金魚日和

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FLOVERS

2013年03月27日 | カメラ・撮影

【シデコブシ】
Nikon D90 +AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  

自他ともに認める『運だけで生きて来た男』、である。

これまでにした努力らしい努力と言えば、『努力らしい努力をしない事』位なので、
現在のほほん♪っと暮らしていられるのは『全てにおいて運のおかげである』と断言出来る。

よく「人生はプラス・マイナス・ゼロ/良いことと悪いことは同じ数だけある」的なことを耳にするのだが、
これまで強運だけに支えられてきた自分の晩年はどうなってしまうのだろう。
ある日を境に急降下/転げ落ちた先がハリウッド・スター☆とかだったら!?、と思うと不安で眠れない。
それほど迄に、運頼みマイ・ライフなわけだ。


1ヶ月程前、またしても予期せぬ強運が舞い込んで来た。
自分が発した戯れ言が発端となり、奇特な方数名が手を組んで『自分の個展を開催してくださる』というのである。
当初はコトの重大さに気がつかず、「わ~いわ~い♪」と小学3年生的歓喜の舞を踊っているだけだったのだが、
話を聞けば聞くほど(CBCラジオ/月~金曜日/9:00~11:40)コトの重大さに気付かされるのであった。


俗に言う『個展』や『展示』には、
・『出展者がお金を払い、一定期間スペースを借りて開催する場合』と
・『展示者側が展示を企画し、出展者に無償でスペースを提供する場合』の2種類がある。

乱暴な言い方をすれば、前者はお金さえ払えば誰でも開催することが出来る。
樹が茂り、やがては枯れ、
地層に閉じ込められた組織が鉱物化して化石になる年月に相当する昔に行ったmy first 個展(油彩画)もコレに該当する。

が、後者は、ギャラリーのカラーやオーナーの思想などが反映される為、おいそれとは開催させてもらえない。
何よりもある程度の経験と実績が無ければ、フルイにかける選択肢にすら含まれ無いのが当然の帰結だ。


それがアンタ。
頭を叩けば「ぽよよ~ん♪」と音がしそうな自分にその僥倖が舞い込んできた。

発表の実績はおろか、作品らしい作品が1点も無い状況であるにも関わらず、だ。
自分にとっては『ラッキー』を通り越して『嫌がらせ』と紙一重な蛮行であり(ぉい)、
企画に携わった方ズにとっては、『ウルトラ清水ダイビング』な決断だったであろう。
・・・感謝し良い作品を展示すること以外に、恩返しする術がございません。。。


奇特な方トリオの面々は、
・個展開催会場のオーナーであり、モダンアートのコレクターでもある【谷垣内さん】、
・名古屋でギャラリーを構え、数多くの作家を抱えている展示責任者の【園部さん】、
・その二人に無理矢理話しを飲み込ませた、作家でありパイン兄弟の片割れでもある【ナカムラミオさん】、のお三方。
天井裏から全てを操っているのが【すずきせいやさん】だ、という噂もあるのだが、真相はわからず。

谷垣内さんに関しては、以前、氏が営む天ぷら屋の記事を書いた。
【谷垣内】の読み方がワカラナイ人は、その時の記事をお読み下さい。


昨日、個展会場となる『月の庭』に行って来た。
ランチも食べつつ、奇特トリオに『作品が1点も無い男が事前プレゼンをする為』に、
展示のコンセプト/それに伴う作品の方向性:それらのベースとなる【『FLOVERS』と題したプリントのファイル】と、
【実際の作品(制作途中)】を携えて。

デカいクチは叩くが根っからのビビりである自分は、
この日のプレゼンのプレ・プレゼンを慣行すべく、日曜日に園部さんの元を訪れた。
ブログにアップした画像をまとめたファイルに目を通していただき、
多少なりとも『ウルトラ清水ダイビング』の落下距離を短くしていただこうという算段である。
ってゆーか、そんな最低限の資料すらお見せしてなかったんだなぁ、とあらためて驚きながら、なんとか良いお返事をいただく。

それでもビビりである自分の緊張は緩まない。
集合時間の少し前に到着したナカムラミオさんを捕まえ、【FLOVERS】と【実際の作品(制作途中)】を見ていただいた。
作品の評価云々より、やろうとしていることを否定されなかっただけで、安堵する。

残るは谷垣内さんただ一人。
でもたぶん、この方が「NO」と言えば、全ては終わる。


・・・いやぁ、緊張したっ。
接客中でなかなかプレゼン資料を見ていただけない。
「機嫌悪いのか?」「やっぱ写真は対象外か?」「ご飯はお替わりしても良いのか?」等々、次々に湧いて来る疑問、不安。
あまりの緊張から、食べ終えた『Cランチ』を前に、『Aランチ』を追加注文してしまいそうだった。


結果。どうやら気に入っていただけたようである。
楽しそうに【FLOVERS】のページをめくる谷垣内さんを見て、
個展を無事終了したかのような満足感を得られた。 ←アカンやん(・_・)


そんなわけで、
8月下旬から11月下旬の3ヶ月間、『月の庭』さんで個展を開催させていただけることになりました。
写真でありながら、絵筆により加筆した『1点もの』の作品が並ぶ予定のこの個展、
『強運だけによる世界制覇』の第一歩になることは言うまでも無い。

・・・参ったなぁ、、、作家生活をおくりつつハリウッド・スター☆も兼業し、家ではお皿洗係もする。
サインのオネダリと、食べ終わった食器の後片付けはお早めに◎


結論:天ぷら美味しいので、是非