今日は17日の発表会の予行演習、と言っては失礼だが、
お年寄りの保養施設にボランティアで歌いに行った。
昨年は、皆さんとても暖かく熱心に聞いて下さって、
口ずさむ方、手拍子をされる方、
歌っている私の方が心が熱くなり、
感激してこみ上げるものがあった
歌を歌うことを本当に幸せに思った
今年もきっと・・・・・・
髪を上げてセットして
目はマスカラでいつもより大きくなり、
真っ赤な口紅をつけ
これまた真っ赤なドレスを着て
皆さんの前に立つ。
ホーーーッ
という皆さんのため息
おじいさん、おばあさん、どうもありがとう。
秋の唱歌のメドレーを歌い始める。
みんな真剣に聞いて下さり、
一番前のおばあさんなんて一緒に歌って下さっている。
それにしても真ん中にいるおばあさん3人
大きな声でペチャクチャペチャクチャ
まさしく三婆
ちょっと気になったが、
ま、おしゃべりしている人の前で歌うのは別にかまわない
今までもこんなことはあったから・・・
それにしても、今回はちょっとひどいな・・・・・・・・
唱歌のメドレーを歌い終わり、
次は今回伴奏をしてくださっているかたのピアノソロ
シューマンの「トロイメライ」
ショパンの「子犬のワルツ」と
「ノクターン遺作 嬰ハ短調」(映画「戦場のピアニスト」で主役の方が弾かれていた曲です)
この3曲を弾いて下さいましたが、ほとんどの方は聞き惚れていらっしゃったのですが
例の三婆、
「もう終わりか?」とか
「まだやて」とか大きな声で口々に喋っている
なんだかだんだんいや~~な感じになってきた
ピアノソロが終わって次はいよいよメインの
「手紙の二重唱」演技付き
昨年は別の出し物で演技をしてものすごく喜んでもらった。
今回も演技で三婆のハートもゲット!!
するつもりが・・・・・・・・・
私が「奥様、・・・」とセリフを言い始めると
「うるさい!!」
私の心の中で何かが崩れる音がした
それからもう私は
動揺
歌なんてボロボロ
「お祭りマンボ」もアンコールで歌うつもりで用意していたが
「アンコールなんてもういらん!」
三婆に言われ、
それでも用意してたからには歌わにゃならんし、
そんな感じでうまく歌えるはずもなく・・・・・・・・・・・・
やっぱりボロボロ
今までだったら間違えたらニタッと笑ったりしていたが、
そんな心の余裕もなかった。
今日の発表はもう、三婆に負けた。
いや、自分に負けた。
そう思いつつ、
私はかわいいおばあちゃんになるぞ!!
と固く心に誓った。
それにしても
あの三婆のお嫁さんは大変だろうな、とお嫁さんに同情してしまった。
17日の発表までに、気持ちを立て直さなくては、
このままではきっとまた失敗する。
やっぱり、練習やな