の方で、見学会や飲み会の際にそのお宅に二度ほど泊めていただいた記憶があります。もう20年余り昔の事なので、駅舎もいまの建物に建て直される前の、戦前の建物でした。
さて、今回は滞在時間が約1時間と限られますので、駅舎南口一階の上図の観光案内所へ急いで、レンタサイクルの利用手続きを行ないました。利用は無料で、保証金1000円を払いますが、これは返却時に戻ります。16時半までに返却することが条件ですが、私の場合は14時発の列車に乗る予定でしたから、利用時間は1時間に満たないのでした。
手続きを終え、教えられた通りに駅舎の東側にある上図の駐輪場の奥へ行き、停めてあるレンタサイクルを解錠し、使用者番号札をセットして乗り出しました。
石和温泉駅のレンタサイクルは、普通の自転車のほかに電動アシスト車もありますが、そちらは有料です。少し迷ったのですが、結局無料の普通の自転車を選びました。
石和温泉街は、泊めていただいた二度も含めて五回ほど訪れていますので、大体の地理は覚えていました。中心の温泉街へは地図を見なくてもスイスイ行けました。
駅前ロータリーから東に行って突き当りを右折すれば、すぐに上図の近津川を渡ります。この近津川の南側の道「平等川通り」を東へ進んで次の交差点で南北の「八田書院通り」と交わりますが、そこを左折してまた近津川を北へと渡ります。橋を渡ったらすぐに右折して近津川沿いの北側の道を東へと進みます。その道が、原作コミック第13巻の第72話にて各務原姉妹が桜めぐりの途中で立ち寄った「さくら温泉通り」です。
ただ、各務原姉妹は「さくら温泉通り」の東側へ行っているので、最も東にある聖地スポットは駅からは1キロ余りも離れています。徒歩では時間がかかりますし、バス路線からも外れています。それがレンタサイクルを利用した理由でした。
「さくら温泉通り」の最も東にある聖地スポットに着きました。奥に橋が見えますが、それが「観音通り」の「観音橋」です。その西側の近津川の上に板を敷いて上図の広場が構成されていますが、そこが最初の聖地スポットでした。原作コミック第13巻69ページ3コマ目の場所にあたります。
原作コミック第13巻69ページ3コマ目のアングルに合わせて撮りました。作中で描かれるように、川沿いの並木は全て桜です。
広場から「観音通り」を渡って振り返り、西側を見たところの景色です。原作コミック第13巻69ページ1コマ目のアングルです。上図のまっすぐ向こうへ伸びる道が「さくら温泉通り」です。
同地点から東を見ました。「さくら温泉通り」が東端まで続きます。原作コミック第13巻69ページ5コマ目のアングルです。これで、69ページの各コマの景色は、すべて「観音通り」の「観音橋」の周囲からのものであると分かりました。
ここが、石和温泉エリアにおけるゆるキャン聖地の東限にあたります。次の聖地スポットへは、もと来た「さくら温泉通り」を引き返すことになります。 (続く)