私がこの曲を聴いたのは、大学の夜間部に通っていた二十歳のころでした。
授業が終わり、友人と大学の近くの喫茶店へ立ち寄った時、ジュークボックスから流れていたのが、イントロがとても印象的なこの曲でした。
翌日ステレオとレコードを買い、毎日のように聴きました。
この曲は100万枚を超える大ヒットとなり、1969年の第20回NHK紅白歌合戦に初出場しています。(作詞:橋本淳、作曲:筒見恭平)
私が「ブルーライトヨコハマ」のレコードを聴いていた時、歌謡曲など興味がないと思っていた親父が、突然「いしだあゆみは楽に歌っているな」と話しかけてきました。
その親父も7年前に亡くなりましたが、今でも「ブルーライトヨコハマ」の曲を聴くと親父の言葉を思い出します。
いしだあゆみはその後、映画・テレビでも活躍しています。
1977年『青春の門・自立編』で報知映画賞助演女優賞、1986年には文芸大作『火宅の人』で日本アカデミー賞主演女優賞を始め、報知映画賞、ブルーリボン賞等、数々の賞を受賞しています。
テレビドラマでは、『北の国から』(1981年 - 1982年、フジテレビ)、『金曜日の妻たちへ』(1983年、TBS)、1989年上半期、連続テレビ小説『青春家族』(NHK)のヒロインを清水美砂とともに務めています。
「ブルーライトヨコハマ」は、私の青春時代の思い出がたくさん詰まった貴重な一曲です。