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千葉高架水槽と千葉分場1号配水池 ~ 登録有形文化財(建造物)

2018-05-30 11:02:18 | 近代遺産と水準点
千葉高架水槽と千葉分場1号配水池は、千葉市中央区矢作町の猪鼻台東部にある千葉県水道事務所の千葉水源工場の施設です。
平成19年、平成29年にそれぞれ登録有形文化財に登録されました。それより前の平成15年度、平成22年度に(社)土木学会選奨土木遺産に登録されています。
写真左側の高い塔の施設が千葉高架水槽で、写真右側の円形の施設が千葉分場1号配水池です。
塔の規模は高さ30m(5階建て)、内径11m、貯水容量475㎥。1階はポンプ室、2階と3階は展示室と資料・図書室、4階と5階は水槽になっています。
円形配水池の規模は有効水深4.3m、内径29m、貯水容量2770㎥。

昭和10年11月から昭和12年2月に建設されました。

昭和20年の千葉の七夕大空襲の戦禍に遭わずに残った建造物です。



汲み上げた地下水を円形配水池に溜めて、塔の4階と5階にある水槽にポンプアップして、満水位標高50mの高さをいかして自然の力で配水します。現在も現役で使われています。

千葉高架水槽は多角形(正十二角形)平面に浅い円錐形の屋根と、北側(出っ張った四角い部分)に入り口と階段があります。
建造物の特徴は5階バルコニーが外壁から張り出していて、その張り出し部分の下側に装飾があるコーニス風になっています。



千葉分場1号配水池は高架水槽と同時に作られた鉄筋コンクリートつくりで円形のユニークな構造です。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)

過去に書いた千葉市の近代遺産建造物の記事もよかったらご覧ください。

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