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日常・民話など

民話「度胸試し」

2019-12-18 11:31:55 | 昔っこ・民話

昔 ある若者が一旗あげるべと、都に向かっていた。

途中 1軒家の大きなまんじゅう屋があって、「ここの婿になりたいものは、中で待て」と

いう張り紙が出ている。夕暮れどきだったが若者は家に入ってみた。

青い顔の女が出て来て、座敷に通されたが、それっきり娘もやって来ない。

「おめぇ まんじゅう屋の惣領か」と聞く。若者は薄気味悪く思ったが

たいした度胸が座っていたから「そうとも、そうとも」と力強くこたえたと。

すると女は、シクシク泣きだして、

 

「私は、この間生まれたばかりの、赤ん坊を死なせてしまいわすれられません。

なんとかいまから墓場に行って、赤ん坊の骨箱を取り返してきてください」と

頼むではないか。そこで若者は暗い夜道を、墓まで歩き、骨箱を掘りだして来た。

女はそれを受け取ると、ふたを開けて骨こをとりだした。そしてポリっと欠いて

「これ召し上がれ」 若者は青ざめる思い出あったが、落ち着いて「そんなものいらね」と

言った。「さようかぁ」女はニタニタ笑ったと。


そうこうするうちに、夜が明けてきた。気が付くと女はいなくなり

きれいな娘が入ってきた。続いてその母さんらしい人が現れて

「先ほどは どうも失礼しました。実は・・・」と 話しだした。

この家では、度胸のある婿を探していたんだと。母さんが青い顔の女になり

氷砂糖を骨にして、来る人を試していたんだと。

朝まで逃げなかったのは、この若者が初めてだった。 

若者はここの婿になり店は更に繁盛。親方衆(金持ち)になって幸せにくらしたとさ。

  とっぴんぱらりのぷう    横手地方に伝わる民話です。      

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