世界への挑戦２０２３ Honda・伊藤達彦編

「世界への挑戦２０２３」シリーズの５回目は伊藤達彦選手（Honda）。
米プロチーム・バウワーマントラッククラブ（BTC）の合宿に参加するのは今回が初めての伊藤選手。
写真後ろから４番目が伊藤選手。


昨年もこのプログラムに参加した同じHonda所属の青木涼真選手らからある程度その内容は聞いていたそうですが、約2ヶ月に及ぶ長期間、ここアリゾナ州フラッグスタッフで実際に体験する世界トップレベルの選手達とのトレーニング、そして彼らと生活を共にする日々はかなり刺激的だったとのこと。その明るい性格もてつだってBTCメンバーともそう時間を要することなく打ち解けていました。


そして自炊合宿もはじめての経験。ただ高校卒業後、最初は陸上はやらずに調理師になろうと思っていたそうで、それもあり今回の自炊合宿もそれほど抵抗なく入っていけたようです。


高校時代は無名の選手でしたが、東京国際大学入学後めざましい成長を遂げ、Honda入社後には10000mで東京オリンピック、そして昨年の世界陸上と2大会連続世界大会出場。日本のトラック長距離界を代表する選手に成長。ただ昨年後半以降は、体調不良もあり継続した練習がなかなかこなせない時期を経験。そんな中更なるレベルアップを目指して臨んだ今回のBTC合宿参加。大きな環境の変化、よりハイレベルなトレーニングへの挑戦を経て挑んだレース・The TEN（3月4日）10000mでは疲労が残る中でもしっかり27分台でまとめる走り。復調のきっかけを掴みつつあります。


彼の競技への取り組み姿勢を見ていて、日々厳しいトレーニングを自然と楽しみながらこなせる資質をもった選手だと感じました。今月に入り大学時代の恩師・大志田秀次前東京国際大監督が古巣のHondaに復帰。伊藤選手もチームキャプテンになるなど、今年に入り彼の周辺環境は大きく変化。人としても更に大きく成長し、アスリートとして更なる高みを目指してくれると思います。


今冬米プロチームで武者修行を積んだ選手とチームを紹介するシリーズ。
次回は鈴木塁人選手（SGホールディングス）。

これまでの記事は以下、
１回目　SUBARU・清水歓太＆森田佳祐両選手
２回目　中央大学・吉居大和選手
３回目　中央大学・吉居駿恭選手
４回目　Honda・青木涼真選手

📷（株）インプレスランニング

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