美味すぎて笑う・完

お造りカーニバル／Nikon D90 ＋ AF-S DX Nikkor 35mm F1.8G

【つづき】

智恵子の言葉を借りるまでも無く“東京には空が無い”ように、岐阜には『海』が無い。

『スナック・海』とか『山小屋・海』、
『一級河川・海』とかならあると思うけど、今は語るべき時では無いと思う。

内陸県たるこの地で“美味い魚～とくに生魚”を食べることはほぼ不可能に近い。
勿論、『my油田』の1つも持っているような人なら金に糸目をつけずに買い漁る事も可能なのかもしれないが、
『myおでん』すら買えない庶民が払える金額で買えるお魚はイマイチなものばかりだ。

それなりのお金を払ってそれなりのお店に食べに行ったとしても、
「うーまーいーぞぉぉぉぉっ！」とミスター味っ子化してしまうようなお店にはなかなか出会えない。

“魚を切って皿に盛っただけの料理”である『お刺身／お造り』を美味しいと思える機会など滅多に無く、
包丁を入れる技術云々以前に“魚を選ぶ目：その目に耐えうる魚が流通していない”のだと勝手に思い込んでいた。

そしたらアンタっ（誰？）、
ありましたがな、こんなところに。

“魚を切って皿に盛っただけの料理”があんなに美味しいモノだったなんて。。共学。そして青春。
しかもスリーセプテンバーズは“鶴のお皿（長寿の願いを込めて）”にウニをプラスした豪華仕様。
「小学５年生（my娘）にこんな美味いもの食わせていいんでしょうか」と本気で思った。

・・・油田持ってる父の許に生まれたかったなぁ、、、（遠い目）

そうこうするうちに宴もお開きに。
この日、本来は祝ってもらう立場であった筈のmy兄が自ら支払いを済ませ（ご馳走さまでした♪）、
皆満足そうに店を後にした。　　【終わり】