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2024年度<敗軍の将、兵を語る>(1)(中国語)

2024年10月02日 00時40分42秒 | ●2024年度<1次合格体験記><敗軍の将、兵を語る>
2024年度<敗軍の将、兵を語る>(1)(中国語)
受験科目(中国語)

●中国語(メルマガ読者、無料動画利用者、無料教材利用者、<傾向と対策シリーズ>の資料と音声ファイル利用者)

【1】受験の動機
2020年度に英語で合格し、2か国語目に挑戦しています。
中国語は2009年に中国語検定3級に合格した程度ですが、その後独学で少しずつ仕事の合間に学習しています。
2023年度に初めて中国語(簡体字)を受験し、51点で敗退しました。
今回は2度目の挑戦です。

【2】第1次筆記試験
中国語(不合格)
<日本地理>(免除)
<日本歴史>(免除)
<一般常識>(免除)
<通訳案内士の実務>(免除)

中国語>(自己採点:53点)(不合格)
全国通訳案内士の試験は内容、配点ともに独特で、文法基礎などを問う部分は1~3点の配点で25点しかないものの、内容読解、翻訳、日本文化の表現などは1問5点で75点もの配点があり、考え方によっては後者の部分が完璧であれば合格点に達するものの、ニュアンスの違いを読み違えたり、ひっかけ問題で失点すると大幅減点となって合格が遠のきます。

これがフェアなテスト方法か否かと問われれば答えはありませんが、2回連続で同じくらいの点数で不合格となり、年に1回しか実施されないこの外国語試験に短期間で有効な対策を考え出すことは難しいと個人的に感じています。

ほかの合格体験記からHSK6級のほうが合格しやすいという情報もあり、昨年の不合格以来そちらに舵を切り、今回の全国通訳案内士試験と並行して受験してきました。
HSK6級は3回の受験で149点→155点→189点とスコアを上げ、2024年7月21日の試験で180点の免除点に到達しました。
(今年度の全国通訳案内士試験の免除資格に間に合わなかったのは残念ですが)

いずれにしても中国語の全国通訳案内士試験に関しては対策が難しく(強いて言えば観光分野にも強い広範な知識を中国語でも積み上げるのみ)、一次試験対策という意味ではHSK6級のほうが有効ではないかと個人的には考えます。一次はとにかく免除狙いです。私も2019年度の日本歴史問題が不当なまでに感じる難問だらけで落とした時、即座にセンター試験日本史Bに舵を切り、
翌年2020年度試験までに免除資格を得た教訓があります。先に書いたようにHSK6級で免除点に達したこともあり、試験要綱に変化がなければ来年度は1次試験は全科目免除で2次口述に進めます。

敗軍の将、兵を語るにふさわしい内容になってしまいましたが、私なりに一矢を。
今回の中国語試験では下記の出題に疑義があります。仮にこれで5点プラスになったとしても合格点に到達するわけではないのですが、ここに記しておきたいと思います。

問題4-2で妻籠宿に関する問題が出ました。

妻籠宿
① 它是全国首批入选的重要传统建筑保护区之一。
② 五街道之一的中山道上的一所客栈小镇。
③ 长野县马笼宿之间的步行道受外国游客的深喜爱,近年以来被称为“武士街道”。
④ 以“木曾路尽在山中”为打头的小说《黎明之前》写的岛崎藤村的出生地在该地区。
⑤ 妻笼宿也是著名的木曾漆器工匠之乡。

私は正解に②を選択しましたが、正解は①とされています。

確かに妻籠宿は昭和51年に全国で最初に「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれた場所です。
しかし、①の選択肢には「群」の文字が抜けているのをはじめ、建造物と建築では意味が違います。

重要伝統的建造物群保存地区
重要传统建筑保护区

漢字to漢字で変換できるはずなのにこの差異は多すぎではないでしょうか。

一方、②の選択肢では、妻籠宿は確かに五街道の中山道上の宿場町です。
なぜこれが正解でないのでしょうか。

③の馬籠宿はすでに岐阜県になっていますからひっかけ選択肢でしょう。
④の島崎藤村は馬籠の生まれですからこれも違います。
⑤の木曽漆器は北部の塩尻市(旧楢川村周辺)が産地の中心ですからこれも違います。

私は長野県出身だけに、この違和感はどうしてもぬぐえないのです。

気になってほかの言語ではどう出題されたのか調べてみました。英語では

4-4 妻籠宿
1. It is one of the post towns of Koshu-kaido Road, one of the Five Highways.
2. The walking course between Magome-juku in Nagano and it is popular for foreign tourists, and in recent years it has been called "Samurai Road."
3. It is the birthplace of Toson Shimazaki, the author of the novel, Before the Dawn, which opens with "The entire Kiso Road is in mountains."
4. Tsumago-juku is also famous for the town of craftsmen of Kiso lacquerwares.
5. It is one of the first districts designated as a Preservation District for Groups of Traditional Buildings.

このようになっており、正解は5番となっています。
順番は違えど、中国語と同様の選択肢が用意されていますが、英語では1の中身は「甲州街道」となっています。
妻籠宿は甲州街道上にはありませんので、英語の試験であればこの選択肢は選びません。
中国語の問題は(繁体字も簡体字も)「中山道」となっているのに不正解というのは疑義あり、です。

ちなみに、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語も全て「甲州街道」となっているのに、中国語だけなぜか「中山道」なのです!

この件は長野県出身の私にも納得いく説明があることを今後期待します。

(下記を利用しました)
●<第1次筆記試験問題>
●<無料動画学習コーナー>(教本A)(教本B)(YouTube)

邦文科目はすべて免除です。

【3】ハローのメルマガ、動画、教材、<傾向と対策シリーズ>などで役に立ったこと
今回は外国語だけの試験でしたが、出題の傾向や解き方の作戦を立てる上で、ハローが公開している第1次筆記試験問題が役立っています。JNTO公開のものは「のり弁」状態で実質役に立ちません。
また過去英語で合格した際、邦文科目、特に一般常識と通訳案内の実務に対してはほぼハローの教材のみで合格しています。
また、合格体験記などにどう攻略すべきかのヒントが「生の声」で書かれており、まさに知識の宝庫です。

【4】第2次試験に向けての<決意表明>
本年度は第1次試験で敗退ですが、来年度はHSK6級免除を生かして、第2次口述から臨みます。
英語での受験で口述試験の流れや雰囲気は知っているものの、まだまだ上達が必要な中国語でもありどのようなトピックが試験に出されるかなど、今年度の2次試験合格体験記などを通じて研究したいと思います。

【5】ハローに対するご意見、ご希望、ご感想
植山先生の孤軍奮闘ぶりに敬服いたしております。
また、最新の試験対策だけでなく過去の出題傾向や、合格体験記、敗軍の将、兵を語るなど、実際の受験者の声が余すことなく公開されることにより、最も実用的なアーカイブとなっています。
これを無料で利用できるのであれば、利用しない手はございません。
今年度2次に進まれる皆様のご健闘をお祈りします。
私は来年まで中国語の会話力を養いつつ準備を進めたいと思います。

以上


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