この3月にまた少しソウルに滞在しました。その時一番印象に残った炭焼きチムシルバンについてレポートします。1年ほど前、やはりソウルにいた時、友人のお母さんが炭焼きチムシルバンというものに連れて行ってくれました。場所はソウルから車で2時間の山の中でした。
山の中のチムシルバン(1年前の写真です)
韓国のサウナにはハンジュンマク(汗蒸幕)とチムシルバンがありますが、ハンジュンマクがかなり高温なのに対して、チムシルバンは高温から低温までいくつかの部屋があり、私はチムシルバンのほうが好きです。
ソウルの街中にもサウナはたくさんあるのですが、この山の中のチムシルバンは昔ながらのもので、なかなか趣がありました。炭を作る熱を利用してチムシルバンの釜を温めており、電気や油を使って機械で温めたものとはどこか一味違ったものだったのです。
人が20人ほど入れる釜がいくつかあり、ある釜にはこれから炭になる木がぎっしり詰まっている、ある釜では薪をどんどん燃やす、そしてチムシルバンとして使う釜が3つ(高温・中温・低温)といった具合・・・熱源に一番近い釜が高温チムシルバンになるので、日によって位置が変わるようでした。
高温の釜の前で 釜の中はやっぱ「あつい!」
チムシルバンで汗をかき、森の中の床で森林浴をし、お母さんが作ってくれたお弁当をいただき、さつま芋や銀杏を焼いて食べる、薪を掻きだした釜の前に背中を向けて遠赤外線を浴びる・・・身も心も気持ちがよくて芯から癒された1日でした。
森の中でお弁当ランチ 友人のお母さんをマッサージ
燃えた薪をかき出した後・・・・・・ 丸く座って遠赤外線にあたる
お芋を焼く 焼けました!
この味が忘れられず、もう一度なんとか自力で行けないものかと、ソウル市内の観光案内所で尋ねてみましたが、バスなどの便が悪くて車がないと行けそうにありません。
ガッカリ・・・諦めていたところ、偶然日本人向けの情報誌に炭焼きチムシルバンの記事が載っており、ソウルに、しかも私たちの下宿のすぐ近くに同じものがあることが分かりました。即!行ってみました。前回ほど野趣あふれるものではなかったけど、同じものでした。その周辺はよく歩いていたので、以前からサウナがあることは知っていたのですが、それが「炭焼き」ということは分かりませんでした。なんか古くてパッとしないサウナだなぁと思っていたのです。「灯台もと暗し」とはこのこと!思いがけず近くで炭焼きチムシルバンに出会えてホントに嬉しかったです。ちなみに料金は1万ウォン(750円)でした。ソウルに行かれる方、お薦めです! tonbo
近くの炭焼きチムシルバン(先月の写真です)
ここでもお芋とトッポギを焼く 広い休憩室