mic***** | 3時間前
いいねを押した押した人よりそのコメントをネットに掲載した人を訴えるのが普通じゃないの。
これは杉田議員を追い詰める政治的な訴訟、訴訟には金がかかるがそれは左巻きの組織が負担するのかな。
裏口からマスコミに採用してもらおうとして火傷したね、就職活動は正々堂々正門からはいりましょう。
a47***** |3時間前
私も杉田議員をすり減らしたい左派の思惑だと思う。
正直、訴える内容は詩織さんは何でも良かったんだと思う。
すり減らせれば勝ちなので。
しかし、左派の汚なさきっちり見ました。
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nrd***** |2時間前
レイシストね。共産党に支配される林学関係者はレイシスト。外来植物をなくしたいそうである。そしたら米も食えなくなる。お茶も飲めなくなる。みんな外来植物。
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ffx***** |2時間前
杉田水脈氏は根っからのレイシストです。LGBTに関する寄稿で月刊誌1つ潰してますからね。それが当然と擁護する意識=差別を認める。になります。キミ達はレイシストの味方するの?するなら…ネトウヨ確定ですね。
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馬七万日村 | 3時間前
この件に関して、どちらがどうとかは言及
することは避けますが、
一般論として、SNSの「いいね」はボタン名こそ「いいね」ですが、押した人それぞれでニュアンスは異なるのではないかと思います。
例えば最近の芸能人の方の自殺のニュースとかに「いいね」が沢山ありましたがその多くの人が嬉しいという表現でのものではないはずです。
気持ちが揺れたとか悲しみのニュアンスの場合もあるわけで、この行為だけで司法判断するのは難しいのではと思いますね。
前後に明確な表現など裏付けがあれば可能かもしれませんが。
hug***** | 2時間前
まあ、法の下に結論が出されれば良いでしょう。法治国家なのだから。
ただ、詩織さんの相手方への中傷にも、同じ結論が出されるべきだと思いますよ。
相手は刑法で犯罪が認められた人ではありませんし、民事も、まだ法廷で結論に至ってないのだから、さも犯罪者かのように書くのは中傷行為だと思います。
返信2
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23
カニです。 | 3時間前
”いいね”を押しただけで名誉棄損が成立するはずがないでしょう。
こんなことで裁判を起こす人の精神を疑います。
フェイスブックにしろツイッターにしろ、SNSでの”いいね”は、見たよという合図の意味合いも強いと思います。
こんなことで裁判を起こすなんて、女性の権利だなんだと言っておきながら、目的がづれてきているような気がしてなりません。
返信2
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kts***** |2時間前
ナイス!ってこれもダメですかね?
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ynn***** |40分前
こわいこわい

伊藤詩織さんと杉田水脈議員の “いいね” 訴訟始まる。法的責任、司法はどう判断するか
10/21(水) 13:44配信
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ハフポスト日本版
伊藤詩織さん
Twitterで伊藤さんを誹謗中傷する複数の投稿に「いいね」を押したとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが自民党の杉田水脈衆院議員に対し、220万円の損害賠償を求めている裁判の第1回口頭弁論が10月21日、東京地裁(武藤貴明裁判長)であった。
訴状によると、杉田議員は2018年6~7月、元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたという伊藤さんの訴えについて、「枕営業の失敗」「日本を貶めている」「カネを掴まされた工作員」などと誹謗中傷した13件の投稿に「いいね」を押したとしている。
さらに、伊藤さんを擁護するツイートをした人物をバッシングする複数の投稿にも「いいね」を押したという。
杉田議員の公式Twitterは当時で約11万のフォロワー(現在は19.7万)がいたといい、誹謗中傷ツイートに好感を表明する「いいね」をした行為が、伊藤さんの名誉感情侵害行為にあたると主張している。
被告の杉田議員は出廷せず、請求棄却を求めた。
「いいね」に法的責任は問えるか
過去には、「リツイート」による名誉毀損が認められた判例があるが、今回の提訴は「いいね」が名誉感情を侵害するとして法的責任を問えるかが焦点となる。
裁判冒頭、 伊藤さんは、杉田議員が「いいね」した言葉や杉田氏自身が発信した自身への批判について「私の心に突き刺さっている」として、「法律を変える力のある国会議員からというものだったことに、衝撃、恐怖さえ感じている」と訴えた。
「今の社会では、被害を届け出た、訴え出た人への風当たりもいまだに厳しいものがあります」
「裁判官の方々には、このようなセカンドレイプに対して、私たちのような被害者がはっきりと『NO』と言えるようになるよう、このケースと向き合っていただけたらと思います」
元TBS記者の山口敬之さんからの性暴力被害を訴えていた伊藤さんは、2019年12月に東京地裁で開かれた民事裁判で勝訴した。山口さんは控訴している。
山口さんとの裁判の判決後、伊藤さんは自身に対するSNSでの中傷やセカンドレイプについて法的措置をとることを明言。
伊藤さんの告発を「枕営業」などと揶揄した風刺画を公開した漫画家のはすみとしこさんや、伊藤さんを「偽名」だと虚偽の内容で中傷した元東大准教授でAIベンチャーDaisyの大澤昇平社長らを相手取り、名誉を毀損されたとして提訴している。
【UPDATE 2020/10/21 14:00】
裁判での伊藤さんの陳述について追記しました。
中村 かさね (Kasane Nakamura)
【関連記事】
・伊藤詩織さん、漫画家はすみとしこさんら3人を提訴。「枕営業」などツイートめぐり
・伊藤詩織さんに対する発言に、杉田水脈議員「私の表現の拙さ」
・伊藤詩織さんが「カルバン・クライン」のキャンペーンに起用 トランスジェンダーのモデルも
・可愛すぎる「容疑者」を逮捕。警察が発表した顔写真に全米がホッコリ

伊藤詩織さん、欠席の杉田氏に「同じ過ちしないで」
10/21(水) 14:28配信
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日刊スポーツ
伊藤詩織さん(19年12月撮影)
ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が、15年4月に元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(54)から性的暴行を受けたと17年に実名を公表して明らかにした後、インターネット上で事実に基づかない誹謗(ひぼう)中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(53)を相手に、220万円の損害賠償などを請求した訴訟の、第1回弁論(武藤貴明裁判長)が21日、東京地裁で開かれた。被告側は杉田氏、代理人弁護士ともに出廷せず、抗弁書を提出した。
【写真】杉田水脈衆院議員
伊藤さんは冒頭陳述で「国会議員は私たちの法律形成に大きく関わる人です」と切り出した。その上で、15年4月3日に山口氏と会食した際、意識を失い、ホテルで暴行を受けたと主張し準強姦(ごうかん)容疑で被害届を提出も、東京地検が16年7月に嫌疑不十分で不起訴とし、17年5月に不起訴不当を訴えるも、東京第6検察審査会も同9月に不起訴相当と議決したことに言及。「事件当時、私は酩酊(めいてい)状態で意識、記憶がないまま性行為をされていたため、私自身が被害の証明をすることは出来ません。私のようなケースは、他の重大犯罪と比べ、今の法制度の下では、法で裁いてもらうことが難しいのだと思い知らされました」と訴えた。
今回の訴訟は、杉田氏がツイッターで「もし私が、『仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性』の母親だったなら、叱り飛ばします」と投稿したことに対し、伊藤さんに対する誹謗中傷のツイートがなされた。それに、杉田氏がツイッターの機能の「いいね」を押したことが、名誉感情侵害に当たるとして提起された。
伊藤さんは、杉田氏の発言に対して「私にとっては、どれもセカンドレイプとなる」と指摘。その上で、同氏が自民党の会議で「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとして非難を受け、謝罪した件についても触れ「今、まさに被害を告白したいと思っている人を黙らせ、また、親に『助けて』と言いたい人にもそれを言えなくさせてしまうものだと思います」と批判。「杉田氏が今後、同じような過ちを大切な人に対してしないで欲しいと心から願っています」と訴えた。

準強姦逮捕状の「山口敬之」氏、高級外車修理代を踏み倒し訴訟 地裁では敗訴
10/16(金) 5:56配信
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デイリー新潮
一体いくつのトラブルを抱えているのか
またもこの方は「握りつぶせる」と思ったのだろうか。準強姦容疑の逮捕状を官邸と警視庁幹部にもみ消してもらった山口敬之元TBSワシントン支局長(54)が、今度は高級外車の修理費を踏み倒したのだという。
***
かつて「総理ベッタリ記者」として知られた山口氏だが、菅新政権になっても「ベッタリ」は変わらない。
彼の著書『総理』には2012年、当時野党だった自民党の総裁選で出馬を迷う安倍晋三氏の心中を山口氏が菅総理に電話で伝え、安倍氏を説得して出馬させた菅総理から後に感謝されるというくだりがある。
麻生太郎財務相とも極めて親しいとされる山口氏の菅政権とのパイプ。何より伊藤詩織さんの事件で逮捕状をもみ消したのは、菅総理の官房長官時代に秘書官を務め、事件当時、警視庁刑事部長だった中村格(いたる)警察庁次長である。
しかし、今回の場合、政権トップとその番犬からの救いの手が差し伸べられることはなかったようだ。
「目下、東京高裁で山口さんが当事者となっている裁判が進行しているのです」
とは裁判を取材した司法ジャーナリストである。
発端となったのは17年に山口氏が高級外車であるアストンマーティンを購入したことだった。
「アストンマーティンといえば、映画『007』でジェームズ・ボンドが乗る車として知られます。彼が購入したのはヴァンテージというオープンカータイプ。新車なら2千万円はしますが、購入価格は中古で860万円ほどでした」(同)
本誌(「週刊新潮」)が伊藤さんについての記事を掲載したのが17年5月。その翌18年に山口氏はバイクと接触する交通事故を起こしたのだ。
弁護士に逆ギレ
山口氏の車がUターンした際にバイクと衝突。バイクの運転手がボンネットに乗り上げるほどで、ボンネットと右ドアがへこみ、右フロントタイヤ上部のフェンダーに亀裂も入ったという。
「車両保険に入っていなかった山口さんは都内の修理会社に車を持ち込みました。その年の8月に無事修理が完了し、その代金約450万円を請求したところ、彼は修理会社に“見積もりを依頼しただけ”との旨、主張したのです」(同)
輸入車専門のディーラーが解説する。
「ドアとフェンダーを交換するだけで70万円はかかります。輸入車は国産と違い、部品も輸入なので、高くつくんです」
しかし、いくら高いとはいえ、事故を起こしたのも修理会社に持ち込んだのも山口氏自身である。無論、支払うのが社会人としての「常識」であるはず。
ジャーナリストが続ける。
「山口さんは支払いを拒否。困り果てた修理会社は彼を相手取り東京地裁に訴えたのです。原告は証拠としてメールのやりとりを提出、会社が修理内容を示し、山口氏がそれを事実上了承していた、と主張。地裁の判決は今年8月4日に下され、修理費用については全額支払うべしと山口氏の敗訴となった。それを不服として控訴しています」
さて、コトの経緯を修理会社社長に聞こうとしたが、取材に応じず。もしや政権から喋るなと言われたのか、山口氏もノーコメントだった。
ちなみにこの裁判ではこんな一幕もあった。
「本人尋問で修理会社の弁護士からの質問に、“私がバカだと言っているんですか”“そんなトリッキーな質問は失礼”と逆ギレしていました」(同)
以前、伊藤詩織さんのことを会見でウソつき呼ばわりした山口氏の姿が思い出される。ジェームズ・ボンドの洗練された振る舞いとは似ても似つかぬ、あまりに格好悪い顛末である。
「週刊新潮」2020年10月15日号 掲載
新潮社
【関連記事】
【伊藤詩織さん事件】現場ホテルのドアマンが目撃した山口敬之の「連れ込み現場」
「山口敬之」準強姦逮捕状握り潰し 中村格氏が「警察長官」に王手という悲劇
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【田中角栄の殺し文句】相手を待たせた時にどう言うか――プライドをくすぐる「殺し文・句」とは
約200年前の奴隷少女が記した元祖「#Me too」とは

【伊藤詩織さん事件】現場ホテルのドアマンが目撃した山口敬之の「連れ込み現場」
国内 社会 週刊新潮 2019年12月26日号掲載
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シェラトン都ホテル東京
現場の高級ホテル(他の写真を見る)
伊藤詩織さん事件に判決! 闇に葬られた「ドアマンの供述調書」(1/2)
準強姦逮捕状が握り潰されて4年半。安倍官邸と次期警察庁長官を援軍とする総理ベッタリ記者とのレイプ裁判は長く苦しいものだった。が、その過程で闇に葬られた「ドアマンの供述調書」が浮かび上がってきた。それこそが控訴審のカギを握っているのである。
***
速報「小泉進次郎」「滝川クリステル」のペット規制で犬猫13万頭が「殺処分」の危機
世の中で怖いものの通り相場は地震雷火事親父だが、親父の権威失墜を踏まえて更に当世風に言えば、最後の4文字は「安倍官邸」となるだろうか。
去る12月18日の10時30分、東京地裁709号法廷。時の宰相とそれにかしずく官邸官僚トップを巻き込んだ裁判に審判が下った。
安倍総理に深く食い込み、全幅の信頼を得ていた“総理ベッタリ記者”こと山口敬之(のりゆき)・元TBSワシントン支局長(53)、そして彼に「レイプされた」と主張するジャーナリスト伊藤詩織さん(30)との間で係争中の損害賠償訴訟の判決が言い渡されたのだ。
山口記者は、今年2月、詩織さんを相手取り、「名誉を毀損し、プライバシーを侵害した」として、1億3千万円の損害賠償を求めた。詩織さんは2017年9月、「支局長の立場に乗じ、就職斡旋をチラつかせ、レイプした」と、山口記者に1100万円の損害賠償を請求していたから、彼は「反訴」したことになる。
12月18日に東京地裁が下した判決は、山口記者は詩織さんに対し、330万円の金員を支払えというもの。詩織さんの全面的な勝訴であるが、会見で山口記者は控訴の意向を示している。だから、2020年以降に両者は、東京高裁で更なるお上の裁きを待つことになる。
その控訴審の帰趨を決するのが、ある陳述書の存在である。
陳述書の作成者の氏名を明かすことはできないが、事件のあった東京・白金のシェラトン都ホテルに勤務し、事件当夜の15年4月3日、ドアマンとしてエントランスに立っていた人物である。
陳述書の提出日は19年10月23日。準強姦発生から実に4年半の歳月が流れている。なぜ、これだけの時間を要したのだろうか。
ドアマンは、その理由について、〈裁判所から何の連絡もないまま、もうすぐ(本件の民事裁判が)結審するというニュースを知り、このままでは私の見たことや私の調書の存在は表に出ることなく葬り去られてしまうと考え、9月末に伊藤詩織さんを支える会に連絡をし、ようやく伊藤さんの代理人に連絡が取れ〉たからだと綴っている。
もっとも、裁判は10月7日に結審してしまっていたため、詩織さん側は弁論再開の手続きを求めたが、認められなかった。つまり、今回の裁判官の判断に、作成されたドアマンの陳述書は宙に浮き、1フレーズも考慮されていない。
ではここで、事件当日から係争に至る経緯を駆け足で振り返っておこう。
15年4月3日、TBSのワシントン支局長だった山口記者が一時帰国した折、ニューヨークで知り合い、TBSに働き口を求めていた詩織さんと会食した。山口記者のホームグラウンドである東京・恵比寿で2軒目までハシゴしたところから意識を失った彼女は、その後タクシーに乗せられた。タクシーはシェラトン都ホテルへ。山口記者の部屋に連れ込まれ、翌日未明、性行為の最中に目が覚めた。
4月30日に警視庁高輪署が詩織さんからの刑事告訴状を受理。捜査を進めた結果、裁判所から準強姦(当時)容疑で逮捕状が発布された。6月8日、アメリカから日本に帰国するタイミングで山口記者を逮捕すべく署員らは成田空港でスタンバイした。しかし、その直前に逮捕は中止。捜査員は目の前を行く山口記者をただ見つめることしかできなかった。中止の命令は、当時の警視庁刑事部長で現・警察庁ナンバー3、官房長の中村格(いたる)氏によるもので、彼自身、「(逮捕は必要ないと)私が決裁した」と本誌(「週刊新潮」)の取材で認めている。
中村氏は菅義偉官房長官の秘書官を長らく務め、その絶大な信頼を得てきた。ベッタリ記者逮捕の中止を命令する一方、安倍総理元秘書の子息による単なるゲームセンターでのケンカに捜査1課を投入し、相手を逮捕するという離れ業もやってのけたのは本誌既報(19年11月28日号)の通りだ。官邸絡みのトラブルシューター・守護神・番犬たる部長。その命を受け、捜査の仕切り直しを担った警視庁本部からの書類送検を受けた東京地検は、ほぼ1年後の16年7月に不起訴と判断。詩織さんは17年5月、検察審査会に審査申し立てを行なったものの、9月に「不起訴相当」の議決が出ている。

【伊藤詩織さん事件】現場ホテルのドアマンが目撃した山口敬之の「連れ込み現場」
国内 社会 週刊新潮 2019年12月26日号掲載
幼児の片言みたいに
高輪署からドアマンに、「本件で話を聞きたい」とアプローチがあったのは、事件から少し経った頃だった。まだ逮捕状は握り潰されていないどころか、むろん出ていないし、中村部長も気付いていない。やってきたのは高輪署の強行犯係の刑事ら2人だった。社内の人間からその要請を聞かされたドアマンは最初、何のことだか思い当たるフシがなく、「記憶力があまり良い方とは言えず、思い出せる自信がない」と思ったという。
捜査員はドアマンのところへやってくる前に、山口記者と詩織さんをホテルまで乗せてきたタクシー運転手から話を聞いていた。当の運転手は、「僕よりもホテルのドアマンさんの方が話を聞いているんじゃないですか」と告げたというのだ。
そんなやりとりを聞きながら、ドアマンの頭に当日の光景が生々しく蘇ってきた。聞かれもしないのに山口記者の風采を話し出した彼に捜査員は虚を衝かれたことだろう。「記憶力があまり良い方とは言えない」彼がどうして「15年4月3日のこと」を詳細に覚えているのか。それは、「ドアマン生活の中でも忘れられない出来事だったから」だ。
では、ドアマンの「私の見たこと」や「私の調書」について述べていこう。
2人が乗ったタクシーがホテルの玄関前に滑り込んできた時、日本のドアマンなら誰もがそうするように、彼もまた後部座席の左側のドアの方へ出向いた。陳述書にはこうある。
〈その時に手前に座っていた男性と目が合い、怖い印象を受けました。そして、奥に座った女性に腕を引っ張るようにして降りるように促していた〉
遠のく意識の中でも詩織さんは懸命に運転手へ「近くの駅まで」と言ったが、山口記者は「部屋を取ってある」と返し、タクシーは彼の指示に従ってここまでやってきたのだ。
〈女性の方は(中略)「そうじするの、そうじするの、私が汚しちゃったんだから、綺麗にするの」という様なことを言っていました。当初、何となく幼児の片言みたいに聞こえ、「何があったのかな」と思っていたら、車内の運転席の後ろの床に吐しゃ物がありました〉
車内で戻してしまったのだ。それから、山口記者は詩織さんの腕を引っ張って、無理やり車外へ連れ出そうという動きを取る。
〈女性は左側のドアから降ろされる時、降りるのを拒むような素振りをしました。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」とまだ言っていたので、座席にとどまって車内を掃除しようとしていたのか、あるいはそれを口実に逃げようとしているのか、と思いました。それを、男性が腕をつかんで「いいから」と言いました〉
車寄せからホテルのエントランスまでの僅か10メートルほどの距離も詩織さんには遠すぎたようで、
〈足元がフラフラで、自分では歩けず、しっかりした意識の無い、へべれけの、完全に酩酊されている状態でした。「綺麗にしなきゃ、綺麗にしなきゃ」という様な言葉を言っていましたが、そのままホテル入口へ引っ張られ、「うわーん」と泣き声のような声を上げたのを覚えています〉
不本意に連れ込まれて
むろん、ドアマンがこのことを刑事に話している際に、男女が何者であるか、刑事が何の捜査をしているのかは知る由もない。だから、本誌がこの件を記事にし、詩織さんが記者会見をする17年5月になって初めて、あれは〈この事件だったのか〉と気付き、ドアマンは会見を通して素面の詩織さんを初めて“目撃”することになる。
〈まるで別人でした。自分では歩けないから、男性が手を強引に引っ張ってホテルの玄関に入って行きました。私はそれを唖然として見送りました〉
まさに我を失ったこの状態について、詩織さんは「デートレイプドラッグを山口記者に何らかの形で飲まされた可能性」とかねて主張し、山口記者はこれを全否定している。今となっては残念ながらこれを調べる術はないが、尋常ではない前後不覚ぶりだったことが陳述書を通じて浮き彫りになってくるのだ。
正体を失った詩織さんとは対照的な山口記者の横柄な態度もドアマンには強く印象に残っている。
〈驚いたのが、男性がタクシーの運転手さんに一言の謝罪も無く、女性に対して言った「いいから」という言葉以外は無言で立ち去ったことでした。「え、何もしないで行ってしまうのか」と驚きあきれ、こういう場合、たいていは、運転手さんにクリーニング代のチップくらい渡すものなのに、運転手さんはかわいそうだな、今日はもう仕事にならないだろうな、と思ったのです〉
世界に冠たるホテルチェーンの、経験豊かなドアマンの目を射たのは、山口記者の振る舞いのみならず、「吐しゃ物」にも及んでおり、
〈吐しゃ物はたいてい、周囲に広がっていくものなんです。ところが、その時の吐しゃ物は客席の足元に敷かれたフットマットの上に、こんもりと固形に近い形でありました。「へえ、珍しいな」と思い、せめて散らばらなくて運転手さんのためには良かったな、と思いました〉
改めて、この日のことを詳細に記憶しているのは、
〈男性(山口記者)の運転手さんへの態度がひどいと憤りを感じたこと、女性の「綺麗にするの、綺麗にするの」というセリフを言って逃げようとする素振りをしていたこと、その声のトーンが何となく奇妙に感じられたこと、女性がその言葉を口実に相手の男性を拒否しているように見えたこと、さらに車外に出た後に女性が泣き声のような声をあげたことが、ものすごく印象的に残ったから〉
だとし、
〈客観的に見て、これは女性が不本意に連れ込まれていると確信しました〉
と答えた。それを受け、
〈捜査員は、「これだけはっきりした証言なら行けるな」と2人で話し、「じゃあ、次回は調書を取らして下さい」「ああ、わかりました」というやり取りをしました〉
そして後日――。改めてやってきた捜査員の手で、ドアマンの供述調書は作成されたのである。
「これだけはっきりした証言」に基づいた調書のはずが、山口記者が逮捕されることはなかった。警視庁から東京地検へ本件が書類送検される際にはこの調書も含まれており、担当検事もこれを見ている。しかし、検察官自らドアマンから事情を聞いて、それを調書にした形跡は見当たらず、検察は不起訴と判断した。その後、詩織さんは検察審査会に審査を申し立てるのだが、これも「不起訴相当」の議決が下る。それは、これからも刑事裁判が開かれることはないとの宣告であり、検察が証拠とどう向き合ったのかを我々は知る術がなくなってしまった。
ともすれば、ドアマンが、〈このままでは私の見たことや私の調書の存在は表に出ることなく〉と言うように、闇から闇へ葬られていた可能性が高いのだ。
(2)へつづく

「詩織さん」vs「山口記者」が直接対決 明らかになった菅官房長官の“お願い”
国内 社会 2019年7月12日掲載
伊藤詩織、山口敬之
「準強姦逮捕状」が握り潰され4年……(他の写真を見る)
伊藤詩織さん(30)が元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(53)から、性行為を強要され、肉体的・精神的な苦痛を受けたことに対し、損害賠償を求めた裁判。その口頭弁論が、7月8日、東京地裁で開かれた。午前10時から昼休みを挟み、午後5時半まで続いた審理は、詩織さんへの主尋問・反対尋問、山口氏への主尋問・反対尋問という順で進んだ。
速報「小泉進次郎」「滝川クリステル」のペット規制で犬猫13万頭が「殺処分」の危機
反対尋問は双方、相手方の弁護士から行われるのだが、詩織さんへの反対尋問は苛烈を極めた。
例えば、以下のやりとりをご覧いただきたい。
(被告代理人)どうしたら、膝の怪我が起きるのか、教えて頂けますか。
(詩織さん)その夜は必死に、これ以上、性行為を続けられないように、必死に膝を閉じ、からだを固くして抵抗していたので。その際に、足を開かれ、揉み合いになった時のことだと私は感じています。
(被告代理人)揉み合いになっているのは、ベッドの上ですよね?
(詩織さん)はい。
(被告代理人)ベッドの上で、膝が擦れるようなことはないと思うんですけど?
(詩織さん)その時は、必死に、命の危険を感じながら争っているため、どこでどうなったか説明するのはできません。
以上のように、被告側の弁護士は、詩織さんに性行為を強要された場面を繰り返し問い、口頭で再現させている。反対尋問中、彼女が堪えきれずに涙し、声を震わせたのは無理もない。
生々しいやりとりに拒否感を抱いた数名の女性傍聴人が、昼休みに法廷の外で、涙する様子もあった。
他方、トレードマークのヒゲを剃った山口氏は、当初こそ表情に余裕が見られたものの、原告側の弁護士の追及が進むにつれて、しどろもどろになる場面がいくつも見受けられた。
特に、以下の質疑は、山口氏の主張の矛盾を浮き彫りにするものと言える。
(原告代理人)ホテルの居室内でのベッドの移動について伺いたい。ホテルの部屋の中には浴室のすぐ隣りにベッドA。窓側にベッドBがあったんですよね。詩織さんが部屋に入ってベッドについてからのあなたと詩織さんの位置関係を説明してもらえますか?
(山口氏)陳述書に書いています。
(原告代理人)書いてありますが、言ってください。まず、詩織さんはどちらのベッドに寝たんですか?
(山口氏)ベッドAです。
(原告代理人)あなたはどのベッドに?
(山口氏)それはいつの話ですか?
(原告代理人)寝た瞬間。
(山口氏)寝た瞬間は私がそこ(ベッドA)で(詩織さんを)寝かしていますから。
(原告代理人)あなたが寝たベッドはどちらですか?
(山口氏)ベッドBです。
(原告代理人)性行為はどちらのベッドで?
(山口氏)ベッドAです。
(原告代理人)そうすると、詩織さんはベッドAに寝ていて、あなたがベッドBにいたんだけど、あなたがベッドAの方に行って、性行為をした。そういうことですか?
(山口氏)はい。
(原告代理人)あなたが事件後に書いたメール甲1号証の25を示させていただきたいんですけども、“ゲロまみれのあなたのスラックスをぬがせ、あなたを部屋に移して、ベッドに寝かしました(とメールに書いている)”。ここで言うベッドというのはベッドAですか?
(山口氏)はい。
(原告代理人)“そして、トイレに戻って、吐き散らかされたゲロをシャワーで洗い流して、もっとも、ゲロが付着していたブラウスを明朝着るものがないと困るだろうと水ですすいでハンガーに干しました。そして、部屋に戻ると、あなたはすでにいびきをかいて寝ていました。私はあなたの髪の毛についていた嘔吐臭に耐え切れずに別のベッドで寝ました”この別のベッドはBのことですか?
(山口氏)そうです。
(原告代理人)“その後、あなたは唐突に立って、戻ってきて、私の寝ていたベッドに入ってきました”と書いているんですが、この“私の寝ていたベッド”というのはどちらですか?
(山口氏)ベッドAです。
(原告代理人)ベッドA?
(山口氏)そうです。
ここで、傍聴席からざわめきが起こった。というのも、寝ていたベッドがいつのまにかBからAに移動しているからだ。これに対して、山口氏は以下のように釈明している。
(山口氏)(この“寝ているベッド”というのは、)“この私のホテルの私が寝ているベッド”という意味です。というのは、ベッドBというのは、私、そのベッドカバーを壊してないんですよね。ひとりでしたから。ですから、ここのニュアンスは当時、妊娠してしまった、働けなくなる、というメールがきている伊藤さんに対して、私の泊まっている、私のホテルに、あなたが酔ったせいで結果的に、私のベッドに入ってきたんだと責めるために書いたものですけど、ここ、表現が不正確かもしれませんけど、それは、私が本来、寝ていたベッド(本来、寝るはずだったベッド)という意味です。
(原告代理人)そう読めますか?
(山口氏)私はそう書いたんだから。
滑稽とも言える物言いに、傍聴席からも失笑が漏れたのである。
菅官房長官から紹介
現在発売中の週刊新潮は、以上のような裁判の記録に加えて、山口氏がいかに政権中枢にベッタリの存在だったかを示す新たなエピソードを提供している。
それは、山口氏はTBSを退社した後、ある会社の顧問に就任していたのだが、そこを菅義偉官房長官から紹介されていた、というものだ。
関係者は週刊新潮の取材に次のように語っている。
「山口に資金提供しているのは、東京の有楽町にあるNKBという会社です。ここは交通広告の代理店で、JRの中吊りなどを扱っています。オーナー兼会長は滝久雄と言って、飲食店検索サイトの『ぐるなび』を1996年に創業した人として有名です。この滝会長と菅さんが仲良しなんです。山口がTBSを辞めた後に、菅さんが“山口にカネを払ってやってくれないか”と滝会長に依頼したそうです。具体的には月42万円で、実際に払っているのは横浜にあるNKBの子会社。本体の方が業績がよくないので、そうなったということですが、子会社の経営陣は忸怩たる思いを抱えていたようです」
山口氏がTBSを退社したのは、2016年5月で、顧問契約はその年の11月に始まっている。
「NKB以外にも5つ程の会社が山口に小遣い、いや顧問料を支払っていると聞いています。ただ、新潮の告発記事が17年の5月に出て、“さすがにこれはヤバい”となって、支払いをストップした。山口に300万円くらいは流れてしまったわけで、経営陣はとにかく憤懣やるかたない様子だったようです」
山口氏は詩織さんに対して名誉毀損などを理由に1億2000万円の反訴を提起しており、詩織さんに被害を訴え続けられ、ジャーナリストとしての社会的生命を断たれたことなどで1億円の営業損害を受けたと主張している。注目すべきはテレビ番組出演などの営業収入1400万円ほどに加え、顧問料が2社で約750万円。そのうちの1社が、NKBの子会社だということになるが、2社の顧問料だけでサラリーマンの平均年収を凌駕するほどに、政権中枢とのベッタリはことに美味しいのだ。
現在発売中の週刊新潮ではさらに、滝会長の妻の証言、菅官房長官へ直撃した際の様子、漫画家の小林よしのり氏のコメントを掲載している。
なお、本裁判の判決は年明けまでには下る模様だ。
週刊新潮WEB取材班