詩 「 髪 」
髪を切った
腰まで長かった髪を肩まで切った
そう
あの時わたしは決意したのだ
髪と一緒に 弱い気持ちを
断ち切りたかった
「母さん そろそろメシを作ってくれよ
ビールも もうやめたら？ 母さんまで倒れたら
俺たちこまるよ」
夫の突然の死を 受け入れられず
酔えないアルコールに 逃げ込んだ
食事をつくる気力も無くし
毎日スーパーの惣菜を 食べさせた
黙って食べ続けた 息子たち･･･
あの一言が
わたしを ひきもどした
悲しみとショックは 息子たちだって同じ
なのに・・・ 自分ひとりが
深い海の底に沈んでいた おろかな母を
だまって見ていた
あれから 何度も季(とき)がめぐり
もう海の底に 沈んでいない
母として やるべき事があるから
女が髪を切るときは・・・
※ 夫の死後アルコール(ビール）に 逃げて体調を崩しました。
現在はノンアルをたま～に 飲む程度ですが。
髪の毛は１年に１５センチくらい伸びるそうです。体質的にパーマも毛染めも
できないので、美容室には髪を切るときだけ行ってました。
腰まであった髪を 二つに束ねて 洋裁バサミでジョキジョキ切ったが
あまりにも不揃いで 近所の床やさんで揃えてもらいました。(呆れられた）
画像の長さに揃えて 長い間そのままでした。
勤務中はバレッタ(髪留め）で 頭部上に止めていたので、
家に帰ってバレッタを外すと 頭の芯がズキズキ痛かった＞＜
退職後 母の介護になり腰痛になり シャンプーが大変になったので
バッサリと ショートヘアに。
女が髪を切るときは… 色々、事情があるのです。