Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年2月9日(水) 比良の山で熊が美味しい?

2011-02-09 | 美味しいわ!
3年ほど前の、雪がちらつく寒い日だった
京都の比良山中で、熊を食した。

「牡丹鍋」の美味しいところがあると、京都の方が連れて行ってくださった時のことだ。

比良山系は 「比良暮雪 (ひらのぼせつ)」
と「近江八景」にある。
京都の盆地から山を越えて、海のような琵琶湖が広がって視界が開ける光景は何とも言えず魅力的だ。

美しい山荘で
養殖(?)とはちがって、やはり自然の味わいだわ 「美味しい!」と
牡丹鍋を食べていると

「今日は、熊の良いお肉がありまっせ。狩猟の仕方と血ぬきが味を左右するんですわ」
・・・『何だか好奇心に駆られた』私。

連れて行ってくださった方、
「ちょっと、頼んでみましょかぁ?」

そして、
イノシシさんを、さらに深みのある色にした感じの“薄切りの美しいお肉がお皿に”盛られてきた。白い脂身がたくさん付いている。

「どうぞ、どうぞ」と目の前で、
料理人さんが炊いてくれる。

脂身が嫌いだが、物は試しだ。

すると、「あらあら、フーフー、うむうむ ・・・ これは美味しい!」
鯨のお肉に感じが似ていて、市販の豚肉みたいな臭いがない。
不思議に、熊さんは、“脂身こそが美味しい”のだ。
ヨーロッパのジビエも、思えば、脂身は気にならないことが多い。

比良山中を運動しているためか贅肉がなくて、歯ごたえも、味わいも、本来のお肉って感じ。
(柔らかくて美味しい・・・のは、肉食の粋ではないからねぇ。上等の牛肉を日本で食したオーストラリア人「こっこれは、何???」とお肉とは思なかったそうな。)

比良山中も、ヨーロッパみたいに狩猟の地、森や林と生きる地域。
京都の山は奥深く、風景も、生活も、気候も情緒があり、自然の中の生活がある。





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