冬に葉を落とした枝にぶら下がっているみの虫は、ちょっと前までよく見られたものであった。蓑から出し細かく切った紙などを与えると、それですぐ蓑を作る。子供の時、みの虫を捕まえてよく遊んだものである。最近枝では見られなくなったみの虫、我が家では毎年1~2匹、ランの葉の裏にぶら下がり冬を越すようになった。環境の変化のせいであろうか。今年はびっくり、咲き終わったランを庭に出すと、いるわいるわ、30匹以上蓑から出るため、ヤドカリのように蓑を引きずりながら移動している。一体どこに隠れていたんだろう。その姿は滑稽であるが、何か不安を感じる。