リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

バリアフリー

2021-08-31 12:00:55 | 日記

この歳(間もなく81歳)になって、バリアフリーのありがたさが分かってきた。

遅い!と叱られそうだけど。

 

パラリンピックの競技を連日TV観戦しているせいか、身体障がい者のバリアフリー

についても思うことが多い。

年老いた義母と同居するのを機会に、居間と廊下の段差をなくし階段や風呂場、ト

イレには縦横の手すりを設置するなど、できる限りバリアフリーした。

その当時の私はまだ若かったので、バリアフリーが年寄りのためには必要だろうが、

自分の生活には大して関係ないと思っていた。

でも今、80歳を超えて、同居当時の義母と同じ年齢に達したところで、その段差

ない居間やふろ場バスタブの手すりが、とても便利で快適なことが分かった。

自分に役立っては初めて本当のありがたみが分かるなんて、今更だねえ、と苦笑い

ている。

義母は平成15年に103歳で天寿を全うしたが「今頃気付いたのかね。遅いわ」と、

あの世で笑っているだろう。

 

こんな先見の明の無さだから、失敗したこともある。

墓に眠る家内が見晴らし良く見えるように、斜面を登った小高いところにお墓を購入し

た。

でもよく考えたら元気なうちは良いけど、足が衰えた今となってからは墓参で登るのが

ひと苦労。

足腰衰える老後を考えなかったとは、浅はかだったねえと後悔しても後の祭り。

 

テレビで時々有名建築家が建てた家の紹介をしているが、モダンで素敵な設計の家の階

段には手すりがついていないのを見かける。

デザイン優先の新築家屋だけど、住む人が年取ってくると手すりがないのは怖いよう、

と余計な心配をする。

ちょっと考えたら分かりそうなもの、住む人に優しい家とは、とつい思ってしまう。

有名建築家の設計したホールやイベント会場など公共の建物でも、がい者に優しい

配慮がないとどんなに素敵で豪華でも、私は評価しない。                                                                                                                                  

年寄りや子供が安心して使えない建物は健全じゃない、と思うからだ。

 

   🌸やっと咲いてくれたハイビスカス🌸