そもそもこのブログは大学時代の友人に奨められて立ち上げました。一人息子に父のスタンスを伝えることを目的に始めましたが、家長になる可能性の高い男性に伝いたいと思っている内容が多いようです。だから若い女性や母親向きではないかもしれませんが、女性の家長が数多くなってきていることも現実です。
人は元来弱い生き物です。だからこそ火や道具、そして頭を使って、他の生物を押しのけてこれまで生き残ってきました。私の息子も同様の傾向にあるのですが、最近男性の草食化(?)が騒がれています。精子の生殖能力が過去と比較して落ちてきていると報告も聞きました。生きる残ることに必死になっている国民ほど生殖能力が高くなるのは自明の理かもしれません。
前回のおにぎりの話ですが、以前銀座のNo.1ママのインタビュー記事から抜粋しました。無人島に流れ着いた親子3人に、おにぎりが一つ、どんな分け方をしますか?「最近の店に来られる男性の多くが3等分する、もしくは妻と子に分けると答えます。家族を守るのは家長の責任。その責任において、最もエネルギーを蓄えて無人島を探索して家族を守る手だてを考える、それくらいの気概を持って欲しいと思います。しかし、そんな男性がほとんどいなくなりました。」30年も前の話ですが、このインタビュー記事を読んで忘れられなくなりました。
学生だった私は、私なら「自分は食べないで子と妻に分ける」と思ったからです。平等に分けるのは不満が生まれないでしょうが、それでは家長としての責任を回避していないだろうか? 何としても生き残る自信がなければとにかく多くの人はそうするでしょう。そして周囲の非難を逃れること考えるでしょう。自分の死は家族の死を意味する、そんな気概です。周囲の非難や嘲りに打ち勝つような気概を持ちたいと今もなお強く思っています。銀座のママは店の長として運営責任を担っていて、家長の立場で生きて来たからの気概ある言葉として、今では洞察できるようになりました。
映画「風と共に去りぬ」のスカーレットが、父が死んでからどのような生き方を選んだのか? 彼女は自己本位で自分勝手な性分でしたが、彼女なりに家長としての役目を果たして行ったような気がします。だからこそレッド・バトラーとの愛を捨てたのかもしれません。その勇気とパワーが戦争で弱気になって沈んでいた世界中の人々の心を掴んだように思います。
映画「ポセイドンアドベンチャー」で非難の中、みんなを必死に導いて行った神父も同じです。周囲からは独断と偏見に満ちた、何の根拠もない導きに見えたでしょう。しかし彼なりの信念を持ってサバイバル精神を発揮したのです。結果、数人の人を死なせてしまいました。そして助かったのは運が良かっただけだと他人は云うかもしれません。彼はその責任を負って自ら死を選びました。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の盲目になったアルフレードがトト(サルバトーレ)にエレナな来なかったとウソをつきました。何故? ここにもアルフレードなりの信念がありました。今二人が再会して駆け落ちして一緒になっても、生活が逼迫して私のようなつまらない生活を送るだけだ。こんな田舎に二度と帰らず、自分の夢を追いなさい。それは夢はエレナではない! こんな思いでウソついたのでしょう。彼なりの信念だったのです。サルバトーレはその後映画界で成功しますが、実生活では初恋のエレナを忘れずにいました。アルフレードの信念がサルバトーレを大成させましたが、幸せにしたかどうかははなはだ疑問です。しかし、ラストシーンが私を思いを救ってくれました。アルフレードが編集した遺品(キスシーンの連続)は、映画に情熱つぎ込んできた二人の想いを甦らせ、「いつまでも初恋の感傷に耽っていてはいけない、明日を生きろ! もっと良い映画を作りなさい! そしてもっと多くの人を感動させなさい!」とアルフレードからの励ましの伝言のように思えました。試写室のスクリーンを眺めるサルバトーレが、流れ落ちる涙を拭いもせずに、画面に見入っていた輝く瞳にそのように感じさせるものがありました。
20年前の私は、おにぎり一つを一人で食べる勇気と気概を持っていたように思いますが、今では息子も大きくなりそんなに張りつめた気持ちはありません。スカーレットや神父やアルフレードのような強い信念をもって生きているか?というと現実的には今も甚だ疑問です。だたそのような生き方をしたいと強く思っているのは確かです。勇気や信念は最初から備わってはいないと学びました。家族を守るために、ここ一番で発揮できる勇気と信念を持ちたいと願っています。
見方を変えれば現代の日本はまさにアスファルトジャングルや砂漠の石の城壁かもしれません。そんな危険を含んだ孤独の中で、生き延びる術を身に付けなくてはなりません。そして日本はフランスやイギリス、オランダや他のヨーロッパ先進国と比較して女性一人が子供を育てて行くにはとても困難な国です。少子化が進む要因となっているこの現状も、今後の重要な優先課題です。しかし、今、幼い子を育てるシングルマザーにとって、今そこにある危機といえます。このうような現状をしっかりと把握しながら生き延びる術を身に付けて行って欲しいと願っています。
映画「カラーパープル」はアリス・ウォーカーのピュリツアー賞受賞の原作を基に撮ったスピルバーグ監督の重厚な人間ドラマです。一組の黒人姉妹を主人公に、彼女たちに降りかかる様々な人生の障害を通し、二人の絆や愛情を40年に渡って追ってゆく物語です。今でもスピルバーグ監督の最高傑作だと私は思っています。黒人の二人の姉妹も若い頃は弱い弱い人間でした。しかし信じられないような苦難を乗り越えて自立していく姿は崇高すら感じます。女性も男性も必見の映画です。
人は元来弱い生き物です。だからこそ火や道具、そして頭を使って、他の生物を押しのけてこれまで生き残ってきました。私の息子も同様の傾向にあるのですが、最近男性の草食化(?)が騒がれています。精子の生殖能力が過去と比較して落ちてきていると報告も聞きました。生きる残ることに必死になっている国民ほど生殖能力が高くなるのは自明の理かもしれません。
前回のおにぎりの話ですが、以前銀座のNo.1ママのインタビュー記事から抜粋しました。無人島に流れ着いた親子3人に、おにぎりが一つ、どんな分け方をしますか?「最近の店に来られる男性の多くが3等分する、もしくは妻と子に分けると答えます。家族を守るのは家長の責任。その責任において、最もエネルギーを蓄えて無人島を探索して家族を守る手だてを考える、それくらいの気概を持って欲しいと思います。しかし、そんな男性がほとんどいなくなりました。」30年も前の話ですが、このインタビュー記事を読んで忘れられなくなりました。
学生だった私は、私なら「自分は食べないで子と妻に分ける」と思ったからです。平等に分けるのは不満が生まれないでしょうが、それでは家長としての責任を回避していないだろうか? 何としても生き残る自信がなければとにかく多くの人はそうするでしょう。そして周囲の非難を逃れること考えるでしょう。自分の死は家族の死を意味する、そんな気概です。周囲の非難や嘲りに打ち勝つような気概を持ちたいと今もなお強く思っています。銀座のママは店の長として運営責任を担っていて、家長の立場で生きて来たからの気概ある言葉として、今では洞察できるようになりました。
映画「風と共に去りぬ」のスカーレットが、父が死んでからどのような生き方を選んだのか? 彼女は自己本位で自分勝手な性分でしたが、彼女なりに家長としての役目を果たして行ったような気がします。だからこそレッド・バトラーとの愛を捨てたのかもしれません。その勇気とパワーが戦争で弱気になって沈んでいた世界中の人々の心を掴んだように思います。
映画「ポセイドンアドベンチャー」で非難の中、みんなを必死に導いて行った神父も同じです。周囲からは独断と偏見に満ちた、何の根拠もない導きに見えたでしょう。しかし彼なりの信念を持ってサバイバル精神を発揮したのです。結果、数人の人を死なせてしまいました。そして助かったのは運が良かっただけだと他人は云うかもしれません。彼はその責任を負って自ら死を選びました。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の盲目になったアルフレードがトト(サルバトーレ)にエレナな来なかったとウソをつきました。何故? ここにもアルフレードなりの信念がありました。今二人が再会して駆け落ちして一緒になっても、生活が逼迫して私のようなつまらない生活を送るだけだ。こんな田舎に二度と帰らず、自分の夢を追いなさい。それは夢はエレナではない! こんな思いでウソついたのでしょう。彼なりの信念だったのです。サルバトーレはその後映画界で成功しますが、実生活では初恋のエレナを忘れずにいました。アルフレードの信念がサルバトーレを大成させましたが、幸せにしたかどうかははなはだ疑問です。しかし、ラストシーンが私を思いを救ってくれました。アルフレードが編集した遺品(キスシーンの連続)は、映画に情熱つぎ込んできた二人の想いを甦らせ、「いつまでも初恋の感傷に耽っていてはいけない、明日を生きろ! もっと良い映画を作りなさい! そしてもっと多くの人を感動させなさい!」とアルフレードからの励ましの伝言のように思えました。試写室のスクリーンを眺めるサルバトーレが、流れ落ちる涙を拭いもせずに、画面に見入っていた輝く瞳にそのように感じさせるものがありました。
20年前の私は、おにぎり一つを一人で食べる勇気と気概を持っていたように思いますが、今では息子も大きくなりそんなに張りつめた気持ちはありません。スカーレットや神父やアルフレードのような強い信念をもって生きているか?というと現実的には今も甚だ疑問です。だたそのような生き方をしたいと強く思っているのは確かです。勇気や信念は最初から備わってはいないと学びました。家族を守るために、ここ一番で発揮できる勇気と信念を持ちたいと願っています。
見方を変えれば現代の日本はまさにアスファルトジャングルや砂漠の石の城壁かもしれません。そんな危険を含んだ孤独の中で、生き延びる術を身に付けなくてはなりません。そして日本はフランスやイギリス、オランダや他のヨーロッパ先進国と比較して女性一人が子供を育てて行くにはとても困難な国です。少子化が進む要因となっているこの現状も、今後の重要な優先課題です。しかし、今、幼い子を育てるシングルマザーにとって、今そこにある危機といえます。このうような現状をしっかりと把握しながら生き延びる術を身に付けて行って欲しいと願っています。
映画「カラーパープル」はアリス・ウォーカーのピュリツアー賞受賞の原作を基に撮ったスピルバーグ監督の重厚な人間ドラマです。一組の黒人姉妹を主人公に、彼女たちに降りかかる様々な人生の障害を通し、二人の絆や愛情を40年に渡って追ってゆく物語です。今でもスピルバーグ監督の最高傑作だと私は思っています。黒人の二人の姉妹も若い頃は弱い弱い人間でした。しかし信じられないような苦難を乗り越えて自立していく姿は崇高すら感じます。女性も男性も必見の映画です。