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3月9日朝起きると一面の雪化粧でした。
先日まで暖かく、ロイヤルモータースのお客様も気の早い方は「スッタドレスタイヤからノーマルタイヤに履き替えたい。」と数人のご来店がありました。
スタッフは「3月、4月は雪が降ることがありますよ。」とアドバイスしたのですが「大丈夫やろう。」と何名かの方が履き替えました。
そして今日の雪です。
本当に天気だけは、なにが起こるか判りませんね
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裏六甲(この言葉は使いたくないが説明の都合上)の方は雪国で六甲トンネルを抜けると山にも全く雪がありませんでした。
川端康成の小説「雪国」の逆バージョンでした。
そういえばハイおじさんが学生時代(20歳)前橋の父の実家から越後中里へスキーに行く為、汽車に乗ると谷川岳の近くの駅でトンネルを出た所で雪崩が発生したそうで手前の駅で3時間ほど作業待ちがありました。
汽車には2~3人しか乗っていません。
すると若い女性が「一人で寂しいので前の座席に座ってもかまいませんか?」と来られたので「僕も退屈しているのでどうぞ。」と言い内心嬉しかった事を鮮明に覚えています。
彼女は日大の付属高校の学生で古里帰るところでした。
いろいろ話をした記憶はありましたがハキハキとした笑顔のかわいい子でした。
窓の外を見ると、夕方でどんより曇っていて谷川岳の一の倉沢の青白い急斜面が眼前にそびえ立っています。
そして車内の明かりに照らされた彼女の顔が車外のガラスの向こうに映っています。
トンネルを抜けると「雪国」でした。
川端康はこのトンネル(清水トンネル)の事を書いているのですが、彼女が学生か芸子の違いで全く同じような体験をしました。
関西にいると「雪国」の感覚が分からないと思います。
駅に降りると宿のおじさんの後をついて歩いていると振り向いて「足元に気を付けて下さい。雪で固めた50センチの道を踏み外すと一階に落ちますよ!」
斜め下を見ると一階の窓明かりが見えています。 なんと二階の所まで雪が積もりそんな高い所を歩いていました。
駅の方を見ると駅の明かりで雪の上に浮いているように見え映画のワンシーンを見ているようで感激したことを思い出しました。
谷川岳の方にも雪はありましたが多さは比べ物になりません。
本当に町全体が雪に埋もれています。