梅の花、折りも折らずも、見つれども、今夜(こよひ)の花に、なほしかずけり
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(Canon IXY DIGITAL 510IS)
万葉集第八巻
作者: 他田廣津娘子(をさたのひろきつをとめ)
意味: 梅の花を折ったり、(また)折らずにそのままで見ましたが、今夜の梅の花には、やはりかないませんわ。
万葉集には梅を題材にして詠まれた歌が120首あります。ちょっと見てみると、梅の花を愛しき人にたとえたものが多いです。
上の歌などは、
「チラッと見かけるあなた。想像の中のあなた。今夜あなたが来てくれてすごくしあわせ。やはり現実のあなたがいいわ」というような乙女心ではないでしょうか。