GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「女と男のいい関係とは?」2

2008年10月23日 | Weblog
何を基準に自分のパートナーを選ぶのがいいのか?

例えば「相手が可愛くないとダメ」という思いの男性が、
そんな女性と結婚したとする。

ところが、いざ家庭に入ってみると掃除や料理がまるでダメだった。
そして自分の周囲に、見た目は10人並だがとても家庭的な女性がいて、
彼女といると居心地が良いことに気がついた。

こんな場合は、可愛いことが優先で相手を選んだが、
実は家庭的な女性を求めていたことに気づかなかったということです。

ある女性はひどく貧しい生活をしてきたため、
自分のパートナーは絶対に裕福な生活を維持できる相手を選びたいと思っていた。
そして金持ちの男性といっしょになった。

ところが男性に金の他に時間ができてくると女遊びが始まった。
こんなとき、本当に裕福な生活が優先(本音)している場合は、
なんとか我慢できるのではないだろうか?

しかし、我慢できず離婚し、
貧しいが家庭的で自分を最優先に想ってくれる男性と出会い再婚した。
こんな場合は「自分を最優先に想ってくれる暖かい家庭を築ける人」を
初めから選ぶべきだったのかもしれません。

また、金持ちの生活を経験して物質的欲望が満たされてしまうと、
初めて想われる暖かい生活の幸せを知ることもあります。
幼さのため最初から相手を選ぶ基準が違っていたということです。

日記に何度も書いてきましたが、
「自分の本音を探すことが人生の旅だ」と私は思っています。

その大切な道行きのパートナーを選ぶとき、
わずか30年足らずの時間(結婚までの期間)で
自分の本音に人はたどりつけるのでしょうか?
私の場合から考えると大変難しいように思うのです。
だからパートナー選びは<大きな賭け>というしかありません。

そして、運命共同体となった二人のそれぞれが持っている運にも
大きく左右されるに違いありません。

ただ云えることは、人生最大の決断(半世紀を生きてきて私はそう思っている)
するのですから少なくともその時点での自分の本音だけは
しっかりと自覚しておく必要があるように思うのです。

たとえその後、上記のような過ちに気づいたとしても、
きっと誰のせいにするわけでもなく受け入れられるような気がするのです。
その受け入れる気持ちこそが、
相対的人物感の構築やその後の将来に対して大きな糧となり役割を果たすでしょう。

私が就職活動する時点の条件は2点でした。
1)将来伸びる業界・産業の伸びる可能性のある会社。
2)上場できる会社。

私が就職した1977年から31年が過ぎました。
12年間勤めましたが、その間一度も辞めたいと思ったことはありませんでした。それは自分の最初の条件2点を確かめたかったからです。上場前に辞める同期の連中がいかに多かったか。120名入社した同期が12年後5,6名になっていたことからいかに肉体的にも精神的にもきつかったことがわかりますが、その時点の思いが強ければ乗り切れるのです。
今、外食産業という業界は1977年の市場規模9兆円から約3倍に伸ばし、
在籍する間に就職したD社も上場も果たしました。

 ただ、私のような想いが強ければ、十分体験しその結果を見届けると(ファミリーレストランの限界が見えた)次の段階に進みたくなるのもいたしかたありません。つまり当初の目標をクリアーし、新たな目標を求め始めたのです。そして子供の小学校入学という転機も私の転職を奨励しているかのように思えました。今のままでは異動のため引っ越しを伴い、転校を余儀なくさせるからでした。

 故郷大阪に帰り(自宅で両親の自営業を手伝う)、1年半後創立100年というような電鉄会社から声がかかり、今までD社で得た最先端の飲食店経営の知識と経験が活かせる職場への復帰が決まりました。1990年、関西の企業ではまだバブル経済が最高潮を維持しており、そういった時期が復職の大きな追い風になったと今では感じています。

「女と男のいい関係とは?」から私の就職・転職の話に移行しましたが、
次回は、いよいよ実際の私のパートナー選びについて、
赤裸々なお話をいたします。ご期待下さいませ。

「女と男のいい関係とは?」1

2008年10月23日 | Weblog
 私の大学時代、「エマニエル夫人」というフランス映画が大ヒットしました。ストーリーは、外交官の夫が妻の貞淑なエマニエルを、もっと奔放で官能的女性に仕立て上げようとするお話です。夫の指示でレズの女性や多くの男性が、エマニエルを翻弄していくうちに、官能的資質が開花していくのですが、若いハンサムな男性に心まで奪われていくのではと、夫はだんだんと嫉妬するようになってしまい、とうとう別れてしまいます。エマニエルは自分勝手の夫の束縛から解き放たれ、自立した女性に成長していったというエンディングでした。テーマ音楽と共に大ヒットし、その後も数多くの続編が作られました。

 パートナーの身体と心の成長を喜ぶ気持ち、人間的に成長したパートナーが心から自分を選んで欲しい、そんなパートナーと生活を共にしたい、それでこそ、心と身体がつながり合った平等で自由な関係と云えるのではないか。あの頃、映画を見終わってこんなふうな想いが頭を駆け巡りました。そして嫉妬という感情が酷く下等なものに感じました。

 同じようなストーリーに映画「マイ・フェア・レディ」があります。酷い訛のある花売り娘を言語学者が、英国上流階級の言葉遣いができるように仕立て上げられるかという賭けをする物語でした。オードリー・ヘップバーンが汚れ役から変身していく様子が、見事な映像と音楽がマッチして大ヒットしたミュージカル映画でした。

 もう一つ、似たストーリーを知っています。渡辺淳一の文芸物で映画化もされた『化身』です。文芸評論家でもある大学教授は、若い銀座のホステスと関係をもち、やがて彼女を自分好みの女に変身させることに夢中になっていきます。しかし、やがてしっぺ返しをうける、男の身勝手でどこか切ない物語でした。

 この三つのストーリーの共通するのが自立していく女性が男性以上に強くなっていく点です。当初は圧倒的に男性優位でいるのですが、だんだんとそのバランスが変わっていきます。女性が男性を愛するとき、「頼る」気持ちと「愛情」の境目が極めて曖昧に思えてなりません。これはいい意味で私は感じています。しかし、その頼りがいや尊敬心が薄れていくにつれて、女性の愛情も薄れていくように感じるのが残念でなりません。

 客観的に考えてみて下さい。男性は以前と変わらないのに女性の方だけが急速に成長して男性をいつの間にか見下して?しまうのです。この<急速の成長>に課題があるようです。上記の3人の男性が自分の成長を無視しているのはいかがなものかと思いますが。

 相手の人格度を見誤ったのは自分にも関わらず、相手への愛情を失っていくのは、どこかおかしくありませんか? 軽薄さと幼さは紙一重です。その差は人に対する姿勢だと感じています。軽薄さは人への尊敬心がなく安易に考え人をバカにする傾向がありますが、幼さは敬語の使い方を知らない、尊敬心を知らないことが原因です。尊敬や信頼の意味することを理解できれば幼さは解消できるのです。

 昔、森進一と大原礼子のビッグカップルが破局したとき、森が「男が家に二人いるようだった」というコメントを残しましたが、同じ意味のことを云っているのではないでしょうか。

 とにかく男女のいい関係作りにはかなりの時間が必要な気がしています。そして二人のどちらかが仕事や子育てで追いまくられているようでは大変難しいような気がします。

いい関係作りのための良くない条件を整理してみました。
1)お互いの日頃の苦労が明確に伝え合えないという点。(子育ての苦労や仕事上の悩み)

2)どちらかの稼ぎが大きすぎたり、一方的だと、どうしても相手に無意識に隷属的姿勢や恩着せがましい態度になってしまう点。

3)肉体的欲望のバランスが男性の方に傾きがちな点。(反対の場合も少なくない?)

4)二人を取り囲む環境の不平等な点。(義理の姑・舅等の関係)

この4点が多くの不和を発生させているように思います。
時間がかかると云ったのは、この4点が消滅するための時間の経過です。

私の大好きな冒険作家A・J・クィネルがある小説の中でこんなことを書いていました。
「最も親密な関係とは、同じベットに寝ていても何もしない関係」
これはセックスを卒業し、なんの不安も欲望もない関係のことを意味します。(これは3の解消を意味します)

1)が解消されるには、子育てを終了しまったく心配がなくなった状況を意味します。(子供達が所帯を持って自立する)

2)が解消されるには、稼がなくてならない環境から脱皮する、もしくは年金受給生活に入って初めて得られる環境を意味します。

4)が解消されるには、二人の親が他界した状況を意味します。

 これらのために時間がかかるのです。つまり老夫婦になって初めてその外部環境が整うのです。このとき初めて、「心と体がつながり合った平等で自由な関係」となりうるのです。

 つまり、それだけ若い二人がいい関係を維持するには難問がいっぱいありますよ、お互いの思いやりや創意工夫、なにより時間が必要ですよ、と云いたいのです。

「女と男のいい関係とは?」

 女性は常に賢くなければならないようです。男性に頼っていると思わせている妻は、その反対以上に夫婦関係はうまくいき、周囲からの信頼も得られるようです。だからこそ女性は男性以上に賢さを要求されるように思うのです。(これはあくまで私の女性に対する願望ですが…)


 大学生の頃「心と体がつながり合った平等で自由な関係」こそ、そんな関係だと思っていましたが、四半世紀以上、連れ添いと人生を共にしてきましたが、どうだったのでしょうかね。

私の連れ添いにこんな質問をしたことはないですが……。
(返ってくる答えが怖いから?)