僕は高校時代に、うじきつよし率いる子供ばんどのコピーバンドをやっていた。
そして、一番最初にコピーした子供ばんどの曲は、
「DYNAMITE LIVE」というライブアルバムの
1曲目に入っていた「ジャイアントマンのテーマ」。
誰も気づかないなんて不思議なことだけど、
お前だけにはそっと、そっと教えてあげよう
街のはずれのガラクタ山に、
あいつは隠れていたのさ
闇の中でくっきり輝くGのリング
そいつの名前はジャイアント、
鋼鉄のロボットさ
という歌詞。
「ジャイアントマンのテーマ」の歌詞に出てくる鋼鉄のロボットに
そっくりのロボットが登場する映画がある。
そしてそのロボットの名前もジャイアント。
「アイアン・ジャイアント」という映画だ。
子供ばんどの「ジャイアントマンのテーマ」を口ずさみながら映画を観る休日。
全く歌のイメージ通りのロボットで、
無敵の最新兵器なんだけど、心優しい。
映画は少年とロボットの友情というベタな内容。
そしてジャイアントは街の平和を守るため、
自分の身を犠牲にしてミサイルを止めるために空へ向かうという、
まるでジャイアントロボのようなクライマックスシーン。
ベタとは言ったものの、実は僕、ベタ大好きなので、
じんわり感動していると、3DSに夢中だったはずの次男坊が洟をすすっている。
悲しい終わり方かと思ったら、
バラバラに壊れてしまったはずのロボットが、
復活の兆しを見せるラストだった。
悲しいより希望がある方が子どもながらに好ましいらしく、
「ロボットは死ななかったんだよね?」
と少し嬉しそうな子どもを見る僕も、きっと嬉しそうなんだろう。
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