黄色い花で茎が細く幾分小振りな花がオミナエシで秋の七草です。
オトコエシは白い花でちょっと毛深く茎が太い花です。
オミナエシは公園の花壇や庭で見られますが、野草として自生している花はなかなか見ることは出来ません。オトコエシは花壇でも庭先でも見かけないので珍しいです。
オトコエシ。漢字で、男郎花。学名は、『オミナエシ科オミナエシ属の長軟毛のある種』です。この学名はなんとなく分かります。ちょっと毛深いかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/81/921670e971914e9d523dbc581881213c.jpg)
茎の先に平らに花が咲くように花びらが集まる「散房花序」だけど、花序は茎の上部から下部から咲くように見えるので「集散花序」でしょう。「散房花序」は無限花序で茎の下部から上部に花序がついていきます。「集散花序」は有限花序で茎の上部から下部へ花序がついていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c6/389ded690022bd84da90ea02631f4dad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/9d/f5d229f97d67c612392a4f8186076842.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/9a/6d1d5c926c5c40e243337c09cc388f02.jpg)
葉っぱは同科のツルカノコソウに似ています。
オトコエシは茎につく位置によって葉の形が違います。
茎の下部にある大きな葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/86/39373a6b2082e158a8a9dcd137c4001d.jpg)
茎の中央部にある葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/15/be74716f4410f6828b61d7f3eac84de7.jpg)
花序がつくところの葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/18daf0a00acee1052700e6afae99fa3b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/14/ffd541a6ae34b6f01c4efbda3c3561f2.jpg)
オミナエシは万葉集に書かれている古い花です。
音を漢字で使って表したのが万葉仮名です。
例えば、『あ』という音には「阿」「安」「英」「足」などの漢字で表されます。
オミナエシは万葉集では、
姫部四、佳人部為、美人部思、美人部師、姫部志、乎美奈敝之
などと表されています。
「エシ」の部分は「ベシ」と呼ばれていたのが分かります。
古文の「ベシ」は推量(~のようだ)をあらわす助動詞なので、「女のようだ」ということになります。
「ベシ」から「エシ」への変化で先に書いた『乎美奈敝之』が手がかりを与えてくれるのではないでしょうか。
『敝』は「ベ」とは発音しないで「ヘ」と発音をします。『部』は「ベ」「ヘ」の両方の発音をします。『部四、部為、部思、部師、部志』は「ベシ」から「ヘシ」へと変化したのではないでしょうか。その結果が『敝之』で「ヘシ」になったと考えられます。また、その結果「ヘシ」が「エシ」に変化したのでしょう。
ところで『乎美奈敝之』はどう発音するのか。『乎』はワ行のオ段を表しています。『乎』は「ヲ」になります。『美』『奈』は「ミ」「ナ」なので、『乎美奈敝之』は「ヲミナヘシ」になります。「おみな」(嫗)は「おきな」(翁)の反対語で「老女、おんな」を意味しますが、「ヲミナ」になると「若い女性」を意味します。万葉の人は「オミナ」と「ヲミナ」を発音で使い分けていたんですね。
『乎美奈敝之』「ヲミナヘシ」で、万葉仮名から「オミナエシ」を読み解くと「若い女性のようだ」ということを表していると考えられます。
そして取ってつけたような「オトコエシ」は「男のようだ」ということかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/8a/099b3b44309a2aa418d165c646bf6909.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/66/273ab9d640b4c6cb6ea50907c8edef99.jpg)
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
オトコエシは白い花でちょっと毛深く茎が太い花です。
オミナエシは公園の花壇や庭で見られますが、野草として自生している花はなかなか見ることは出来ません。オトコエシは花壇でも庭先でも見かけないので珍しいです。
オトコエシ。漢字で、男郎花。学名は、『オミナエシ科オミナエシ属の長軟毛のある種』です。この学名はなんとなく分かります。ちょっと毛深いかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/81/921670e971914e9d523dbc581881213c.jpg)
茎の先に平らに花が咲くように花びらが集まる「散房花序」だけど、花序は茎の上部から下部から咲くように見えるので「集散花序」でしょう。「散房花序」は無限花序で茎の下部から上部に花序がついていきます。「集散花序」は有限花序で茎の上部から下部へ花序がついていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c6/389ded690022bd84da90ea02631f4dad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/9d/f5d229f97d67c612392a4f8186076842.jpg)
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葉っぱは同科のツルカノコソウに似ています。
オトコエシは茎につく位置によって葉の形が違います。
茎の下部にある大きな葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/86/39373a6b2082e158a8a9dcd137c4001d.jpg)
茎の中央部にある葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/15/be74716f4410f6828b61d7f3eac84de7.jpg)
花序がつくところの葉っぱ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/18daf0a00acee1052700e6afae99fa3b.jpg)
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オミナエシは万葉集に書かれている古い花です。
音を漢字で使って表したのが万葉仮名です。
例えば、『あ』という音には「阿」「安」「英」「足」などの漢字で表されます。
オミナエシは万葉集では、
姫部四、佳人部為、美人部思、美人部師、姫部志、乎美奈敝之
などと表されています。
「エシ」の部分は「ベシ」と呼ばれていたのが分かります。
古文の「ベシ」は推量(~のようだ)をあらわす助動詞なので、「女のようだ」ということになります。
「ベシ」から「エシ」への変化で先に書いた『乎美奈敝之』が手がかりを与えてくれるのではないでしょうか。
『敝』は「ベ」とは発音しないで「ヘ」と発音をします。『部』は「ベ」「ヘ」の両方の発音をします。『部四、部為、部思、部師、部志』は「ベシ」から「ヘシ」へと変化したのではないでしょうか。その結果が『敝之』で「ヘシ」になったと考えられます。また、その結果「ヘシ」が「エシ」に変化したのでしょう。
ところで『乎美奈敝之』はどう発音するのか。『乎』はワ行のオ段を表しています。『乎』は「ヲ」になります。『美』『奈』は「ミ」「ナ」なので、『乎美奈敝之』は「ヲミナヘシ」になります。「おみな」(嫗)は「おきな」(翁)の反対語で「老女、おんな」を意味しますが、「ヲミナ」になると「若い女性」を意味します。万葉の人は「オミナ」と「ヲミナ」を発音で使い分けていたんですね。
『乎美奈敝之』「ヲミナヘシ」で、万葉仮名から「オミナエシ」を読み解くと「若い女性のようだ」ということを表していると考えられます。
そして取ってつけたような「オトコエシ」は「男のようだ」ということかな。
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(Canon IXY DIGITAL 510IS)
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