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先日手に下フランシスコ会の聖書、このままの表紙を生かしてコーティングカバーにするか、布カバーを作るか迷っていた。今までもっている新旧約聖書はみな布カバーがついている。最初のバルバロ訳聖書は紺地に花模様の民芸調の頂き物のカバー、新共同約聖書は小学校5年生の時に初めて作ったろうけつ染めの茶色の布カバー。
布で作る気になったのは、以前友人から頂いてテーブルセンターや調理した献立の写真を取るときに添えていた帯生地を見ていたときだった。これでつくろうかな、それとも他の生地があるかまた友人に聞いてみようかなと思った。
友人に尋ねたら、「帯地は糸が横に渡っているので向かないかもね。お坊さんの袈裟衣が少しあるけれどそれだったら少しあるので持っていってあげる」といわれた。
昨日あうチャンスがあって受け取り、今日は製作。直線縫いだし、それほどのものではないのだけれど、昨日の晩、寸法の型紙(カバーをそのまま使おうと思ったけれど一応同型のカレンダーを使用。早速布を裁って、端縫いだけしておいた。興奮しているせいか、昨日の晩は寝付けず、今朝は早くから起きてしまった。どうもこのフランシスコ会聖書のことになると気持ちが昂ぶる。
今朝から、寸暇を惜しんで~というほどでもないのだけれど、かなり気持ちを入れて一つ一つ丁寧に作った。みな正絹なので手になじむ。
まず金茶色というのだろうか、今回の中では一番気になる生地だった。紋を表紙と背表紙にかけて配置して聖書にあわせていく。ぴったり合わせるとアイロンなしで本に吸い付くように馴染む。作っている時は自分のものにするつもりで作っている、どれも。
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紫に紋のある生地であるが、生地が横糸でないと足りないので紋が少し出るように配置して縫い上げた。あと二枚は金茶色のものと同様の配置にした。紫三枚。これも聖書にあわせながら作り上げていく。絹の魅力の虜になりそう。
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横縞の生地。ハイカラな感じがいい。
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最後に、以前頂いた帯地に挑戦。始めにに裏に渡る横糸がバラバラにならないように接着剤を少し塗ってともておいた。厚みがあるので苦戦したが、最後に作っただけあって縫い直し無しで仕上げることができた。(他のものはぴったりさせたいので一つ仕上げるのに、ほんの5cmの線なのだが1m、2㎜と位置を何度か縫い直しながら作り上げた。私としては型紙もとりきちっと測りながら作っているのだが、生地が生きているようにピタッとするには直しが必要だった) 結局、金茶色のものはSさんのところへ嫁に出し、この黄緑色の帯地で作ったものを手元に置くことにした。生地が「私」を選んで~~といっているような気がした。トップにアップしたものがこれ。