「太陽の塔」内部を公開
奈良)ケーキショーで最高位の賞 大和高田の河本さん
2018年3月20日
大和高田市にケーキ作りの「名人」がいる。昨年10月に東京であった「ジャパン・ケーキショー東京」(日本洋菓子協会連合会など主催)の小型工芸菓子部門で最高位の連合会会長賞を受賞した河本満夫さん(47)。洋菓子作りの原点は母親の手作りケーキだ。
JR高田駅の近くにある洋菓子店「エンジェ」。陳列ケースにイチゴのショートケーキ、チーズケーキなどが並び、横の棚には受賞作が飾られている。
河本さんはこの店のシェフパティシエ。ジャパン・ケーキショーにはこれまで何度も挑戦してきた。昨年の連合会会長賞受賞は、一昨年の小型工芸菓子部門4位を超える好成績だった。「一つの目標だったので達成できてうれしかった」
受賞作は、自ら「美女と野獣」というテーマを設定し、1カ月半、時間にして約150時間かけて完成させた。高さ40センチ。野獣の角の前で踊る美女と、シャンデリアや歯車を表現した。
凝ったのはシャンデリアにつるされたクリスタルを表現した部分だ。砂糖にゼラチンなどを混ぜ、細かい部分の形を作り、つなぎ合わせた。ゼラチンを薄くのばし、透明に近づけると同時に、立体的になるように工夫した。審査では「今にも動き出しそうな躍動感があった」と高評価を得た。
堺市生まれで、橿原市で育った。NHKの教育番組でおもちゃなどを作る出演者に興味を持ち、高校時代は美術科で学んだ。美術大学への進学を目指したが、かなわず、興味があった菓子作りを学ぶため辻製菓専門学校(大阪市)に入った。
両親は共働きで一つ年下の妹がいる。小中学生の時は、学校から帰宅すると家族の分も含めて夕飯を作った。レシピを見ながら、おいしくないと感じれば調味料を調整した。この時の経験が菓子作りに役立ったと思っている。1年後に卒業し、エンジェで働き始めた。
洋菓子を作っていると幼い頃、母親が作ったホールケーキを思い出すことがある。イチゴをのせただけだったが、「とにかくおいしかった。家でもケーキを食べることができるんだ」と感激し、母親を尊敬した。「今考えるとスポンジ部分も硬かったし、食感もぱさぱさでしたが」と笑い、プロの顔を見せた。
ケーキ職人になり、約30年。前よりもおいしいもの、もっとレベルの高いものを作ることに挑戦し続けた結果、少しずつ技術が向上したと感じている。「飾り付けや配色なども含め、お客さんのフルオーダーのケーキ作りを受けられるようになりたいですね」
最新版】「世界幸福度ランキング2018」が発表される / 第1位はフィンランド、日本はまさかの……
2018年3月14日、国連が『世界幸福度ランキング』を発表した。このランキングは「所得」「健康と寿命」「社会支援」「自由」「信頼」「寛容さ」などの要素を基準にランク付けされたもので、昨年日本は51位であった。
果たして日本の幸福度は上がっているのか? 詳細は以下でご覧いただきたい。
・6回目の発表
国連が156カ国を対象に行った幸福度調査。調査結果は2012年より発表されており、今回で6回目の報告ということになる。あまり知られていないが各国で約1000人に対し調査が行われているというから、それなりに精度の高いランキングと言っていいだろう。
それでは以下で1位から50位までを一気にご紹介する。日本は順位を上げて50位以内に食い込めるのか? 注目だ。
・世界幸福度ランキング2018
第1位: フィンランド
第2位: ノルウェー
第3位: デンマーク
第4位: アイスランド
第5位: スイス
第6位: オランダ
第7位: カナダ
第8位: ニュージーランド
第9位: スウェーデン
第10位: オーストラリア
第11位: イスラエル
第12位: オーストリア
第13位: コスタリカ
第14位: アイルランド
第15位: ドイツ
第16位: ベルギー
第17位: ルクセンブルク
第18位: アメリカ合衆国
第19位: イギリス
第20位: アラブ首長国連邦
第21位: チェコ
第22位: マルタ共和国
第23位: フランス
第24位: メキシコ
第25位: チリ
第26位: 台湾
第27位: パナマ
第28位: ブラジル
第29位: アルゼンチン
第30位: グアテマラ
第31位: ウルグアイ
第32位: カタール
第33位: サウジアラビア
第34位: シンガポール
第35位: マレーシア
第36位: スペイン
第37位: コロンビア
第38位: トリニダード・トバゴ
第39位: スロバキア
第40位: エルサルバドル
第41位: ニカラグア
第42位: ポーランド
第43位: バーレーン
第44位: ウズベキスタン
第45位: クウェート
第46位: タイ
第47位: イタリア
第48位: エクアドル
第49位: ベリーズ
第50位: リトアニア
残念ながら日本は50位以内に入賞ならず、昨年より3つ順位を落とし「54位」であった。ちなみに韓国は57位、ロシアは59位、中国は86位、最下位はアフリカの「ブルンジ共和国」で、ポイント的には1位のフィンランドの半分以下という結果になった。
もちろん幸福の定義は人それぞれだから、今回のランキングで54位だった日本が「本当に世界で54番目に幸せな国」だとは限らない。ただし国連の公式調査報告であることも事実なので、適当な順位というわけでもないのだろう。ランキングはさておき、世界各国のポイントが急上昇することを祈りたい。