ステップ7ではもう一方の橇を組み付けます。次のステップ8では乗員を組み立てますが、これは不要ですのでステップ7が組み立ての最終工程となります。
ステップ7で組み付ける橇のパーツです。
組み上がりました。これで塗装前の組み立てが完了しました。カチューシャのベッドになっている操縦席の前にある、フロントガラスの支持部の三角の突起は、劇中シーンに見えませんので撤去しようかと迷いましたが、操縦席の本来の形も再現出来るためにフロントガラスとハンドルのパーツを取り外し自在としてパーツを別に保管していることもあり、そのままにしました。
塗装に進みました。車体はプラウダ高校チームの冬季カラーであるクレオスのミスターカラーの69番グランプリホワイト、エンジンは28番の黒鉄色、エンジンカバーはポスカの黒、プロペラはポスカのこげ茶、座席は43番のウッドブラウンで塗りました。
この時点で劇中シーンと比較して確かめたところ、妙な違和感を覚えました。あっ、ここが違うな、と気付きました。上図のエンジンカバー下の空間です。
御覧のように、後ろから見ますと前の座席つまり劇中でカチューシャがベッド代わりにしている操縦席部分が見えますが、劇中では閉じられているので操縦席部分が見えないようになっています。
劇中シーンを見ますと、黄色枠内に示すように、エンジンの下が黒い板で閉じられています。遮熱板のようにも見えますが、劇中車独特の仕様のようですので、これに合わせる追加工作を行ないます。
エンジン下の空間に合わせてプラ板を台形にカットし、上図のように中央を黒く塗りました。
それを上図のようにエンジン架台の下に張り付けて空間を閉じました。
後ろから見ると、このように劇中車の状態に近づきました。
エンジンカバーとラジエターの部分は御覧のようにポスカの黒で塗りました。ラジエターの下端は白のままとしていますが、これも劇中シーンに合わせた仕様です。
御覧のように該当部分が白いままであるのが分かります。ちなみに内部も白ですが、劇中シーンでは焚火の光の陰となっていて黒く見え、上縁だけが白く見えます。その上縁とラジエター下端の該当部分が同じ白であることも分かります。
かくして、このように組み上がりました。プロペラは接着せず、収納時に外せるようにしてあります。前照灯のレンズはキットのパーツからウェーブのアイズのクリアパーツに置き換えました。
左右側面に校章マークのデカールを貼りました。左右対称の位置です。
最後につや消しクリアを薄く吹き付けて仕上げました。
斜め後ろから見ました。プロペラの大きさが目立ちます。このプロペラと橇が収納時にもスペースを取りますので、プロペラと同様、四つの橇も出来れば着脱自在にしたかったです。
以上で、プラウダ高校チームのアエロサンRF-8が完成しました。製作日数は、2023年8月3日から8月5日までの3日間で、組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てに1日かかりました。
キットはトランペッター製品を使用し、ほぼストレート組みで仕上げました。劇中の仕様に合わせて機銃やハンドルを除去したほか、エンジン下の遮熱板とみられる部品を自作追加しました。小型の橇ですのでパーツ数も最低限で、一日あれば組み上がる楽なキットでした。難しい工作や改造が少なくなく苦労の多いガルパンプラモデルの製品群のなかでの、息抜き製作にはもってこいだと思います。