天竜浜名湖鉄道ゆるキャン車輌への最後の乗車、の続きです。閑散とした車内で、記念に撮った自身のなでしこリュック。
外の景色が茶畑に転じました。終点の天竜二俣駅までもうすぐだな、と思いました。
13時48分、終点の天竜二俣駅に着きました。反対側のホームには旧国鉄カラーに身を包んだ車輌が停まっていて、まもなく発車してゆきました。天浜線がまだ国鉄二俣線だった頃に、旅客列車の主力として運行されていたキハ20のカラーを再現している車輌でした。
乗り換えの時刻まで2分しか無かったのですが、お別れの撮影もやって目立たないように小さく「帽振れ」の儀式もやっておきました。
長い間、ご苦労様でした。何度も乗せてもらえて、本当に楽しかったです。さようなら。
ホームの反対側には既に13時50分発の車輌が待機していました。珍しくノーマルカラーの車輌でした。これのNゲージ化を長い事待っているのですが、トミックスさんは一向にその気が無いようです。
発車直前に乗り込みました。席につくかつかないかのうちに昇降口ドアが閉まり、動き出しました。
14時31分、浜名湖佐久米駅にて降りました。この日はかなりの数のカモメがホームの周りに集結していて、列車が発車するとバーッと飛び立ちました。
浜名湖佐久米駅の駅名標。副駅名が「本を読もう 沢渡あまね」らしいのですが、意味がよく分かりませんでした。
駅舎内のゆるキャン特大タペストリーは健在でした。駅の向かいの鰻屋「さくめ」にも相変わらずの行列が出来ていました。駅前広場の駐車場は満杯でした。
観光客の大半は、このカモメ達が目当てだったようです。ホームの各所にずらりと並んでカメラやスマホを向けて楽しんでいました。
私自身も、これだけの数のカモメが居るのを見るのは初めてでした。前回の訪問時は30羽ぐらいでしたが、今回は約300羽は来てるよ、と地元のカモメ世話人が話しているのを聞きました。そんなに集まっているのか、と周りを見回したら・・・。
ホームの下の湖面だけでなく、高速道路の高架下の水辺からも多数が飛び立ってホームの上を舞い、何割かは次々にホームに着地してくるのでした。大勢の観光客が居るにもかかわらず、警戒心も持たずに平然と誰かさんの帽子の上にも着地したりしていました。完全に人馴れしているようでした。
志摩リンでなくても、「か、かわええ・・・」と呟いてしまいます・・・。
ホームの西側にてエサをまいてカモメを引き寄せていた、地元のカモメ世話人の皆さん。赤いジャンパーの方がリーダー格らしく、その左右の二人に何事かを指示し、左右の二人がカモメの群れを線路わきからホーム上に誘導すべくエサをまいていました。
カモメの群れの二つほどがすうっと集団のまま舞い降りてエサのパンくずをつつきだしていました。うまいこと引き寄せるなあ、と感心しつつ眺めていました。 (続く)