「ビールかけ1」
プロ野球の選手が、祝勝会でビールかけをすると、
必ず「あんな無駄なことをしてもったいない」という意見が新聞などに寄せられる。
なかには「世界には飢えた子供がたくさんいるのに、そういう子供達のことを、考えたことがないのか」
などと、いきり立っているおじいさんがいたりする。
たしかにもったいないし、無駄だとは思うけれど、
あれは男性というかオスの本質として、
やってしまうのは仕方がないことのようなのである。
ずいぶん前にデズモンド・モリスの本を読んでいたら、
ビールかけは射精と同じ意味を持つ行為であると書いてあった。
そう言えば、野球選手だけではなく、
レーサーもレース後に表彰されると
必ずシャンパの瓶を取り出してそれを振り、
そこいらじゅうに中身をぶちまける。
それも発泡性のものが好まれる。
振って勢いよく飛んでいく液体があれば、
なんでもかんでも、まき散らしてしまうといった観がある。
ところが女性のスポーツ選手では、
ああいうことをやっている姿を見たことがない。
今までテレビで見た限りでは彼女たちは、
ただひたすらモグモグと食べるだけで、
ビールがそばにあっても、ビールかけをする気配など全く無いのだ。
つづく
シミ、シワ、タルミ専門店
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