ラナンキュラス
※写真は切花3色ですが販売している 鉢植えは一色です
早春~春の鉢花として出回る球根植物で、紙のように薄い花びらが幾重にも重なった姿が美しい草花です。
園芸では秋植え球根として扱い、夏の終わり頃から乾燥させた球根が出回ります。
花色は赤、ピンク、オレンジ、白、黄色など豊富で、大輪種では直径15cmにもなります。秋に芽を出して春に芽を出し、夏は茎葉が枯れて球根の状態で休眠します。
球根は根が肥大した塊根で、太くてごく短い根が何本もくっついた形をしています。球根の頂点に芽の出る箇所が複数あり、短い毛で被われています。
ラナンキュラス(キンポウゲ)属の植物は世界中に500種以上が分布します。園芸でラナンキュラスの名前で出回っているのはそのうちの1種、ラナンキュラス・アシアティクス〔R. asiaticus〕の改良品種が多くを占めます。
名前はラテン語でカエルを意味する「ラナ」に由来します。ラナンキュラスの仲間の多くがカエルが住むような湿地に自生することにちなみます。
日当たりのよい場所で育てます。凍結や霜に合わなければ戸外でも越冬できますが、ベランダなど風の当たらない場所のほうが無難です。寒風や乾燥にさらすと葉が傷み、凍結にあうと株がダメになります。かといって、冬に暖かい場所(15℃以上)に置くと間延びするので、ある程度寒い場所で締めて育てた方がよいです。寒冷地での育苗や冬に花つき鉢植えを入手した場合、室内の日当たりのよい窓際に置きます。
乾燥させると葉がすぐにしおれ、過湿にすると球根が腐って株がダメになります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
肥料は芽が出て花が咲き終わるまで、薄めの液体肥料を10日~2週間に1回与えます。