リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

パラリンピックにハマる

2021-08-29 13:20:27 | 日記

オリンピックが終わりなんとなく物足りなくなるなあ、と思っていたけどパラリンピックが始

まって、またTV中継に夢中になっている。

浮気っぽいテレビ業界のことだから、競技の中継はそんなに多くないだろうと思っていたら、

さすが公共テレビNHKは丁寧に放送していて、感心した。

商業主義にまみれた民放は、もうからない(スポンサーがつかない、というより熱心にセール

ス活動しなかったのだろうね)となると冷たいもので、ほとんど番組を組んでいない。

さすが民放TVさんだねえ。

 

で、そのパラリンピックでは、日本の選手の獲得するメダル数は先のオリンピックに比べて

ないのが寂しい限りだが、競技を見ているとこれが面白い。

まだ始まって間なしなので、TV観戦した競技はゴールボール、車いすラグビー、車いすバス

ケット、陸上競技の100メートル、走り幅跳び、水泳など数は多くないが、いずれもこれま

であまり目にしたことのないものばかり。

世界のトップパラアスリートたちが、身体の障がいを乗り越え最高の技を競う姿は感動的だ。

オリンピックと同じように手に汗を握って、声を出して応援している。

 

身体障がい者のスポーツは、どうしても「大変だなあ」とか「不自由でかわいそう」との思いが

先に立って、見てしまいがちだ。

私も心のどこかで、そんな同情心で見ていたと正直に告白しよう。

しかし、選手たちはそんなこだわりの「眼」をはねのけるように、思いっきり自分の能力を発揮

して挑戦している。

そんなパラアスリートの姿を見ていると、心の中に残っている障がい者へのこだわりが、薄皮を

はがしていくように一枚一枚めくれ取れていくのを実感する。

眼からウロコを落としてくれる。

これもまたスポーツのチカラなのだろう。

 

   📚 心に響いた名文 📚

人とはいったい、いくつの叶わぬ夢を抱えて死んでいくものなのだろう。抱えきれぬほ

ど抱えて、しかし、抱えていることを忘れてそれでも生きていくものなのであろうか。

             大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文春文庫)

   

  < パラリンピック、車いす女子バスケット>

     日本対ドイツ、惜しくも逆転負け(29日、NHKTVから)