日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

古代ローマ料理会・食事編

2017年02月05日 | 世界を食べる
 音食紀行さん主催の「古代ローマ料理会」に参加してきました。
 古代ローマの料理をレシピ本などを参考に、現代の材料を交えつつ美味しく作る、というものです。
 全部で食事は8品。全体的に薄味で、魚醤やハチミツが多く使われた印象。
 古代料理って健康にいいのではないかと思ったのでした。

 古代ローマの宗教研究者の小堀馨子先生のトークショーもありました。
 たまたま席が近くになったため、専門家に話を聞きながら食事をできるという、何とも贅沢な時間になりました。


サラ・カッタビア(チキンサラダ)
 パン・鶏肉・コンビーフ・松の実・チーズ・きゅうり・玉ねぎなど。
 コンビーフは山羊の胸線の代用だそうです。胸線ってなんだ…。
 サラダにパンが入っているのが面白いです。


マッシュルームのハチミツ煮
 煮すぎて1/3程の量になってしまったそうです。
 ハチミツの味が濃く、マッシュルームの佃煮のよう。
 本来はガルムという魚醤が使われているそうですが、当時のものは匂いもすごいらしいです。
 今回は能登のいしりという魚醤を使用とのこと。
 お酒がすすみそうです。


豆のスープ ミネストローネ風
 ミネストローネとは野菜の具だくさんスープという意味だそうで、野菜にあたる豆がメイン。
 とろみは大麦だそう。
 あっさりとしているけれど食感がいいです。食欲のない時などにもよさそう。


イワシの香草焼き
 ハチミツも入っているそうですがあまり気にならず。
 クルミの食感と相まってとても美味しかったです。


冷たいアスパラガスのパティーナ
 パティーナとはペースト状にして卵を加えたものだそうです。
 これは温かいままでも美味しそう。
 鳥の胸肉も入っていてかなりあっさり目のお味でした。


ブルス(麦粥・リゾット)
 小堀先生によると、ブルスは当時の庶民の主食だそうです。
 汁が赤いのは赤ワインビネガーのようです。
 ここまでくると塩気が欲しくなってきます。海苔の佃煮か梅干しでも可。


古代ローマ風ビーフステーキ
 古代ギリシャの素材を楽しむシンプルな味付けから、魚醤やスパイスを使った複雑な味付けになったのが古代ローマ料理だそう。
 こちらもスパイスが効いていてすごく美味しいです。
 リゾットとほぼ同時に出てきたので、いい組み合わせに感じました。


ハニーチーズ
 最後はデザート。牛乳とレモンでの手作りカッテージチーズとのこと。
 分離した際の液体(乳清?)でのドリンクもありましたがそちらはありつけず。


スパイス入り白ワインとポスカ
 ドリンクもいろいろありました。
 乾杯はブドウ水。ブドウにつけた雨水は健康にいいとされたそう。
 ムルスムという、ワインとハチミツを混ぜた食前酒もありました。今回は赤。
 スパイス入り白ワインはホットでした。サフランが入っているせいか色鮮やか。
 ポスカは兵士たちが持ち歩く際、腐敗防止で水にお酢をやハーブ入れたとのこと。

 平たい顔族の宴会は当時のように寝っころがってではありませんでしたが、美味しい食事会でした。

音食紀行
HP/Twitter/イベントページ12
【音食紀行】古代ローマ料理会まとめ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奈良に行ってきました | トップ | 古代ローマ料理会・その他編 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世界を食べる」カテゴリの最新記事