今野敏
またまた一気読み!
今回の活躍はベーシストの遠田宗春。
茶道の家元の息子です。
『彼はさっそく四畳半の茶室に雑巾をかけると、炉の灰をならした。
母屋からよく起きた炭を運び、炉に並べる。
黒炭を組み、その上に香を載せた。
大ぶりの釜をかけ、湯が沸くのを待つ。
黒光りする南部鉄の釜は、暖房装置の役目も果たす。
炭の並べ方が絶妙で火勢は少しも劣ろえず、湯が程よく沸き始める』
『自分を殺すものを道とは申しません。
生きる術を学ぶのが道と言うものでございます。茶の道も同じこと』
『人間の価値は今どこにいるかで決まるんじゃない。
これから何ができるかで決まるんだ』
『「死穴」と言うのは強く突くと死んでしまうツボ。
「啞穴」と言うのは突かれると知覚を失ってしまうツボ。
「ウン穴」と言うのは突かれると、たちまち気を失ってしまうツボ。
「麻穴」と言うのは突かれると、しびれてしまって無力になってしまうツボ。
をそれぞれ指している』
茶道に関しての知識も、武術に関しての知識も凄い!
今野敏って、いったい何者? 😱