<インフルエンザ情報>2017年に入り患者数は増加。中旬以降は更に急増し流行が本格化するか
図. 各シーズンのインフルエンザ推定患者数 週別推移(2017年は第1週まで)監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
2017年に入りインフルエンザの推定受診者数は増加が見られました。学校の冬季休暇が終了する1月中旬以降は更に急増し、流行は本格化していくものと予想されます。今後ともインフルエンザの患者発生の推移には注意が必要です。
年齢群別では10〜14歳(3.72%)、5〜9歳(3.52%)、15〜19歳(2.72%)、0〜4歳(2.36%)、20〜29歳(1.75%)、30〜39歳(1.45%)、40〜49歳(1.27%)、50〜59歳(1.10%)の順となっています。
冬休みの影響によって第1週は5〜14歳の年齢群の割合が低下していますが、学校等の再開によって今後は急増していくものと思われます。
流行のようす
薬局サーベイランスによると、2017年第1週(1月2日〜8日)の全国のインフルエンザ推定受診患者数は425,809人であり、前週の推定値(331,971人)よりも増加しました。第2週の月曜日(1月9日)の推定受診者数は休日の影響もあって32,709人と少ないですが、全国の大半の学校で冬休みが終わる1月10日以降は患者数が急増し、流行は本格化していくものと予想されます。都道府県別情報
人口1万人当たりの1週間の推定受診者数は、福井県、北海道、徳島県、秋田県、広島県、栃木県、岐阜県、大分県、静岡県、東京都、三重県、富山県、岡山県の順となっています。年齢別情報
今シーズン累積の推定患者数は1,755,373人で、日本の人口推計値(2016年11月1日現在、1億2695万人)で換算すると、累積の罹患率は1.38%となります。年齢群別では10〜14歳(3.72%)、5〜9歳(3.52%)、15〜19歳(2.72%)、0〜4歳(2.36%)、20〜29歳(1.75%)、30〜39歳(1.45%)、40〜49歳(1.27%)、50〜59歳(1.10%)の順となっています。
冬休みの影響によって第1週は5〜14歳の年齢群の割合が低下していますが、学校等の再開によって今後は急増していくものと思われます。