小観音は、大観音とともに練行衆(こもりの僧)も目にすることのない秘仏だ。8日午前1時前、4人の練行衆がたいまつの炎に先導され、小観音の厨子(ずし)を輿(こし)に乗せて堂内の回廊をゆっくりと回った。途中、祈りの先導役の上司永照さんがほら貝を吹き、祈りを捧げた。その後、再び回廊を進み、堂の中心部「内陣」の須弥壇(しゅみだん)に安置された。