写真は父の故郷にあるなまこ壁の建物
夏の終わり、父方の伯父が亡くなりました。
父は4人きょうだいの3番目で、伯父はその上の長男にあたります。
この4きょうだいは性格がぱっきりと分かれていまして、いちばん上の伯母と父は中心で賑やかに騒いでいるタイプ。
伯父と下の叔母は賑やかなのは好きだけれど、まわりでニコニコとしている物静かで我慢強いタイプです。
長く闘病していた伯父は家族に痛みやつらさを訴えることはほとんどなかったそうですが、父には時折漏らしていたそうです。
「今のうちに会わせる人がいたら会わせたほうがいい」と言われたことも何度もありました。
そうして会いに行ったら起き上がれるくらい回復しており自宅に戻れたり。
次にそう言われて父が会いにいったらやはり起き上がっていて「おーい、埼玉が来たぞ~」と自分で電話をかけていたり。
亡くなる数日前に病室で伯父家族ときょうだいが揃った時は、ほとんど喋れる状態ではなかったのに「まだ集まるのが早い」と言ったそうです。
最後まで生きることをあきらめない、我慢強い伯父でした。
実家の長男ではあるけれど穏やかでしっかりした伯父は親戚の中でも頼りになる存在でした。
近年もうダメだろうと言われながら何度も復活した伯父。その中で徐々にみんな覚悟ができてきたのか、お葬式は悲しいばかりではなく皆で思い出話に盛り上がる、とても和やかなものでした。
お通夜の前日に帰省しましたが、その晩伯父が夢に出てきました。
いつものようにみんなで食事をしていると、明るい窓の外で片付けやら庭仕事をしている伯父のシルエットが窓に映りました。
「おじさん相変わらず働き者だなぁ。あれ? でも(棺の中に)で寝ているはず。寝ていなくていいの?」と思ったような夢。
その前に、伯父はいろいろな人の夢に出てくるけれど家族の元にはでてこない、という話が出ました。
どうやら私の夢には出てきてくれたようです。
四十九日法要の夜、お供え物の中からとても美味しい日本酒をいただきました。
忙しかったせいか誰もそのお酒が誰からのいただきものなのかわからず。
皆で首をひねっていたのですが、いつも私の為にお酒を用意してくれた伯父の計らいだろうということになったのでした。
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