もう何日降り続いているんだろう。
オリンピックの閉幕を待っていたような全国規模の雨、雨、雨。
高校球児の夢、甲子園の全国大会が3日間も延期するという異例の事態。
今日15日はやっと晴れ間が覗いて、甲子園に久しぶりに歓声が響いたが。
梅雨の末期のような大雨になる、と気象台の警告通りになって、九州や中国地方には
連日「大雨特別警報」が相次ぎ、テレビはどこも大雨被害の様子を伝えている。
1日で8月一カ月の雨量の何倍も降ったところもあったようで、こんな降り方は
半端じゃないね。
これまで経験したこともない異常な状態に「どこで大災害が起きてもおかしくない」
と、気象庁は警告していた。
テレビのアナウンサーも「危険が迫っています。命を守る行動をとってください」と、
繰り返し呼びかけている。
昔は視聴者に直接避難を呼びかけるこんな内容のアナウンスはしなかったのに。
豪雨はドイツなどヨーロッパにも及び、ドイツでは未曽有の被害をもたらし多くの死者
も出たとか。
一方ではギリシャやアメリカのカリフォルニアでは、50度前後の信じられない熱波が
襲い、大規模な山火事も発生して広大な森林が焼失したという。
地球全体の気温が不気味に上昇、北・南極の氷も溶けて白熊君たちの居場所も奪われて
絶滅の恐れも指摘され始めた。
地球の断末魔を見ているような、昨今の巨大な自然災害ではないか。
こんな中で貧しい国々では武力衝突を繰り返し、ますます貧しくなり戦火に追われて
大量の難民が生まれている。
愚かな人間たち、地球規模の危機が迫っているのも気づかず殺し合ってどうする。
行くところまで行かないと、気が付かないのだろうか。
気が付いたときには、もう手遅れだというのに。
📚 心に響く名文 📚
明恵(鎌倉初期の高僧)に「あるべきようは」という言葉がある。
人は阿留辺幾夜宇和と云ういう7文字を持(たも)つべきなり。僧は僧のあるべき様、
俗は俗のあるべき様なり。
という文章は有名だ。「あるべきよう」に背くからひとは悪いことが起きるのだとい
う。くだけて言うならば、ビートルズのーLet it be だろうか。
あるがままにあらしめよ、という意味だともとれる。さらにやわらかく言えば、「その
ままでいいよ」かもしれない。 葉室麟「古都再見」(新潮文庫)
🌞 やっと晴れた!青空が眩しい