丁寧な日本人が「使えない」とされる決定的瞬間
10/27(火) 14:11配信
45
東洋経済オンライン
外国人とのビジネスシーンで「日本人がやりがちなタブー」とは?(写真:itakayuki/iStock)
職場やビジネスで外国人と接する機会が年々増えてきましたが、知らずのうちに相手をいらつかせてはいないでしょうか?
シンガポール、アメリカ、日本の3カ国を拠点に24年間働き、現在は、マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区本部長として活躍する岡田兵吾氏(著書に『武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針』がある)に、「日本人がやりがちなタブー」と、その乗り越え方について聞きました。
海外では、日本人について「NATO」と呼ぶ声があるのをご存じですか。
これは「No Action, Talk Only」のこと。つまり「話してばかりで実際のアクションはない」という意味です。「日系企業からの視察の人に会うのは無駄だ」という人もいるほどです。
日本企業にありがちな傾向として、兎にも角にも視察し、それを持ち帰って上司と熟考に熟考を重ねるという文化があります。さらには、会う人会う人が裁量権を持っていないので、「ビジネスはスピードが命」と考える外国人からすると、まどろっこしい限りです。
このように、日本人と外国人のビジネスの感性には、大きなズレが存在します。にもかかわらず日本企業は海外に進出しても、ご当地のお家事情にまったく関せず、日本式ビジネスを貫くケースがよくあります。グローバル社会の常識や事情をわざと無視しているとしか思えない人も少なくなく、現地の社員などはよく「日本企業あるある」に悩まされています。
■日系企業志望者は、少ないという現実
海外の現地採用でなかなか優秀な人が集まらず、採用しても1年ほどで次々に辞めてしまうのも、「日系企業あるある」の1つです。
日系企業は、海外では就職先として人気があります。とくにキャリアの浅い若手からは、ビジネスマナーや品質の高い仕事をきちんと学べることが評価されているようです。
しかし、現地採用した若手はよく、一人前になった頃に辞めてしまいます。日系企業を1年ほどで辞めたあと、彼らは海外グローバル企業に転職していきます。言葉を選ばずに言えば、日系企業は「踏み台」になっている現状があると言えるでしょう。
もちろん、辞めていく人たちには悪気はまったくありません。彼らは、自分のキャリア構築のために必要な転職をしているだけです。
筆者が現在働いているシンガポールの就職・転職市場の状況はというと、
1)最優秀層は、政府系に就職
2)次の層は、自ら起業
3)その次の層は、海外大手グローバル企業で働く
4)さらに次の層は、海外中堅グローバル企業で働く
5)大手日系企業を志望するのは、その次の層
つまり、すでにある程度のキャリアを積んだ優秀な人材は、なかなか大手日系企業を選ぼうとはしないのです。そして、キャリアの浅い若手を採用して育成しても、スキルを身につければ、よその会社に転職してしまいます。
日本企業のやり方では、海外で優秀な人材は雇えないのです。私は、日本企業は海外企業と比べるといまだに年功序列の色合いが強く、「若手には若手なりの業務や待遇を」と考えがちではないかと感じています。しかし働くほうからすれば、自分のキャリア構築を考えたとき、「まだ若い」というだけの理由で権限を与えられない会社に長くいたいとは思わないでしょう。
いい人材を雇いたいなら、会社はそれなりのベネフィットを提供する必要があります。金銭面の条件はもちろんですが、重要なのは働きがいを感じられる職場かどうか、権限を持ってキャリア構築に寄与するような仕事をさせてもらえるかどうかです。
■日本人がやりがちな「相手の気分を害する言動」
外国人と仕事をすることになったものの、英語が苦手で困っているという方は少なくないでしょう。しかし「英語がうまく話せない」ことを気にするあまり、うっかり外国人の気分を害する行動をしてしまうことは避けなくてはなりません。
よくあるのは、英語が苦手だということを相手に伝えようとして「I can’t speak English well.」と言ってしまうことです。日本人の「謙遜」は、外国人には通用しません。自信がなさそうな態度や恥ずかしそうな態度は、時に相手を不快にし、信頼感を損なう結果を招きかねません。
また、日本人文化として、メール文章を「丁寧に長く書く」傾向があります。用件だけを書くと、ぞんざいで失礼な文章に見えてしまうからなのですが、外国人からすると、「ダラダラ書かれていて、何が言いたいかわからん!」となってしまっているのです。
かくいう私も、海外に転職したとき外国人上司から「お前の弱点は話が長い」と指摘された経験があります。
ダラダラ話す人は、経営トップ層など多忙な人から見れば「自分の時間を無駄に奪う人」であり、「話を整理できない頭が悪いやつ」とみなされます。
海外グローバル企業では、英文は「シンプルイズベスト」が基本。ただし、やみくもに文を短くすればよいわけではありません。限られた文法と語彙だけで英文を構成する、いわゆる「グロービッシュ」は短いフレーズが多いのですが、TPOによっては短い文章はぞんざいで失礼な表現になってしまいます。
■日本式「報告・連絡・相談」はクドい
話し方といえば、日本人が重視する「報告・連絡・相談」。もしこれをグローバル社会でそのままやるとほぼ間違いなく不評を買います。
海外グローバル企業では、誰もが非常に忙しいということを前提に、「上司が5分で読める内容を15分で作成する」ことがスタンダードとなっています。
日に600件を超えるメールをさばいているような上司も多い中、こまめに報告するのは上司の仕事の邪魔になりかねませんから、あまりにこまごまとレポートすると鬱陶しがられるのも当然なのです。
そもそも海外グローバル企業では、管理職でなくても担当領域に関する決裁権を持たされている場合がほとんどです。ですから、よほどのことでなければ上司に相談することなく仕事は回せます。やたらとホウレンソウしなくても、自分で意思決定しながら仕事を進めていくことが可能なのです。
日本でいう「報・連・相」が海外企業で必要になるのは、実は上司のほうです。
それがまさに該当するのがジュニアマネージャーです。部下が困っていることがないかどうか、定期的に部下に歩み寄って様子を見ることが義務になっています。つまり上司から働きかけて「報・連・相」の内容を引き出すのが海外グローバル企業のマネジメント法なのです。
海外では、リーダーは仕事を洗い出し(Clarify)、周りに指示を出し(Command)、進捗をチェックする(Check)という「マネジメント3C」で部下の状況を把握するのが一般的だと言っていいでしょう。
もっとも、部長職などを束ねる上位のマネジメントの場合は状況が異なります。ある程度の役職にある人はそれなりの権限を持っていますから、少し上司の関与度が下がります。
もし「外国人上司とやり方が合わない」といった問題に直面した場合は、まず外国人上司が求める仕事の進め方や報告の方法を確認することが必要でしょう。上司が望むやり方に合わせるのも1つの方法ですが、上司に自分が求める仕事の進め方を伝え、お互い歩み寄り、妥協点を探ってもいいのです。
グローバル社会では「異なる意見を持つこと」「異なる意見を出し合うこと」はまったく問題ありません。早い段階で、仕事の進め方などについて上司に確認し、話し合いの中で問題を解決していきましょう。
岡田 兵吾 :Microsoft Singaporeアジア太平洋地区ラインセンスコンプライアンス本部長
航界者 | 4時間前
スイスで十数年過ごした帰国子女が言っていた事
欧米は「自分と相手は違う」事を前提として話す
日本は「自分と相手は同じ」事を前提として話す
欧米では、異なる人種・言語・価値観が入り乱れており、自分の意見や価値観を言葉にしてはっきりと述べて相手に理解させ、その上で相手の意見や価値観を確認する。そして、自分の考えを述べなかったり、勝手に思い込むのは失礼とされる。
一方
日本は単一民族の島国と言う閉鎖的な環境で、どこに住んでいようが同じ様な教育、政治、情報が得られるので
・常識でしょ?
・知ってて当然でしょ?
・学校で習ったでしょ?
と、自分と相手が"同族、同等"である事を前提として、しかも主語などを省略して雰囲気で理解する様なコミュニケーションをとる
そして、思考が浅はかな人ほど自分の価値観が正義、同じ価値観の人は味方、それ以外の人は「嫌い」「敵」「あいつはバカ」という論点で見てしまう
tet***** | 4時間前
この記事の内容はもう1990年前後から言われていることで、当時はバブルがはじける前に日本企業がアメリカなどに乗り込んで、日本式を押し付けて失敗したことがある
今でもテレビ番組で日本人芸能人が海外に行き、日本を基準に違いの認識はいいとしても日本式を押し付けるような傾向も
日本のテレビでも今でもこうあるべきという情報番組も多い
昔からリクルートスーツは青で面接の受け方などもこうあるべきというのも多い
今でもエチケットとか選挙で候補者になるにはなどマニュアルを指導するビジネスも多い
個性重視なら身なりなどどうでもよく、仕事なら採用する側は会社に貢献できるかで見ていけばいい。本来新卒とか学歴もどうでもいい
どんどんとグローバル化で海外からの人も日常的に仕事やプライベートで付き合うようになれば変わると思うけど当時からすでに30年でこの記事があるということは変わらないと思う
返信1
112
14
rmc***** | 3時間前
権限は持たせないけど責任だけ持たせようと必死な上司が多い
責任と権限と報酬はワンセット
「能ありし者には権を、功ありし者には禄を」
返信0
51
2
ssk***** | 3時間前
やり取りの方法として、イエスかノーで答えられる報告や、決済の取り方をしてくれるとありがたい。損するのか?得するのか?その理由、根拠で十分でしょう。答える側もはっきりと示すことができるかどうか?特に中間管理職に多いのが否定的でダメ出しをするか、自分で責任を負わないで止めてしまうタイプ。ダメならダメで何がダメなのかはっきり示してそこをクリアさせて前進させる組織が日本の大手の弱点かも知れない。
返信0
31
4
tos***** | 2時間前
経営者も含めて日本の管理職は守備範囲を全て把握しようとする。
この件は部下のAに任せているのでAがOKと言ったらOKだ、という風なことはしない。
だから効率が悪いんだ。
いちいち報告承認を受けないと話が進まないので時間がかかる。
よって長時間労働になる。
返信1
36
3
tan***** | 3時間前
日本のステイタスが下がった15年位前から、アジア地域でも日系企業に優秀な人材が入ってこなくなった。給料が安すぎるからだということで、本社役員以上の給料を払ってエース級を雇ったが、今度は彼らのスピード感に日本側がついていけず、結局定着せず。結局はニ線級だがのんびりした日本の風土に合った人が定着して現地マネジメントを担っている。
返信0
25
4
ssl~~~ | 4時間前
言っている事はよくわかる。ごもっとも。
しかし、どれだけ、そういう仕事が出来る日本人が社会にいるか? である。
東大、東工大、一橋大、京大、名大、阪大、東北大 etcの社員さんと色々付き合いがあるが、皆、まどろっこしい。
必ず、『私はもっと色々考えてまっせ。』を全面的に表してくる。その為にはどうしても話が長くなるんだろう。また、『ここまで出来た』ではなく、『ここまでしか出来てない』という事が美徳とされる。
そう教育をされて育っているのだから、ムリだ。
でも、こちら側が『なんでそんなことも出来ないの?』と思っていても、堂々としているというと良く言い過ぎで、あきれ返ってモノも言えないとなるのも米人、独人、中国人の特徴だ。
英語や中国語の文法、S+V+Oの形式の国の人の特徴なんじゃないのかな?
返信1
22
3
tom***** | 3時間前
外資系の仕事をしていた時は、PDCAを上手く活用して失敗しても次って進めて楽しかったですね。とにかく考えるより動くことを学んだ。
で、日本企業の仕事をしていると、動くより考える事が多くイラっとするし失敗したら次ってのが無いので誰かが失敗して自滅するのを待っている。
仕事って本当に楽しくないですよ。。。
で、今再び外資系の仕事を探しています。
返信0
15
2
宇宙犬(((^^;) | 3時間前
海外ではyes or no 二者択一しかないです。
最初は法外な要求も互いに削りしろ込みです。
互いに必要な条件を出し合い、譲れるところは譲り、
必要な条件は必要性を説く、折り合いをつけるのがディールです。
トランプは完全に商人と同じで得になればOKです。
たかのり | 3時間前
動きたくても日本企業は個人個人に割り振る権利が小さく、個人の判断を否定して責任者の裁量で決まる。
uuis | 4時間前
セミナーの後に講師の外国人を駅まで送らないと行けなかったんだけど、バタバタしてて、かなり上の上司も残っててそそくさと帰りにくい雰囲気があったんです。
外国人に「ちょ、ちょっと待ってて」と言ったら、間髪いれずに「Why!」
使えないって思われたんだと思う。
返信0
10
0
k_t***** | 2時間前
良し悪しよね、何かをやることを良しとするから、
管理職なんか変わるととりあえず違うことをやる。
イイことなのか悪いコトなのかは結果をお楽しみに、、
結果オーライならいいけど、失脚すればまた繰り返し。
個人の権限に頼り過ぎるのも問題ね、平気な顔して
あいつ辞めたからそんな話は知らん、だし。
いやいや契約残ってるんだけど、、みたいな。
返信0
1
1
che***** | 5時間前
国内でも日系の微妙さと良さがどんどん顕在化してるよね。相対的に推し量ることができる環境になってきたからかね。
返信0
11
2
peak**** | 1時間前
丁寧さ重視の社会だから、優先順位の低いところを無駄に丁寧に、高いところを不十分にやってる感じ、悪く見ればパフォーマンスだけにみえるのかも。
返信0
4
0
sha***** | 3時間前
>丁寧な日本人が「使えない」とされる決定的瞬間
こういうのっけから「優秀なセカンドマン」を目指すメンタルが、日本人の本質的な消極性だと思います。
返信0
7
1
mas***** | 4時間前
確かに慎重がために決裁スピードは遅い日本企業ですが、ミスの確率は外国よりもだいぶ少ないと感じます。
良いと思えるところは取り込むべきですが、かつては世界を席巻してきた日本企業なのだから、まずは自身と誇りをもってほしいです。
返信2
9
15
shu***** |3時間前
日本企業の海外での大型買収は東芝やドコモを筆頭に、失敗ばかり、という印象ですがね。
6
0
hea***** |2時間前
ミスを隠してるだけな印象
mol***** | 3時間前
Action 以前に Talk もないだろ。話聞いても何言ってるか聞き取れてないし、喋ることも出来ないんだから。
返信0
7
0
shu***** | 2時間前
なる程、日本は上司が使えないからな
それが文化になってる
10/27(火) 14:11配信
45
東洋経済オンライン
外国人とのビジネスシーンで「日本人がやりがちなタブー」とは?(写真:itakayuki/iStock)
職場やビジネスで外国人と接する機会が年々増えてきましたが、知らずのうちに相手をいらつかせてはいないでしょうか?
シンガポール、アメリカ、日本の3カ国を拠点に24年間働き、現在は、マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区本部長として活躍する岡田兵吾氏(著書に『武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針』がある)に、「日本人がやりがちなタブー」と、その乗り越え方について聞きました。
海外では、日本人について「NATO」と呼ぶ声があるのをご存じですか。
これは「No Action, Talk Only」のこと。つまり「話してばかりで実際のアクションはない」という意味です。「日系企業からの視察の人に会うのは無駄だ」という人もいるほどです。
日本企業にありがちな傾向として、兎にも角にも視察し、それを持ち帰って上司と熟考に熟考を重ねるという文化があります。さらには、会う人会う人が裁量権を持っていないので、「ビジネスはスピードが命」と考える外国人からすると、まどろっこしい限りです。
このように、日本人と外国人のビジネスの感性には、大きなズレが存在します。にもかかわらず日本企業は海外に進出しても、ご当地のお家事情にまったく関せず、日本式ビジネスを貫くケースがよくあります。グローバル社会の常識や事情をわざと無視しているとしか思えない人も少なくなく、現地の社員などはよく「日本企業あるある」に悩まされています。
■日系企業志望者は、少ないという現実
海外の現地採用でなかなか優秀な人が集まらず、採用しても1年ほどで次々に辞めてしまうのも、「日系企業あるある」の1つです。
日系企業は、海外では就職先として人気があります。とくにキャリアの浅い若手からは、ビジネスマナーや品質の高い仕事をきちんと学べることが評価されているようです。
しかし、現地採用した若手はよく、一人前になった頃に辞めてしまいます。日系企業を1年ほどで辞めたあと、彼らは海外グローバル企業に転職していきます。言葉を選ばずに言えば、日系企業は「踏み台」になっている現状があると言えるでしょう。
もちろん、辞めていく人たちには悪気はまったくありません。彼らは、自分のキャリア構築のために必要な転職をしているだけです。
筆者が現在働いているシンガポールの就職・転職市場の状況はというと、
1)最優秀層は、政府系に就職
2)次の層は、自ら起業
3)その次の層は、海外大手グローバル企業で働く
4)さらに次の層は、海外中堅グローバル企業で働く
5)大手日系企業を志望するのは、その次の層
つまり、すでにある程度のキャリアを積んだ優秀な人材は、なかなか大手日系企業を選ぼうとはしないのです。そして、キャリアの浅い若手を採用して育成しても、スキルを身につければ、よその会社に転職してしまいます。
日本企業のやり方では、海外で優秀な人材は雇えないのです。私は、日本企業は海外企業と比べるといまだに年功序列の色合いが強く、「若手には若手なりの業務や待遇を」と考えがちではないかと感じています。しかし働くほうからすれば、自分のキャリア構築を考えたとき、「まだ若い」というだけの理由で権限を与えられない会社に長くいたいとは思わないでしょう。
いい人材を雇いたいなら、会社はそれなりのベネフィットを提供する必要があります。金銭面の条件はもちろんですが、重要なのは働きがいを感じられる職場かどうか、権限を持ってキャリア構築に寄与するような仕事をさせてもらえるかどうかです。
■日本人がやりがちな「相手の気分を害する言動」
外国人と仕事をすることになったものの、英語が苦手で困っているという方は少なくないでしょう。しかし「英語がうまく話せない」ことを気にするあまり、うっかり外国人の気分を害する行動をしてしまうことは避けなくてはなりません。
よくあるのは、英語が苦手だということを相手に伝えようとして「I can’t speak English well.」と言ってしまうことです。日本人の「謙遜」は、外国人には通用しません。自信がなさそうな態度や恥ずかしそうな態度は、時に相手を不快にし、信頼感を損なう結果を招きかねません。
また、日本人文化として、メール文章を「丁寧に長く書く」傾向があります。用件だけを書くと、ぞんざいで失礼な文章に見えてしまうからなのですが、外国人からすると、「ダラダラ書かれていて、何が言いたいかわからん!」となってしまっているのです。
かくいう私も、海外に転職したとき外国人上司から「お前の弱点は話が長い」と指摘された経験があります。
ダラダラ話す人は、経営トップ層など多忙な人から見れば「自分の時間を無駄に奪う人」であり、「話を整理できない頭が悪いやつ」とみなされます。
海外グローバル企業では、英文は「シンプルイズベスト」が基本。ただし、やみくもに文を短くすればよいわけではありません。限られた文法と語彙だけで英文を構成する、いわゆる「グロービッシュ」は短いフレーズが多いのですが、TPOによっては短い文章はぞんざいで失礼な表現になってしまいます。
■日本式「報告・連絡・相談」はクドい
話し方といえば、日本人が重視する「報告・連絡・相談」。もしこれをグローバル社会でそのままやるとほぼ間違いなく不評を買います。
海外グローバル企業では、誰もが非常に忙しいということを前提に、「上司が5分で読める内容を15分で作成する」ことがスタンダードとなっています。
日に600件を超えるメールをさばいているような上司も多い中、こまめに報告するのは上司の仕事の邪魔になりかねませんから、あまりにこまごまとレポートすると鬱陶しがられるのも当然なのです。
そもそも海外グローバル企業では、管理職でなくても担当領域に関する決裁権を持たされている場合がほとんどです。ですから、よほどのことでなければ上司に相談することなく仕事は回せます。やたらとホウレンソウしなくても、自分で意思決定しながら仕事を進めていくことが可能なのです。
日本でいう「報・連・相」が海外企業で必要になるのは、実は上司のほうです。
それがまさに該当するのがジュニアマネージャーです。部下が困っていることがないかどうか、定期的に部下に歩み寄って様子を見ることが義務になっています。つまり上司から働きかけて「報・連・相」の内容を引き出すのが海外グローバル企業のマネジメント法なのです。
海外では、リーダーは仕事を洗い出し(Clarify)、周りに指示を出し(Command)、進捗をチェックする(Check)という「マネジメント3C」で部下の状況を把握するのが一般的だと言っていいでしょう。
もっとも、部長職などを束ねる上位のマネジメントの場合は状況が異なります。ある程度の役職にある人はそれなりの権限を持っていますから、少し上司の関与度が下がります。
もし「外国人上司とやり方が合わない」といった問題に直面した場合は、まず外国人上司が求める仕事の進め方や報告の方法を確認することが必要でしょう。上司が望むやり方に合わせるのも1つの方法ですが、上司に自分が求める仕事の進め方を伝え、お互い歩み寄り、妥協点を探ってもいいのです。
グローバル社会では「異なる意見を持つこと」「異なる意見を出し合うこと」はまったく問題ありません。早い段階で、仕事の進め方などについて上司に確認し、話し合いの中で問題を解決していきましょう。
岡田 兵吾 :Microsoft Singaporeアジア太平洋地区ラインセンスコンプライアンス本部長
航界者 | 4時間前
スイスで十数年過ごした帰国子女が言っていた事
欧米は「自分と相手は違う」事を前提として話す
日本は「自分と相手は同じ」事を前提として話す
欧米では、異なる人種・言語・価値観が入り乱れており、自分の意見や価値観を言葉にしてはっきりと述べて相手に理解させ、その上で相手の意見や価値観を確認する。そして、自分の考えを述べなかったり、勝手に思い込むのは失礼とされる。
一方
日本は単一民族の島国と言う閉鎖的な環境で、どこに住んでいようが同じ様な教育、政治、情報が得られるので
・常識でしょ?
・知ってて当然でしょ?
・学校で習ったでしょ?
と、自分と相手が"同族、同等"である事を前提として、しかも主語などを省略して雰囲気で理解する様なコミュニケーションをとる
そして、思考が浅はかな人ほど自分の価値観が正義、同じ価値観の人は味方、それ以外の人は「嫌い」「敵」「あいつはバカ」という論点で見てしまう
tet***** | 4時間前
この記事の内容はもう1990年前後から言われていることで、当時はバブルがはじける前に日本企業がアメリカなどに乗り込んで、日本式を押し付けて失敗したことがある
今でもテレビ番組で日本人芸能人が海外に行き、日本を基準に違いの認識はいいとしても日本式を押し付けるような傾向も
日本のテレビでも今でもこうあるべきという情報番組も多い
昔からリクルートスーツは青で面接の受け方などもこうあるべきというのも多い
今でもエチケットとか選挙で候補者になるにはなどマニュアルを指導するビジネスも多い
個性重視なら身なりなどどうでもよく、仕事なら採用する側は会社に貢献できるかで見ていけばいい。本来新卒とか学歴もどうでもいい
どんどんとグローバル化で海外からの人も日常的に仕事やプライベートで付き合うようになれば変わると思うけど当時からすでに30年でこの記事があるということは変わらないと思う
返信1
112
14
rmc***** | 3時間前
権限は持たせないけど責任だけ持たせようと必死な上司が多い
責任と権限と報酬はワンセット
「能ありし者には権を、功ありし者には禄を」
返信0
51
2
ssk***** | 3時間前
やり取りの方法として、イエスかノーで答えられる報告や、決済の取り方をしてくれるとありがたい。損するのか?得するのか?その理由、根拠で十分でしょう。答える側もはっきりと示すことができるかどうか?特に中間管理職に多いのが否定的でダメ出しをするか、自分で責任を負わないで止めてしまうタイプ。ダメならダメで何がダメなのかはっきり示してそこをクリアさせて前進させる組織が日本の大手の弱点かも知れない。
返信0
31
4
tos***** | 2時間前
経営者も含めて日本の管理職は守備範囲を全て把握しようとする。
この件は部下のAに任せているのでAがOKと言ったらOKだ、という風なことはしない。
だから効率が悪いんだ。
いちいち報告承認を受けないと話が進まないので時間がかかる。
よって長時間労働になる。
返信1
36
3
tan***** | 3時間前
日本のステイタスが下がった15年位前から、アジア地域でも日系企業に優秀な人材が入ってこなくなった。給料が安すぎるからだということで、本社役員以上の給料を払ってエース級を雇ったが、今度は彼らのスピード感に日本側がついていけず、結局定着せず。結局はニ線級だがのんびりした日本の風土に合った人が定着して現地マネジメントを担っている。
返信0
25
4
ssl~~~ | 4時間前
言っている事はよくわかる。ごもっとも。
しかし、どれだけ、そういう仕事が出来る日本人が社会にいるか? である。
東大、東工大、一橋大、京大、名大、阪大、東北大 etcの社員さんと色々付き合いがあるが、皆、まどろっこしい。
必ず、『私はもっと色々考えてまっせ。』を全面的に表してくる。その為にはどうしても話が長くなるんだろう。また、『ここまで出来た』ではなく、『ここまでしか出来てない』という事が美徳とされる。
そう教育をされて育っているのだから、ムリだ。
でも、こちら側が『なんでそんなことも出来ないの?』と思っていても、堂々としているというと良く言い過ぎで、あきれ返ってモノも言えないとなるのも米人、独人、中国人の特徴だ。
英語や中国語の文法、S+V+Oの形式の国の人の特徴なんじゃないのかな?
返信1
22
3
tom***** | 3時間前
外資系の仕事をしていた時は、PDCAを上手く活用して失敗しても次って進めて楽しかったですね。とにかく考えるより動くことを学んだ。
で、日本企業の仕事をしていると、動くより考える事が多くイラっとするし失敗したら次ってのが無いので誰かが失敗して自滅するのを待っている。
仕事って本当に楽しくないですよ。。。
で、今再び外資系の仕事を探しています。
返信0
15
2
宇宙犬(((^^;) | 3時間前
海外ではyes or no 二者択一しかないです。
最初は法外な要求も互いに削りしろ込みです。
互いに必要な条件を出し合い、譲れるところは譲り、
必要な条件は必要性を説く、折り合いをつけるのがディールです。
トランプは完全に商人と同じで得になればOKです。
たかのり | 3時間前
動きたくても日本企業は個人個人に割り振る権利が小さく、個人の判断を否定して責任者の裁量で決まる。
uuis | 4時間前
セミナーの後に講師の外国人を駅まで送らないと行けなかったんだけど、バタバタしてて、かなり上の上司も残っててそそくさと帰りにくい雰囲気があったんです。
外国人に「ちょ、ちょっと待ってて」と言ったら、間髪いれずに「Why!」
使えないって思われたんだと思う。
返信0
10
0
k_t***** | 2時間前
良し悪しよね、何かをやることを良しとするから、
管理職なんか変わるととりあえず違うことをやる。
イイことなのか悪いコトなのかは結果をお楽しみに、、
結果オーライならいいけど、失脚すればまた繰り返し。
個人の権限に頼り過ぎるのも問題ね、平気な顔して
あいつ辞めたからそんな話は知らん、だし。
いやいや契約残ってるんだけど、、みたいな。
返信0
1
1
che***** | 5時間前
国内でも日系の微妙さと良さがどんどん顕在化してるよね。相対的に推し量ることができる環境になってきたからかね。
返信0
11
2
peak**** | 1時間前
丁寧さ重視の社会だから、優先順位の低いところを無駄に丁寧に、高いところを不十分にやってる感じ、悪く見ればパフォーマンスだけにみえるのかも。
返信0
4
0
sha***** | 3時間前
>丁寧な日本人が「使えない」とされる決定的瞬間
こういうのっけから「優秀なセカンドマン」を目指すメンタルが、日本人の本質的な消極性だと思います。
返信0
7
1
mas***** | 4時間前
確かに慎重がために決裁スピードは遅い日本企業ですが、ミスの確率は外国よりもだいぶ少ないと感じます。
良いと思えるところは取り込むべきですが、かつては世界を席巻してきた日本企業なのだから、まずは自身と誇りをもってほしいです。
返信2
9
15
shu***** |3時間前
日本企業の海外での大型買収は東芝やドコモを筆頭に、失敗ばかり、という印象ですがね。
6
0
hea***** |2時間前
ミスを隠してるだけな印象
mol***** | 3時間前
Action 以前に Talk もないだろ。話聞いても何言ってるか聞き取れてないし、喋ることも出来ないんだから。
返信0
7
0
shu***** | 2時間前
なる程、日本は上司が使えないからな
それが文化になってる